kotoba日記                     小久保圭介

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光、そそぐ

2013年01月25日 | 生活

台所に立って
コーヒーを飲んでいた
七階から見える西の空は
遠くに雪が降っていそうな
白い雲が出ていた


図書館
道路
線路
の上に
光、そそぐ
そして
雲は南東に向かった

「今日も地獄でお待ちしています」
というドラマで、
「さみしい、を心の中に持っている」
というセリフを徳永えりが言っていた
脚本家の才能
女優さんが違ったら
また違っていたかもしれない
いずれにせよ
「さみしい」
を物として扱ったところに
言葉の面白さと可能性を見た
保守的ではあるけれど
美しい言い方だ
この話をしたら
綿谷りさの作品の冒頭
「さみしさが鳴る」
と返答がきた
連関あり

悲しい、を心の中に持っている
うれしい、を心の中に持っている
どのような書き換えでも、
可能な言葉の術

「さみしい、を心の中に持っている」
こういう言葉を見聞きすると
光がさす
言葉が生きている
と強く思う
コメント
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