kotoba日記                     小久保圭介

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人生もらった

2013年01月10日 | 生活
以前
トラック野郎
だった
凄まじいデコレーションで
日本全国を走ったという
金も女も尽きることがなかった
どれだけでも儲かった
どれだけでももてた
女を隣に乗せて走るのは
ステイタスだった
「人生もらった、と思った」
と言った
人生もらった
という言葉に注目した
初めて聞く言葉だった

今ではトラック野郎はいなくなった
菅原文太もどこかに消えた
「あんなトラックはもう時代遅れだ」
彼は今でももてる
運河を見ていた

トラックに書かれた隠語は楽しい
隠語が発生したのは
おそらくトラック野郎たちの
走行生活からだろう
そこにあるのは
仲間と交わす
破顔である
そこから
おかしみの
隠語が生まれる
「露出」なんて言葉は
現代の通常になった
こうして
言葉は生きてゆく
そして死んでゆく


コメント
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