田中を歩く
今日は北へ向かって
オジと
西に連なる
鈴鹿山脈に
雪を見る
これぞ
ふゆの景
乳母車が今でもあるのだ
それも
何十年も前の
藁色の車
押して
歩いているのは
町の老婆
これから話すことは多分なく
東遠くの
道を
彼女は南に向かった
「小久保君が来ると大きな朝日が見える」
と
大日のきれいを
オジが発した
オジそれは違う
見たのは
オジの目だ
オジの道行きの正しさだ
今日は北へ向かって
オジと
西に連なる
鈴鹿山脈に
雪を見る
これぞ
ふゆの景
乳母車が今でもあるのだ
それも
何十年も前の
藁色の車
押して
歩いているのは
町の老婆
これから話すことは多分なく
東遠くの
道を
彼女は南に向かった
「小久保君が来ると大きな朝日が見える」
と
大日のきれいを
オジが発した
オジそれは違う
見たのは
オジの目だ
オジの道行きの正しさだ