My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

45 シングルアンプの製作(11) ~やはりNFBが必要か~

2021-01-20 14:09:43 | 真空管アンプ

GF回路を中止して、通常の一般的な回路に戻して部品検討して見たものの、やはり低域のダブつき、膨らみ、高域の歪っぽさは残る。

やはり無帰還(Non NFB)では、歪は数%は当たり前で、NFBが必須か? 悩ましい。。。

無帰還の音に拘る人は拘るのでしょうね。でも、私には、、、どうも疲れる音。

 

仕方ないので軽くNFBを掛けてみるか。

出力トランスの2次側から初段カソードへのオーバーオール帰還を掛けてみよう。

NFB量は、取り敢えず適当に5.5dB位で設定。

結線をする前に回路図上で位相を確認すると、今のままOPTの8Ωから戻すと多分発振する事がわかる。

そこで、OPTのグランドと8Ωを今の逆に接続。

そうする事でRCA入力とOPTの出力も同相になる。気持ち良い。

そして、元の0Ω側(黒リードBK)から帰還を掛ける。

<回路図> ※各部の電圧は計算値とは異なります。

配線終了後、いきなりスピーカーを繋ぐと、もし発振していたらスピーカーを飛ばす可能が有るので、まずはダミーロードを接続してオシロで波形を確認。

問題なく帰還が掛けれた様だ。

スピーカーに繋ぎ変えて、音を聴いてみる。

確かに、歪感はかなり抑えられ、低域の膨らみダブつきも後退し締まりが出てきた。また、高域も良く伸び繊細になって来た様に感じる。

しかし、このNFB 5.5dBでは少し神経質過ぎる音で開放感が無く音抜けが悪い。この音は聴いていて神経が疲れる。

 

音質を確認しながらNFB量を調整。

3.8dBでは不足気味。4.1dBではもう一歩。結局、4.4dBで良い感じとなった。

上の回路図は、この4.4dBの時の設定です。

矩形波の立ち上がりのリンギング取りに、抵抗にパラに小容量のコンデンサを入れています。

 

なかなか良い感じになってきました。回路構成は、一先ずこれで良さそう。

暫くこの状態で聴く事にします。鳴らし込んで各部品が馴染んでくるのを待ちます。

あとは、配線周りの細かい修正と仕上げになりそうです。

 

~つづく~

 

コメント (2)
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