出来上がった45シングルアンプに、『GF回路』を導入してみる事にしました。
『GF回路』とは、グリッド・フィルタの事で、300Bで音が良いとされているWestern Electric製の91-Bアンプに使われていた回路です。
実は、これを試してみるために『無線と実験 2020年12月号』を購入したのです。
効能としては、低域に効くブートストラップ回路により低域の反応改善、更には音全体を良くすると言われています。
<回路の変更点>
①出力管のカソードからグリッド抵抗にコンデンサで帰還を掛ける。
②カソードのパスコン容量を小さくする。
動作としては、出力管の低域信号がカソード・パスコンの容量が小さいため、充分にバイパスされず、追加したコンデンサを通してグリッド抵抗に帰還される。
この事により、ドライブ管の負荷や出力管の動作を軽して低域を生き生きとさせる効果があるそうです。
詳細は、無線と実験を読んで下さい。
私が組み込んだ回路はこの様になります。
<追加部分の回路図>
追加したコンデンサは、1uFのフィルムコンデンサ。
カソードパスコンの容量を100uFから22uFに変更。
この回路を組み込んだ結果、音質は確かに低域が生き生きと反応良く動く様になったと思います。また、中域~高域も音が良くなった様な気がします。気がするだけかも?
しかし私が望む音とは少し違います。
低域が腰が据わっていません。地に足が着いてなく、浮足立っている様な感じがします。
もう少し改良が必要です。
試しに、コンデンサを1uF⇒2.2uFに増やしても見ましたが、さらに浮足立ちます。
~つづく~