旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

オレンジ色の雲をかぶったモニュメント・ヴァレーの夜明け、そしてまさかの・・・

2016-08-06 20:41:07 | アメリカ西部

はじめて見る雲をかぶったモニュメント・ヴァレーの夜明けだった。ここに宿泊しているからこそこの刻々の変化を知る事が出来る。

何度も訪れている場所でも、まだまだ全然知らなかった世界に出会えるのだ。

今日は午前八時からのモニュメント・ヴァレーのジープ観光。この時間にはきっと雨も止んでいる・・・と思っていた。

 たしかに止んだけれど、雲は厚い・・・

●ジョン・フォード・ポイントに到着。定番の「崖の上」は雲があるからよけいに凄みがある。

 さらに走って、THE CUBEは確かに立方体みたいな形をしている。「この周りを三回まわって願い事をすると叶うんです」とYさんが言う。みんな信じやすいから(笑) 遠くに見えていた「トーテムポール」と「踊り子たち」の岩が近く見える。

THE CUBEを出た頃から、雨がつよくなってきた。

「そのうちやむさ」とたかをくくっていたが、そうも言っていられず、緊急用の折り畳み傘をとりだして、前から吹き付けてくる雨を避ける。

雨を避けつつ景色を撮影した「サム(親指)」岩↑ 余裕はしかし、だんだんうしなわれていった。

未舗装の道はいつのまにか川の様↓

吹き付けてくる雨は足元もぐっしょり濡らしはじめている。傘に顔を埋めてなんとかしのぐ。ポケットに入れたドル札も濡れてしまったようだ。

しかし、ふと見上げた景色は壮大そのもの。「雨乞いの岩」だと説明された高さ百メートルはありそうな巨大な岩山からは何本も滝が落ちている。思わず雨も気にせず見上げてしまった。

「あぁ、すごいけしき!」

ウォーターアトラクション以上に濡れてしまったけれど、もう笑うしかない(笑)同じく行き交う観光ジープに乗った欧米人と笑顔で手をふりあった。

この様子じゃ、一般の車はとんでもない。ジープでよかったぁ

崖の上に我がTHE VIEWホテルが見えた。ああ、早くあそこに戻ってお風呂はいりたい!※岩に同化するように建てられている三階建ての建物が見えますでしょうか↓

午前9時半前にTHE VIEW到着。カイエンタあたりのホテルじゃなくてほんとによかった。今日の午後はラスベガスまで走ればよいだけだから、ゆっくりお風呂に入って、午前11時に出発とした。ゆったりした行程・いちばん近いホテル、だからこその余裕。

風呂からあがって、ベランダからさっきの場所を見下ろす。きのう夕方ここから高みの見物をしていた、あの雨の中を我々も観光してきたわけですね(^^)

午後は一路ラスヴェガスに向かいます

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朝のグランドキャニオン、リム散歩。モニュメント・ヴァレーの驟雨を高見の見物。

2016-08-05 03:41:03 | アメリカ西部

日の出の時間に合わせて、午前六時にロッジを出発。マーサ・ポイントの駐車場には誰もいない。いや、さっき、日の出を見たグループのバスが離れていくのにすれちがった。しかし、小松の経験則では、日の出そのものを見るよりも、日の出後の三十分ほどの時間こそ、朝の景色がもっとも美しい時間だと思う。

マーサー・ポイントは近くにキャンプする人たちなどでにぎわっていた。

刻々と変化する色と影

ヤバパイ・ポイントまでリム添いに二十分ほど歩く。

 まだ閉まっているミュージアム。 七時過ぎにロッジにもどり、八時半にあらためて出発。

***たった二時間ほどで、グランドキャニオンの光はずいぶん変化する。ブライト・エンジェル・ロッジとエル・トバ・ホテルの間、定番エリアで一時間ほど滞在した。←駅方向から見たエル・トバ  ブライト・エンジェル・ロッジ⇒

ブライト・エンジェル・ロッジのロビーを抜けて崖際に出ると、リスちゃんがいつもうろうろ出てくるが、かわいいからといって、エサなんかあげちゃいけません。相手はちゃんと自分がどうすればエサがもらえる(かもしれない)か、知っているんです↓

