kotoba日記                     小久保圭介

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大声で笑うということ

2021年04月05日 | 生活
  




陽気な労働者たち

風強し
JOEさんから
チョコをいただく
いつもありがとうございます

6時半くらい
豊橋 震度3

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青い服の男
背をまるめ
壁を見ていた

しだれ桜が見える道

声々さんは
葉脈に口があることを知っていた
「気孔、知ってますよ」
と言った
そうか
正式名を気孔というのか

要は熊男と先日
話していて
「この世は不思議だらけだ」
と言うと
「そんなことない」
と熊男が言うので
「だったらおのれはこの葉っぱに口があって、息しとおるの知っとるか?」
「嘘や!」
「マジや!」

葉っぱが呼吸する口が
一枚一枚にある
それを
気孔という

声々さんはどこでそんなことを知ったのだろうか
そうか学校か
理科とか自然科学とか
そういう授業か
声々さんは声がきれいだから
みんなに声々さんと呼ばれている
声々さんは
ちゃんと勉強した派だな
わたしや熊男はちゃんと勉強しない派だ

ただし
熊男の言語習得能力は秀でている
日本語は熊本弁と標準語
ネイティブな英語とネイティブなタガログ路
英語の授業はやっぱり好きだったという
気孔は知らずとも
好きこそものの上手なれ


---

インドカレー店を探しては
さまようインド人
場所を探しているとおもいきや
いろんな話に飛ぶ
それは
入国管理局に行ったけれどだめだったとか
解体現場で働いていたとか
日本人のこととか
左目が悪い
それが判る
マギーズファームの目

彼の脳がどうかなってしまっていることに
気がついたのは
話していて数分してからだ

きっと憶測だけれど
日本に来て
インドカレー店を出し
コロナで経営が破綻し
肉体労働をして
お金がなくなって
入国管理局に行って
どうにかしてほしいと頼んだけれど
「入管なんてシビアだよ」
という淡々さんの言葉を思い出し
頭が飛んでしまったインド人は
誰彼に話しかけていた
そして
どこかに
消えた

あんな人たちが
知らぬだけで
無数にいる
それがパンデミックの出来事のひとつ
いったい
どれだけの物語があるのだろうか

パンデミック
それは地球に住む人間の数だけ
今日も物語を生産している
耳を傾ける
目で見る
彼が狂ってしまうまで
ここまで来る間
何があって
誰と会ったのか


運良く
生きているということ

それがパンデミック
凄いことを体験している
という自覚が
みんな薄い気がしてならない
テレビは死体を映さない
みんな知らない
報道から隠されている
凄まじい現実を
わたしもまた知らない
だから
知りたい
世界で
何が起きているのか

その末端に
この気がふれたインド人がいる
ここから
世界が見えるかもしれない

‐=

今日は
加川良さんの命日
『祈り』を聞き
さまざまなことを
思い出す

そんな日でも
陽気な労働場に
笑いが火を噴いて
立ちのぼる

笑いこそ
すべてを飛ばす
凄いことだ

笑うということ
大声で笑うということ
そんなきれいな若者たちの
声と笑顔











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