もう一度、雨上がりの夜空にポンコツでぶっ飛ばして欲しかった。
もう一度、昼間のパパはちょっと違うところを見たかった。
もう一度、教授とのルージュマジック、魅せてほしかった。
もう一度、タイマ切れてもタイマーズ見たかった。
それも、もう二度と叶わない。
忌野清志郎さん、58歳。あまりにも早すぎる旅立ち。
今朝観た「ザ・サンデー」の最初の話題が、この忌野さんの悲報だった。Youtubeで「い・け・な・いルージュマジック」のPV見返すと、途中に棺桶のシーンがでてくる。棺桶に札束と一緒に入れられた教授と忌野さんがでてくるのだ。ここのコメントに彼の死を惜しむコメントがびっしり書き込まれていた(今はもっと増えているかもしれない・・・)。
RCサクセションはちょっと世代が上なのであまり聴いていなかったが、「パパの歌」「世間知らず/Boys」あたりがちょうどリアルタイムで聴いていた。社会科の教材で、プレスリーの「ラブミーテンダー」をカヴァーして、「何言ってんだふざけんじゃねぇ、核などいらねぇ♪」なんて替え歌(?)を紹介していたこともあり、ミュージシャンというよりは、奇抜な格好しながら正論ぶつける、ちょっと変なおじさんという感じがしていた。
”人の目を気にして生きるなんてくだらないことさ
ぼくは道ばたで泣いてる子供”
このフレーズが、今思うに、忌野さんそのものだったのかもしれない。
ぼくが持っている音源の中で、2000年に発表した「TIN PAN」(TIN PAN:細野晴臣、林立夫、鈴木茂)というアルバムに「Hand Crapping Rhumba 2000」という曲があり、忌野さんも参加されていた(原作は大瀧詠一氏、TIN PANと忌野氏との共作)。
”Baby babyまだそんなところでクヨクヨ悩んでんの
自分で自分の気持ちをもてあましてるんばば(注:ルンバ) ”
”Baby babyもう悩んでみたって時間のムダじゃん
自分の心は自分でハイにするしかないんだモンキー”
・・・忌野さんの、こんな感じの歌が今ちょっとナーバスな気分の自分を励ましているような気がする、かってにそう思う。
”Baby babyもう俺は2度とは帰ってこないぜ
遠い遠い旅がずっと続いてどこかで死んじまう”
・・・本当にその言葉通り、2度と帰ってこない旅に出られた忌野さん。
ありがとう。