旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

Fejøファイ島へ

2018-05-24 18:18:18 | デンマーク
お昼はロランセンターの一角で

デンマークの定番、黒パンのオープンサンド

スーパーで売られている野菜にはどれも産地が大きく書かれていて↓

特にデンマーク産は誇らしげに国旗をまとう↓

北欧諸国はどこも物価が高いが、どこもバナナだけは比較的安く売られている↓

チーズ類ももちろん豊富に↓

**
ランチのあとは、フェリーでファイ島へわたる

「ファイ」とは数字の4の意味だそうで、となりには「5島」へいくフェリーもあった↑
車ごと、ほんの十五分ほどの船旅↑



★ファイ島はりんごの島として知られている↓こんな大きなリンゴは採れませんが(^.^)

面積は16平方キロメートルほど。瀬戸内海の直島ぐらい。人口は611人(2005年)とnネット辞書
しかし、今は「過疎の島」というのではまったくないと感じる。むしろ恵まれた自然を選んでやってきた人々が集っていると感じた。
はじめに訪れたエネさんとミックさんの運営する農園?は、「癒しの庭ヒーリング・ガーデン」と名付けられている。

2012年にスタート
世界各地から農業ボランティアを希望する若者が夏の間滞在している。今はフランス人、ハンガリー人、そして日本人の方も。心地よい風に吹かれながらみんなで手をつないで歌を歌うのもぜんぜん恥ずかしくない(^.^)
♪every little cell in my body is happy~

百種類の草花や農作物があるのだそうだ

小高い丘にのぼると

穏やかな海が横長に見える

草原のティータイム

西洋イラクサとヒヨコマメのペースト、クミンの香りもした↓

手作りケーキ

お天気でよかった(^.^)


次はオーガニックりんご農園を少し訪問
島は平たくて小さい。どこへ走ってもすぐ海が見えてくる↓

到着

こぶりなりんごからの原材料をつかってリンゴジュース、シードル、カルバドスがつくられている↓



ふたたびフェリーでロラン島へ戻り、夕食のレストランへ向かう。
港で自分の船を塗っている方↓

「塗ってみるか?」と言われたけれど、まちがいなく汚してしまうので遠慮しときました

★「完全な漁師」と訳せる名前のレストラン↓


はじまりはキャンプ場の人たちへの素朴で小さなレストランからはじまったのが、今では大人気だそうな。

食べてみて納得。こちらの料理確かにデンマーク料理だけれど、様々な要素をとりいれた、ここでしか食べられないモノだった。
↓これはチキンのタジン鍋なのだが、レモンを塩麹につけたものを入れてある↓

※こちらにもう少し詳しく載せました

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロラン島をめぐる~巨大風車、海上風車、海の向こうにドイツを遠望

2018-05-24 10:10:10 | デンマーク
ホテルの面した湖を百メートルも行くと15世紀からの大聖堂がそびえていた

※歴史あるマリボー大聖堂について、こちらに少し書きました
**
ロラン島の南端からドイツへのフェリーが出ている


洋上風車がきらめいている


陸上風車がかたまってみえるあたりは、かつて原子力発電所が建設される予定地だったそうだ↓

政府の方針を市民運動が阻止した話は「ロラン島のエコ・チャレンジ」の中で、我彼の違いを思い知らされた部分だった。

ドイツとの間に計画されている海底トンネルは果たして地最後まで実行されるのだろうか。当初の計画よりずいぶん遅れている様子。
海底を深く掘るというよりも↓コンクリートのパイプを海底にズラリを並べるイメージ↓

当初はドイツの主導だったプロジェクトは今や全額デンマーク側負担になっているそうである。
↓海峡を見晴らす展望台↓

***
今度は高さほぼ百五十メートルの最大級風車の足元まで行った↓


遠くから優雅にまわっているように見えた風車だが、巨人(風車)と対峙したドン・キホーテの気持ちが分かる。ブレードが風を切る音ははじめて聴いた。
※こちらからyoutube 動画を見ていただけます

