Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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Golden Arrow 1929の製作開始です

2015-03-06 21:55:34 | Golden Arrow 1929
今日は定休日なので普通なら外で庭の仕事をしますが午前中は雨が降っていましたし風が強く寒いので中で仕事をしています。
前回1月23日にこのブログでカテゴリーを追加したGolden Arrow 1929ですがその後全く更新がないのをご心配の方もいらっしゃったかもしれません。
ブガッティT57アトランティックのシャーシ5台分の目処がつくまではちょっと寄り道を出来る様な状況ではなかったのです。
しかもこちらも当初はプロポーションモデルとしての製作でしたがやはりブルーバードをご覧になった後ですとやっぱりフルディティールで・・・と思われるのは当然の事でしょう。

そしてカテゴリーを追加した事をご覧になったお客様が自分のも・・・と相乗りされて都合2台の作品を制作する事になりました。
まずは記念撮影ですね・・・
右側の完成品が当初製作を承っていたものでメーカー完成品になります、左側はこの度キットを送って頂いた物です。

キットと完成品ですが同じ様で少し違います。
作られた時期によって少しずつ内容が違うのは1/43の世界ではもう当たり前の事なのでびっくりする事は無いですね、それよりも間違え探しが楽しかったり致します。

大きく違う部分はホイールでしょうか。
キットではアルミの挽き物がおごられていますが、メーカー完成品ではメタルの鋳物ですね。
恐らく完成品の方が先に作られたのではないかと思います。
やはりメタルの鋳物では正円が出ず苦労した跡が伺えますね・・・。

寸法的にも少し直したかったのかホイールの裏側の形状が変わっています。
精度は挽き物の方が良いので完成品も多分この挽き物ホイールに変わっていったのではないかと想像します。

これを示すのがキットのこの部分・・・
ボディ形状から抜けが悪いのでゴム型が壊れていますね。
大きめのバリが出ています。
メーカー完成品にはこのバリは無いからメーカー完成品の方が先にキャストされたのかもしれません。
まあ型が一つであるという確証は無いですからあくまでも想像ですけどね。

エンジンは加工ベースにこれを使います。
このエンジンはネイピアの航空機用の12気筒エンジンで4気筒が三列に並んだ物ですね。
以前製作したパンドラモデルのブルーバード1932年に搭載されていた物を1933年の仕様に直す為に降ろしておいたもの・・・なんて物持ちが良いのでしょう(笑)まあ寸法が正しいのか・・・ディテールが非常に良い訳ではないのですがまあベースとして使いましょう。
ただメタルのエンジンにするのかどうかは決めていません。
と言うのもこの様な場合「レジンの部品を使います」と書きますと眉をしかめる方が多いのはわかりますが細かなディティールを再現するならレジンが一番だと思うからです。
細かな表現が必要な場合はレジン、強度が必要な場合は真鍮、力強い表現が必要ならメタル・・・と言う事になりますでしょうか。
まあ予算の問題は有りますがそれを考えなくても素材の使い分けは必要かと思います。
例えばアトランティックのシャーシですがあれは真鍮を使っています厚みや強度を考えるとレジンでもダメですしホワイトメタルは薄過ぎて流れないでしょう、だから真鍮なのです。
反対にデフのケースは原型を真鍮で作りましたが同じ物を繊細に精度良く5台分作るのは大変難しい事ですね。
ですからレジンで作ろうと思っています。
ホワイトメタルでは流れないと思われるのです・・・。
何が何でもダイキャスト、何が何でもホワイトメタルで無いとダメというのは無いと思うのです、ようは適材適所という事ではないかと思いますね。

前置きが長くなりましたが今日はメーカー完成品の分解から・・・
上下を止めるビスを2本外しますとシャーシとボディがバラバラになります。

その他の接着剤ももう劣化していまして指で少し押すだけであっと言う間にバラバラです。
どうやらゴム系のボンドで組み付けてあった様ですね。

ここにはイギリス国旗が有りますがこれが唯一のデカールですね。
このデカールですがキットの物も黄ばんでいますから作り直しが必要になりますね。

ボディの原型の製作Ver.2

2015-03-06 18:52:43 | Ferrari308GT Rainbow
今日の天気のお話はアトランティックでしましたのでこちらは前置きをスルーします(笑)
まさかず~っとアトランティックのタイヤをキャストしていただけと思われていたら・・・私ご飯が食べられません(爆)

途中の時間でRainbowを作っていました。
まず最初にしたのが実車のボディとの比較ですね。
このエーダイグリップのミニカーは資料の無い時代に作られた(!?)ものなので私の目からみますとフロントとリアの絞りが効いていない感じがしていたのですが、実車の真上からの画像と比べてみますとそう悪くない感じがしてきました、私の思い込みだったのかな??
バックがPCの画面なので見え難いですがこんな感じなのですね。
PCの画像はリアのテールランプが見えている事からどちらか言いますと後側に寄った前上から写されている様なのでフロント側はレンズの影響で余計に絞られて見えますね。
それを差し引いてもミニカーの形状はまずまずの形状に見えます。

