My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

45 シングルアンプの製作(15) ~6SN7GT Sylvania "Bad Boy"~

2021-01-31 14:15:38 | 真空管アンプ

前回の投稿で書いた手持ちのSlyvania 6SN7GT "Bad-Boy"を使ってみました。

その音質は低域から高域まで帯域が広く音数も多いです。

高域が煌びやか綺麗で、誇張ある(エッジの効いた)キリッとした音で、各楽器の音の輪郭が明瞭です。

Western Electricの音に近い様な気がします。張り出しの有る音です。

ソフトでは無くシャープな音です。甘くはなく辛めの音。各楽器の音を拾うには良いでしょう。

ブラックプレートは概ねその傾向が有る様に思います。

音源の良し悪しがハッキリとその音に出てきます。

流石に有名なヴィンテージ品Bad Boyです。

本家本元のBad Boyの特徴は、

 1)両サイド3穴のT型ブラック・プレート

 2)ボトム矩形ディンプル付板状ゲッター

 3)管壁のボトム・クロム・ゲッター・フラッシュ

 4)上下の長方形マイカ、上側は3つの楔型突起で管壁に当て固定

 5)銅のグリッドポスト

 6)黒のベースに緑文字で「SYLVANIA MADE IN U.S.A.」印刷。軍用の▽Sマークも。

 7)ボトムに縦書きの製造デートコードが「1xx、2xx、3xx」

   私所有の球は「252」「226」。1952年52週と26週製造。

です。

私はよく調査した上で、海外のオクで競り落としました。かなり以前の話。

それがコレ↓。 正真正銘の"Bad boy"です。

これを手にするまでは、何回か類似品を掴みましたが、音質は全く違う物でした。

中にはハムの出るものや、グリッドリークの有る物も。

年代物の球って、紛い物や難有り品も有り、真っ当な物を見抜くのが難しい事を勉強させられました。

しかも英語文書説明や相手とのやり取りなので、さらに難しかった。

それに比べれば、日本のオクはやり易いです。 

しかし最近、オクでも2穴品やトップゲッター品は見かけますが、3穴品はさっぱり見かけません。

今となっては、それだけ希少な球なのでしょう。くれぐれも、3穴品が本家です。

この球、ステムリードの半田付けも修正しましたが、最初は1本だけ少しハムが出ていました。

スピーカーから30cmも離れれば聴こえないのですが、暫く使っていなかった所為もあるかと思い、鳴らし込みをした結果、5日間位鳴らしたらハムは無くなりました。

アンプの外観は、5本ともシルバーの管壁で揃い見事です。

しかし、私にはこの音で長時間聴いていると疲れます。人によると思います。

結局、元のTUNG SOL VT-231 6SN7GT "Round Plate" "Black Glass"に戻しました。

こちらの方が音として纏まりが良く、私好みです。

今日の一枚:

奇跡のテノール歌手 Andrea Bocelli(アンドレア・ボチェッリ)の去年の暮に発売された最新作です。

デビュー以来、CDのセールス枚数は8,000万枚超え、クラシックのアーティストとしては圧倒的枚数ですね。

美しい歌声に魅了されるのは勿論ですが、今回のCDはオケの演奏、音質も素晴らしい!

特に、14曲目「Angnus Dei」がお薦めです。オーケストラの壮大な演奏、力強くどこまでも延びる歌声、素晴らしいの一言。感動ものです。

是非、大型スピーカーで、ある程度音量を上げて聴いてみて下さい。

因みに、我が家のリビングのSP-505J(UNIT JBL LE14A(35.5cmウーハー)+LE175)では素晴らしかったのですが、実験ルームのJBL L26(125A 25.5cmウーハー)ではスケールが感じられず全然ダメでした。スピーカーのグレードが違い過ぎるか。。。(笑)

コメント
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