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イゾラ・ベッラ(美しき島)のすぐとなりにあるイゾラ・ペスカトーレ(漁夫の島)へ向かう↓
とがった岩山だったイゾラ・ベッラにくらべてこちらは平たんだったので早くから人が住み魚を捕って暮していたと考えられている。
一周しても五分もかからない細長い島。島を縦断する路地から湖面が見える↓
「道に迷ったら『ヴァレリア~迷っちゃった~』と叫べば聞こえるわよ(笑)」とガイドさんが言ったほど小さい
島の教会はかつて小さなロマネスクの礼拝堂だった。その痕跡が見られる↓改修されて大きくなる前にはこの丸い部分が奥のつきあたりだった
島にかつてあった学校が、今は「漁師博物館」になっている↓
これまで何度かこの島を訪れたがここへ案内してくれたガイドさんははじめてだった。だが、話を聴いてこの小さな島にとって大事な場所なのだという事を理解した。
ここはかつてウーゴ・アラというヴァイオリニストの家だった
★彼がこの島に遺したものについてもう少し書きました
現在、島の漁師は五人しかいない。が、かつては島民すべてが漁民だった。
「水を吸うと重たくなるコットンの網は、三人がかりでないとひきあげられなったのよ」↓
ナイロンの網が出来てひとりでも漁をできるようになり、モーターボートが登場して漁師も毎日家に帰って来られるようになった。
***昼食を島のレストランで食べることにした↓
★魚ソースを使ったカヴァテッリ(パスタの種類)にタッジアのオリーブを加えている★
★湖のトラウトサーモン★丁寧に小骨が取り除かれており、香ばしいパン粉と甘い温野菜
この二品、あまりにおいしくて、三人前ぐらい食べてしまいました
午後になって青空がひろがってきた。ミモザの花も咲いている↓
小さな港を見守るマリア様の向こうにスイスの雪山?
今日は午後から、対岸の
★サンタ・カタリーナ修道院へ向かう
崖にへばりつくようにして建設された建物が見えてきた↓
以前、波が高い時には上陸できないこともあったが、今日は大丈夫↓
小さな船着き場から階段を上り、修道院の回廊へ入る↓
☆漁師アルベルトは1195年のある日嵐に遭遇した。聖カタリーナに祈って九死に一生を得た彼は、残りの生涯を流れ着いたこの崖に住むと決意した。アルベルトが暮らした岩屋は教会の一番奥に残されているが、その手前には16世紀後ごろの修道院がある。まずはその部分に入る↓
新しいほうの修道院部分に残るフレスコ画↓牛馬のために蹄鉄を考案した聖者の図↓
ここの主な「檀家」さんたちは、崖の上の小さな村の農夫たちだったのだ。納得。
さらに、回廊を進む。壁の上部に「死の勝利」または「死のダンス」のフレスコ画↓
ワインプレス機↓
教会に入ったところのフレスコ↓
上には別の新しいフレスコ画があったのを剥がして見つかったのだろう↓
下の写真で左に写っている場所がアルベルトが祈り、亡くなった場所↓
右側にガラスケースに入った彼自身が見える↑
ガラスの棺の上・天井部分に穴が開いているのは17世紀のある日、崖から落ちてきた石がつくった↑
幸いアルベルトの遺体は無傷だったのも「奇跡」のひとつとされる。
祭壇の新しい花崗岩はここ十年ほどの修復時にマジョーレ湖近くに古くからある採石場から奉納されたもの↓
再び船に乗り、ストレーザへ戻る。
↓港に白い像が立っているのが見えた。これは・・・大道芸人でした(^.^)
今日はお昼をしっかり食べたので夕食はあえて全員いっしょにはしなかった。ストレーザの中心広場↓