谷底へ降りるブライト・エンジェル・トレイルの入口まで行ってみる。その急斜面にへばりつく「KOLBスタジオ」に立ち寄った。・・・予期せず、そのまま、この場所にちょっと魅入られてしまった。

まったく知らなかったのだが、ここはコルブ兄弟が1903年にオープンした写真スタジオだった。故郷ペンシルバニアを出て、兄のエルワースがグランドキャニオンにやってきたのは1901年、グランドキャニオン鉄道が開通してたった一週間後のことだった。ポケットにはたった二ドルしかなかったが、ホテルの巻き割りをしながら滞在し、一年後に弟のエメリーがやってきた。二人ははじめテントしかなかったが、1903年にこの場所に現像スタジオをひらいた。この二人、ただものではない。百年も前にコロラド川をほぼ全行程探検しているのである。

※別に書きます! 

****

ブライトエンジェルロッジを後に、今晩宿泊のモニュメント・ヴァレーTHE VIEWを目指す。途中、イースト・リムで、最後のグランドキャニオンの眺めを惜しむ。ここも通常は行かないリパン・ポイントという展望台。

南側では一番高い場所から見下ろすキャニオンは、また雄大さを増している。今回のメンバーズと、グランドキャニオン、名残のショットであります⇒

*****

モニュメント・ヴァレーへの道 アリゾナ州の北辺を走る。やがて、想像を超えた迫力で迫ってくる奇岩ユタ州に入る 写真では見知っている岩も見えてきた↓

THE VIEWホテルに入る前に、今日は少し先の「フォレストガンプ・ポイント」へ行ってみようここは同名の映画の中で、主人公が突然走るのを止めるシーンになっている。

****そして、THE VIEWにチェックイン!

 すべての部屋からモニュメント・ヴァレーの絶景が楽しめる。唯一無二のホテル。部屋に入って三十分後、雨のカーテンが襲ってきた。

ヴァレーの舗装されていない道が、赤い川によって分断されて、一般車両は立ち往生しているのが遠くからでも見える。ほんとに「高みの見物」ってやつですね。

バスでやってきて写真を撮るだけでは見えてこない。時間の流れを楽しむ滞在。

今日の日暮はユタ州時間20時半・・・ああ、そこまで起きていられない(笑) 雨はしばらくすると止み、不思議な色の空にかわっていった。

 

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アンテロープ・キャニオンからグランド・キャニオンのデザート・ビュー・ポイントへ

2016-08-04 11:45:22 | アメリカ西部

すごい風が吹いていたきのうの午後だったが、今朝窓から見える火力発電所の煙はまっすぐ上にたちのぼっている。 今日のアンテロープ・キャニオンは、雨が降ると鉄砲水の危険があるので入場がストップされるが、これなら入れそうかな。朝8時スタートで一番乗りで入口に到着 この時間では太陽光線が岩の割れ目から下まで差し込むには早すぎる。みなさんが期待しているような光景が見られないのじゃないかと心配していたけれど、晴れていたので幸いここまでの光があった↓

人が少ないことでゆったり楽しめる。砂も巻き上がらない(写真撮る人がわざと手ですくって空中に撒いたりするんです)   出てきた時には、涸れた川にずらりとジープがならんでいた。これからの時間、狭い洞窟の中は混みあうことになる。

ここの見学はナヴァホ族の運営するツアーに参加しないと出来ない。街の中心から出発し、途中からこの涸れ川をジープで走る。振動がキツイというか楽しいというか⇒

**次は、これも近頃のツアーでは定番になった「ホースシュー・ベンド」へ。以前は砂地をざくざくのぼっていく感じだったが、昨年あたりから一部舗装もされて格段に登りやすくなった。やっぱり砂まみれになるので小松は今日はサンダル履きです。

トイレも売店も日陰ひとつない駐車場から登って降りて二十分ほど コロラド川が馬蹄形に蛇行した驚異の風景が、どど~んとひろがる↓

これはグレンキャニオンダムの下流にあたる。ダムが出来る以前はいったいどんな場所だったんだろう。

***きのう近くを通っただけのグレンキャニオンダムをビジターセンターから見下ろす。

そして、ほとんどのツアーは訪れないが、訪れてみれば必ず満足するリース・フェリーへ向かう

ダムの下流。ここからコロラド川のゴムボート下りがはじまる場所。最長は十三日間にもなる「リバー・ランナー」だ。

川の水は冷たい ちょうど巨大なボートが川にはいるところだった 

ここの手前には、こぉんな岩もあるんです(^^)↓

***

今晩はグランド・キャニオンのロッジに宿泊する。南下する89号線はずうっと右側に巨大な崖が範奏する。グレート・ステアケイス(大階段)と呼ばれる断層だが、地図には「エコー・クリフ」と表示されていた↓

地図のチューバ・シティの少し南にあるキャメロン・トレーディングへ到着。古い橋がかかっている お土産物屋としてもこのあたりではいちばん充実している。

昼食はナヴァポ・ブレッド。からっと揚げたパンの上に野菜やチーズがどっさり乗せられている。これで一人前!

****

グランドキャニオンへ向かう道、コロラド川の谷が深くなってゆくのが右手に見える⇒ 東側のゲートから入園⇒ 「デザート・ビュー」と呼ばれる場所には先住民風の塔が建てられている↓

ここからの眺めは通常ラスベガスからの日帰り観光では見られない。

塔の内部もおもしろい 

入口に今日の天気予報が出ていたえ?豪雨ですか?曇ってはいますが・・・

サウスリムから公園外に出たところトウシャンの街にある★IMAX(アイマックス)をご覧いただくことにした。二十数年前にはじめて見た時の強烈な印象が今も鮮明。今でもその時のフィルムだというから、それだけ質の高い映像だということだろう。当時はなかった日本語のイヤフォンが用意されていた。

内容はほとんど覚えていたとおり。以前よりもそのシーンが何を意味しているのかがよく理解できた。 特に、1540年最初にやってきたスペイン人たちがはじめてグランドキャニオンを目にして畏敬に撃たれ兜を脱いで跪くシーンを記憶していた。その存在をまったく知らずに出会った彼らはどんなに驚いたことか⇒

シアターを出ると、けっこうな雨降りになっていた。予報はあたりましたね

帽子をかぶっていても、早く車に乗りたくなる本降り。ロッジにチェックインしよう。レセプション棟から徒歩ではちょっと遠い六つの棟がある。

絶景ではないが、窓からやさしい森の風景が見える。設備も充分。さぁ、明日朝のグランドキャニオン散歩、晴れますように。

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鉄砲水注意のカナブから「猿の惑星」のパウエル湖畔へ

2016-08-03 21:58:19 | アメリカ西部

青空のブライス・キャニオンから、天気は一変した。道路を洗う地元消防を見て「なんだか鉄砲水が出てたようですね」と話していたら


あっというまに、道路が赤い川なっていた


カナブの街に入ると、家に水が入るのを止めようと人々が奮闘中↓



雨は降り続く 日本携帯電話にもこんな緊急速報が入った↓


「フラッシュ・フロッド」は急に増水しておそってくる=つまり「鉄砲水」か。「山岳時間午後六時までこのエリアでは注意が必要。洪水エリアを避けましょう。地元のメディアをチェックしましょう。」


一刻も早くここを抜けたいとおもうが、主要路はすでに車が動けなくなっている。


排水が許容量を超えて赤い水が噴出している。



渋滞している主要路から抜け出そうとする車どこかう回路があるにちがいない。しかし、どの車がそれを的確に知っているのか?・・・目の前に乾草をいっぱいに積んだトラックこの車なら地元の道に詳しいに違いない。彼が動いたのでついてゆく↓



  車高の低い車は、赤い川をなかなか突っ切れない



乾草車に導かれ、いくつかの道を曲がって、街の外へ出られた。



***アリゾナ州ペイジの街まであと三十分ほど。グレンキャニオンダムを建設するためにつくられた街である。


午後四時過ぎ、人造湖レイク・パウエルを見晴らす展望に到着。生暖かい風が吹いている。砂漠にしては湿った空気



遠くに目立つビュート(突き出した岩の山をそう呼ぶ)が。あそこの頂上で「ウルトラクイズ」やってたっけ。



湖畔の有料道路でレイク・パウエル・リゾートまで降りてゆく


この湖はなんだか地球上ではないような不思議な雰囲気。映画「猿の惑星」の第一作が撮影された場所なのだ。



ホテルの向こう側に豪華レジャーボートがたくさんうかんでいる。これをチャーターして数日クルーズ、なんて事も出来る。



雲の間から光が差している場所だけがくっきりと見える↓



**あ!この三匹のわんちゃんかわいい(^^)⇒これはグレンキャニオンダムのすぐ横にある鉄塔。ダムの見学には明日行こう。


今日はスーパー「セーフウェー」で買い出し夕食。こんなの見つけました⇒


お土産にいいかも。中身はこちらからごらんください


 

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朝のザイオンから、午後のブライス・キャニオンへ

2016-08-03 12:14:55 | アメリカ西部
↑午後のブライスキャニオン(後半に登場します)↑
**

夜の雨は止んで、朝食は朝陽が射すテラスワッフルはシロップかけすぎないようにしなくちゃ 早めに出発し、ブライス・キャニオン国立公園へ向かう。きのうの夕方行ったザイオンをふたたび見ながら行く事にした。


ザイオン国立公園の入口も、きのうとは全然違う雰囲気※きのうの日記の写真と比べて見てください。



大自然の季節や時間によって大きく表情を変える。一度だけちょっと覗いて分かった気になってはいけないと実感。


きのう紫色の世界に聳えていた「ウェスト・テンプル」が、今朝は青空の下に全く違う山に見える↘今日は東の出口を目指すのできのうとは違う角度から見下ろす↓



トンネルを抜けるとザイオンは谷からの眺めとはまた違った風景になった。




ザイオン国立公園は、小松がはじめてアメリカ西部シリーズを企画・催行した2007年と翌年2008年に訪れて以来。その時くっきり記憶した「チェッカーボード・メサ」と久しぶりの対面だ。名前の通り、チェス・チェッカー盤のような割れ目に覆われた山である。




ザイオン国立公園、十年前の記憶より魅力を感じた。とおりいっぺんツアーでなく、もっと楽しめる企画を考えてみようかしらん。


***


ブライス・キャニオンへ向かう。入口近くにあるレッド・ロック州立公園もおもしろいなんどか立ち寄ったが今回は車窓にて。 


ブライス・キャニオンはそれほど広くないので観光客が気軽に見学できる。つまり、観光バスも多い。



ビジターセンターにストップ。すぐ横に巨大なソーラーシステムが出来ていた ブライス・ポイントに行こうと思ったら、臨時で今日は閉めているようだ。ひとつ手前のインスピレーション・ポイントへ。ここも充分びっくりしていただけます。柵などないから落ちないように注意して↓



サンセット・ポイントからは2㎞今日のナバホ・ループ・トレイルというのがある。上から写真をとるのとは全然違う風景が展開して、ぜったい楽しめる。ただし、長くはなくても急な坂。けっして楽ではない。さらに季節や天候によってはすぐにクローズしてしまうので確約も出来ない。今日は、行きましょう!(^^)



少し降りるだけでも周囲の雰囲気は一変する。谷底へ近づくにつれて・・・これだけの高さをまた登らなくてはならないのか、と感じる(^^)




底へ近づく。こんな狭いところを通ると・・・



おどろいたことに一本だけ木が生えている↓





全体を一枚の写真で撮るには、上下パノラマしかありませぬ↓


 こんなところにブルーベリー?↓



崖の下は、上から見るのとも、途中見ていたのとも違う風景↓



リスちゃん、そこらじゅうにおります。エサをねだって足元をちょろちょろ


さぁ、再び崖の上のサンセットポイントへ登っていこう




「雷神のハンマー」と名付けられた岩が見えてきたら、崖の上は近い↓




小松の足でだいたい一時間十五分程度のウォーキング。希望の方だけお連れしました。


****


ルビーズ・インのバッフェにて昼食。この宿はちょうど百年前にルビー夫妻がはじめた 昼食を終えて外へ出ると・・・不穏な雲が空をおおいはじめていた。


今晩宿泊のアリゾナ州ペイジへ向かう道で、まさかあんな天気になるとは、その時は思ってもみなかった・・・

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