だいたい良いとわかればボディの気泡が有る部分をパテで埋めてゆきます、この場合流動性の良い少し柔らかめのパテが具合が良いと思いますのでパテの主剤にFRPの主剤を少し混ぜてやりますと柔らかくなります。
右のステップの部分やボンネットの裏側などは気泡が有りまして薄くなっているのです。
ダイキャストミニカーってレジンミニカーと違ってボディが薄いんですね~。

ボディが薄いので全体がナヨナヨします、早めにドアを接着してボディを補強しましょう・・・
ドアの接着は瞬間接着剤ですね。
何ヶ所かポイントで付けて位置関係を合わせてゆきます。
一度に付けてしまうと後で修正が大変ですよ・・・そうそうミニカーとしてのドアのヒンジは鋸でカットしておきますよダッシュボードを付けるのに邪魔になりますから。

瞬間接着剤で接着するだけでは完全に接着した事にはなりません。
と言うのも接着面が余り大きくないのです、なので裏側からプラリペアーを使いまして完全に一体化します。
ボディの強度もかなり上がりました。
プラリペアーがクリアータイプなので画像ではよく見えないですね・・・。

ドアはボディサイドに入る凹みを合わせて接着していますがその凹みも幅が違いますのでラインが揃いませんね。
なのでパテで修正致します。
一度にパテを盛ってしまいますと修正が大変ですから上下にマスキングテープを貼りパテが余分な部分に付かない様にしてパテを盛ります。

マスキングテープを剥がしますとこんな感じです。
余分な部分には付いてないでしょ?

次はその上側にパテを盛りますがここもマスキングテープを使って盛ります。
面ごとに作業をするのが良いと思います。

ライトの部分も若干凹凸が有りましたからパテを盛っています。
その他の細々した部分もパテで修正・・・

Fウインドのモールは全て削り取りましてガラスが入る部分を少し凹に掘っております。
繊細な部分なのでちょっと怖いのですが丁寧に作業をしますと必ず完成致します・・・(笑)

リアのテールランプのレンズもクリアーレジンを流してあったので取り出してみました・・・
使えるかどうかはわかりませんが・・・

タイヤの2次原型をキャストしましたVer.2

2015-03-06 17:55:20 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日の山陰は天気が良く過ごしやすかったですね、午後からは外に出ていないので暖かいのか寒いのかよくわからないのですが・・・。
山陰の3月らしい天気でしたね、これからはこの様な天気が続いてくれると畑が進むのですが・・・

今日はcafeの方のケーキの予約で早めに出勤しなくてはならなかったのですが、私はケーキは手伝えないので中庭でブルーベリーの植え替えをしておりました。
少し時間が早かったので外は結構寒くて厚めの上着を脱ぐ事が出来なかったですね。
作業が進むうちに体が温まってきますと上着を薄いものに替えて作業をしましたが最終的には額を汗が流れる位暑くなりました。
今日も予定通りに3本植え替えが完了ですね。

そうそう!
いよいよ明日モデルアート111のフェラーリ375MMが入荷致します。
最初に入荷するのは半数でエンジン付き(!?)のキットになります、内容は明日このブログでご紹介出来ると思います。
少し変わった当店だけのオリジナルパッケージ??の予定です、お楽しみに~!
なおエンジン無しのキットとマルチシャーシキット、エンジンキットは後日入荷致します。

さて今日のアトランティックの製作は短いですよ!(笑)

やっていた事は一つしか無いのです。
タイヤの2次原型の製作ですね、そうなんですずーっとキャストをやっていました。
なかなか良いものが出来なくてね・・・型ズレをするのです・・・。
一見するだけでは何も問題が無さそうなのですが・・・

よく見ますと・・・ズレています。

良くない所を下側にすれば使えるかもしれませんが・・・でも原型以上のクオリティのものは出来るはずが無いので原型をどこまで奇麗に作るのかが一つのポイントになるんです。
特にタイヤの様にパテを盛って修正が出来ないものは特にね。

2次原型を10個作りたいのですがそれにも理由があります。
タイヤの素材は硬化時に発熱しますのでシリコン型が長くは保たないのです、まあ5台分のタイヤが有れば良いのですから25本のタイヤを作れば良いのに2次原型を10個とはちょっと数が多いと思われますよね・・・
多分このブガッティアトランティックをご依頼頂いているお客様の一人がタイヤを所望されるはず・・・と見込んで数を多めに作っているのです。
先日作った作品では途中でタイヤをABS樹脂に変更しましたのでご希望に添えなかったから、今回は少し多めなんですね(笑)
まあそれも奇麗なものが出来たら・・・なのですが・・・。

そうこうしているうちにやっと原型10個が揃いました、明日はこれをシリコンに埋めてシリコン型を作りましょう。