端子、ソケット類の掃除を始めます。
ついでに、トランスも一旦外して、中から使われていない配線を引き出します。
シャーシの裏蓋を外してみます。結構スッキリしています。
写真はブラシ掃除機で大まかな埃を吸い取った後ですが、配線の陰にはまだ埃が溜まっています。
前所有者が改造したと思われる所が若干見受けられます。
初段カソードパスコンを導電性高分子アルミ固体電解コンデンサに交換してあります。タンタルの様な効果を狙ったのでしょう。
B電源に100uFの電解コンデンサが追加してあります。電源を安定させるためでしょうか。
配線は結構綺麗にしてあります。サンオーディオさん組み立て完成品だったかも知れません。
まず、全てのトランスをシャーシから取り外し、隠して有った配線を引き出します。
2A3アンプなので、電源トランスの出力段ヒーター用AC6.3V、出力トランス1次側の3.5kΩは隠して有りました。
また2次側の16Ωも隠して有りました。使わない線は先端がビニールテープで巻いて有りました。
次に、全ての端子接点を掃除しました。RCA端子、SP端子、ACインレット、ヒューズ、真空管ソケット。
特に真空管ソケットはかなり酸化していて、真っ黒になっていました。
真空管ソケットUS8は、新品との交換も考えましたが、ソケット自体の外径穴が合わず、手持ち品ではシャーシから抜け落ちてしまします。
仕方ないので、メタルクリーナーと細綿棒で磨いた後、エタノールで洗浄しました。ピカピカになりました。
勿論、真空管自体のピンも綺麗にしました。
更に、各部の半田付けを確認し、怪しそうな所は追い半田。肝となる部分は半田吸い取り後、"ケスター44"で再半田しました。
特に、アース母線への半田付けで怪しい所(ルーズコンタクト)が有りました。
この状態でもう一度試聴してみます。幾分か歪感が後退した様な気がします。
半田『ケスター44』や『メタルクリーナー』は、Amazonでも買える事が分かりました。
メタルクリーナーは、これと同等品なら何でも良いと思います。
~つづく~
次は回路図展開と電圧測定です。