この三基の巨大風車は「サファリパーク」の敷地に建てられている。風況が良い場所だということで建設のオファーがいったのだとか。

サファリパークの入り口↓

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロラン島のマリボー(デンマーク)到着

2018-05-23 11:56:11 | デンマーク
午後九時、マリボーの湖に面したホテルの夕暮れ

古い街並みも赤く照らされている

はじめてやってきたこの街は、最高のお天気で迎えてくれた
**
昨年デンマーク岳をじっくり訪れる旅を造ったのに、ロラン島は知らなかった。
※2017年デンマークの旅の様子はこちらからご覧いただけます

今年のデンマーク旅でロラン島を目的地に入れたのは、この本「ロラン島のエコ・チャレンジ」との出会い↓

著者のニールセン北村朋子さんにご案内していただけることになった。
***
スカンジナビア航空は(今年は)順調に到着



本を目印に待ち合わせて我々六人車に乗り込む。
ロラン島マリボーまでの二時間ほど、いろいろなお話をしてくださる。充実したスタート(^.^)

周囲は本の装丁とそっくりな景色がひろがっている

菜の花もまだ残る
※ニールセン北村朋子さんのホームページ
**
風力発電で有名なデンマークだが、1970年年代には他のヨーロッパ諸国と同様に原子力発電所の計画が推進されていた。
チェルノブイリ事故のあと風向きが変わり、ヨーロッパ各国の発電についてのとりくみは多様化する。
デンマークでは、ロラン島では、自然エネルギーの活用という方法を市民が選択して育ててきたのだと理解した。
成果が北村さんによって日本にも知られるようになったことで、
思わぬ広がりをみせていくことになる。

東日本大震災の一週間後、東松島市から突然彼女に電話があった。
「復興後の東松島をロラン島のような場所にするために力を貸してくれませんか」
あれだけの出来事のすぐ後に、壊滅したわが町の将来像を考えた東松島市の誰かに彼女は動かされた。地道に推進して現在に至っている取り組みは、着実に成果をあげているように見える※東松島市の広報に載せられた記事ひとつの旅の成果は時に何十年かしてからしかわからない。人の中に埋められた種なのだ。

コペンハーゲンのある島から橋でファルスター島へ


さらに短いトンネルを抜けると

ロラン島に入った↓見えてきたのは藁をつかったバイオマスの発電所だそうだ↓


↓左、マリボーまで四キロ↓

マリボーはルネサンス時代からの修道院がある歴史的な町。
市庁舎↓


ホテルに到着

部屋からのながめ↓


七時からすぐ近くの伝統料理のお店へいこう↓まさにホテルの真正面

平日の午後六時だが人影はすくない。

お店はしかし繁盛しているようだ↓

メニューに「タイ風春巻き」があるのは、ここの奥さんがタイ人だからだそうだ
小エビのサラダと魚のフライ
↓こちらは今が旬のアスパラガスが仕込まれたクリームパイ↓

↓びっくり巨大サイズのシュニッツェル↓となりの地元民はひとりでぺろっと食べていった

↑おもしろいのは右下に付け合せられたニシンの酢漬けとホースラディッシュを刻んだものを付け合せて食べること↑魚と肉を一緒に?ええ、これで味わいががらりと変わった。
ローストポーク↓付け合せのイモもいたくおいしい。
↓サイコロ状に切った肉とポテトがおいしい「ハッシュ」

明日ははじめてのロラン島をゆっくりめぐる(^.^)














コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リヨンで「ベルナシオン」へ行き、市場でサーモンを買って帰る

2018-05-05 12:12:12 | フランス
帰国前日なのでリヨンに戻った。今度のホテルは旧市街ではなくプレスキル(半島)にとった。ま、リヨンの銀座といったエリアですね↓お土産も買わなくちゃ(^.^)パリにあるのと同じような「パサージュ」が近くにあった↓

リヨンの歴史に由来する「緑のクッション」をイメージしたお菓子をお土産に↓

↑マジパンの中にチョコが詰められている
この店が有名店VOISIN(ヴォアザン)↓

リヨンのチョコレート屋さんは有名店が多い↓



夕食はピッツァに
レストランを出ると、フルヴィエールの丘の教会がライトアップしていた


ホテルの立地がよいとすぐに帰れます(^.^)↓


******
翌朝、帰国便は午後二時半のものを選んだ。帰国日に市場で生サーモンを買えるように(笑)
朝ごはんもゆっくり楽しめますし(^.^)↓


バスに乗って十五分ほど↓

ポール・ボキューズ市場の前のビルの壁に巨大な肖像画↓ちょうど今年の一月に亡くなったばかり

まだ店舗は全部開いていない朝九時だが、魚屋は早い。まっすぐ向かうと、ありましたありました(^.^)↓
この座布団のような生サーモン↓「そのまま半身」買ったが、大きすぎて真空パックできないので半分にしてパック

サーモン以外もおいしそうだけれど、ちょっと持って帰れないなぁ↓


こっちのチーズは持って帰れる(^.^)↓

「味見?」どうぞどうぞ(^.^)↓


*******
ショコラティエ「ベルナシオン」の店舗はリヨンにしかないので是非行きたいという声
日本のフェアに出展される時にも、パリでさえも味わうことができないケーキがあると知った。
ぜひ、行ってみましょう↓
ウィンドーにあった芸術的な…巨大なきくらげ(笑)↓

これが「ベルナシオン」の代表作なのか。
しかし、店頭にはこのケーキは並んでいない? 09:30に開くとなりのカフェでなら味わえるというが、そこまでの時間はない。
どうしても食べたい、お二人がお店にもどってお願いして、ついにひとつテイクアウトさせてくれました(^.^)↓

とにかく、味わってみなくちゃ↓

あ!これはひとつまるまる食べたい!
次回リヨンで滞在する際には(いつ?)必ずこのカフェに来ます!

*********
再びバスに乗ってプレスキル地区へ戻った。
ホテルの近くのモノプリなどをまわる。
サーモンのために保冷バッグ↓NICEの「N」が抜けるとICEか(^.^)しゃれてます↓

同じくサーモン用のソースを買いました正直あまりおいしくはなかったのですが…
HEMAというおしゃれグッズのお店がホテルのすぐとなりにあった↓長い緑のヘビも売り物↓

ここのショッピングバッグ↓

おしゃれだけれど、よく見てみると持ち手がこんなだった↓


***********
午前十一時半、お迎えの車がやってきた↓

出発の日、最大活用できました(^.^)

空港への道すがら↓

↓空港に隣接しているカラトラバ設計の鉄道駅↓

ターミナルでパリ行の飛行機を待っているとき、リヨンの繁栄を支えた絹織物の発展を解説したパネルがあった↓


リヨンはフランス第二の町だけれど日本のツアーでしっかり見学させてくれるものは少ない。
魅力も歴史もある町、ジュネーブにもマルセイユにも三時間ほどで行ける。
これからの《手造の旅》のハブとして使ってみようと思っている。












コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヴィエンヌ~古代ローマからの重要都市

2018-05-04 16:16:16 | フランス

ローヌ川沿いにあるヴィエンヌはリヨンと同じく古代ローマ時代の重要都市だった↓
事前に調べてその存在は知っていても、旧市街の広場に立ち続けている古代神殿が不意に現れると、歴史そのものに出会ってしまったかのような衝撃を感じる↓

かつて南仏のニームで見たメゾン・カレと同じ雰囲気がある↓
※↓2009年に訪れたニーム、メゾン・カレは半分が修復を終えて真っ白だったっけ↓


これら二つの神殿が建てられたのはともに紀元前一世紀。カエサルからアウグストゥスの時期にあたる。
アウグストゥスと皇后リヴィア名前が冠されていた古代の神殿はこんなだったと想像されている↓

そう思ってみれば、周囲の建物の痕跡がところどころに見られた。

神殿の建物だけが現代まで残されたのはなぜか?
それは教会として1840年まで使われていたから↓こんなふうに


ローマの遺構は街を歩くとあちこちで出会う↓

次回は詳しい地元ガイドさんと共に二三時間は歩いてみたい(^.^)



紀元前一世紀、ローマ支配の元でヴィエンヌは急速に拡大してローヌ川の向こう側にも市街がひろがり、石橋によってつながれていた。※その橋は1651年まで存在していたのだそうだ
↓ローマ時代と現代を重ね合わせた地図↓

少し上の斜面を利用して扇型のテアトロがある。今でもそれは見られる。
今回は先に行った修道院で時間を使ってしまったので、またの機会にて(いつ?)





****
ヴィエンヌには十三世紀ゴシック様式の巨大な聖モーリス大聖堂もある↓
中世には古代より衰退していたヴィエンヌだが、この大聖堂をよりどころに最大六千人ほどの住民がいたと考えられている


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする