Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ホイールの製作

2015-03-14 21:09:43 | Ferrari308GT Rainbow
今日も朝から雨・・・
誰ですか今日は午前中の降水確率が20%って・・・

20%でも降る時は降ります(笑)

ジャガイモはまだ切り口が乾かないから植えられないしね・・・
レタスの種でも撒いて苗作りをしようかとも考えたんだけど外はまだ結構寒いからね~
20度程度の気温が無いとレタスは芽を出さないらしいので・・・山陰ではもうしこし後でも良いかな・・・
などと言い訳をしています。

ビニールかければ早く出ると思うけどね。
雨が降るとテンションが下がりますね。

しかしアトリエの中で製作に向かえばテンションが上がります(笑!)
本日からレインボウのホイールを製作致します。
実車はこんな感じのホイールです。
なんて表現していいのかよくわからないのですが、如何にもショーカーらしいと言えばそうなんですが・・・

有る材料はこれだけ・・・
ミニカーのダイキャストホイールをコピーしたもので真中にはシャフトを通す為に男らしい大胆な穴が開いています(笑)
他にもオートクリエーション製のレジンキットも持っているのですがそちらのホイールはもっとおとなしい感じでして・・・ご依頼者の方はこちらのエーダイグリップ製の物がイメージに近いとおっしゃっていますのでこちらを加工致しましょう。

まずは簡単なところで腕慣らし・・・タイヤのバリを削ります。
これは余りにも簡単過ぎますかね~
ただしタイヤをペーパーで削る場合間違っても白い空研ぎペーパーで削らない方が良いですね。
細かな白い削りカスがタイヤに付いてしまいまして掃除をするのに少し時間がかかります、まあ掃除出来ない事は無いので心配は要りませんがプロの製作者としては時間が惜しいのです。

いよいよホイールの加工を致します。
実車のホイールはどうやら2ピースか3ピースのホイールらしくリムとディスクの連結には20本程度のピアスボルトが付けられています。
リアとフロントは幅が違うのかオフセットが違うのかリアの方がリムの幅が広く見えますね。
まあそれも極端ではないですが・・・僅かにと言う感じでしょうか。
一方、ミニカーの方のホイールはピアスボルトのない一体整形のワンピースホイールなのでどうにも格好が良く無いですね。
私が使うのは複製したホイールなのでディスクもリムもレジン製なのです。
いくらメッキ調の塗料が進歩しても金属にはならないので・・・ここはディスクだけをレジン製の物を使ってリムは金属から作り直しましょう。
まずは旋盤でリムを削り取ってしまいましてディスクだけにする作業です。

このディスクの一部分には半月状に穴の開いた部分が有るのですがここを裏から削ってやれば穴が開くだろうとタカをくくっていたら
・・・バラバラになってしまいました~!

作戦を変更してこの半月状の部分を後でナイフで切り取ることに致しましょう。
旋盤でつかむ部分がなかなか無くてチャックの際まで削るのも怖いしね~(笑)
最終的には力技ですかね~!?(笑)

最終的にはこんな感じに削っておきました。
タイヤの内径が決まっていますからそれに合わせてホイールディスクの外径も決まってきます、今回はディスクの外径を7.3mmにしています。
ちなみにリムの内径は7.4mmリムの外径は10mmですね。

それよりも問題なのは4つしか準備していなかったホイールのパーツですが1個失敗してしまいました。
壊れた物を接着しても元には戻りません・・・絶対に。
なので一つ分キャストして補充しておきましょう。
いつでも簡単に補充出来るのが自作の良い所です・・・(笑)

そうしているうちにレジンが硬化しまして部品がまた一式で来ました・・・あれれ?ドアの内装には気泡が入っていまいましたけどまあこれは使いませんから・・・全く心配は無いですね。
シートも・・・要らないですね。
同じシリコン型を使っていますので要らない部品も自動的に出来てしまいます・・・。

後で追加した部品もまわりを削り取りまして・・・やっと最初の部品に追いつきましたよ。

この真中の大きな穴が邪魔になりますね。
昔のダイキャストミニカーでは太いシャフトが通っていまして見栄えが良くないですからここを修正致しましょう。
中央の穴にレジンの樹脂を混合した物を流し込んでおきます。
ここをポリパテで埋めると後でフライス加工した時に角が飛んでしまう恐れが有りますから同じ強度を持つ物で埋めるのが良いかな~と思います。

レジンが硬化するまでの間他の作業を行います。
ちょっとピントが外れていますけど・・・リムを削っております。
後で磨きの仕上げをしたいので洋白丸棒から・・・削っています。

せっかくリムが完成致しましたので中央のディスクを填めてみました。
意外にすんなりと入りまして少し安心・・・しかもなんか格好が良いじゃないですか。

調子に乗って更に加工を致します。
このダイキャストミニカーのホイールには致命的な欠点が有りまして。
何とセンターハブの膨らみやハブボルトの表現が全く無いのです・・・
オートクリエーションのキットのホイールには僅かに大人しい表現が有りましたが私の作風からいきますと弱過ぎてバランスが良くないのです。
まずはセンターハブの膨らみを再現する為にアルミパイプを植えたいので1.4mmの穴を開けます。

穴を開けたら裏側のミニカーの時のシャフトを固定するボスを切ってしまい真中にアルミパイプを差し込んで接着しておきます。
今まではこのミニカー時代のシャフトの受けを固定の為に使っていましたがこれ以降はこの植えたアルミパイプが持ち手になります。
そしてその持ち手をチャックに固定しましてホイールボルトの穴を開けます。
加工はいつもの様に割り出し円テーブルで行ないますと奇麗に分割する事が出来ます。


Metal43 1/43 Triumph TR-3A

2015-03-14 12:00:25 | 最近手に入れたキットのご紹介
比較的最近入手したにもかかわらずご紹介をしていなかったキットが有りました。
ちょっと事情があって押し入れを探していたら出てきました・・・。

確か昨年の中頃だったでしょうか・・・

オークションの履歴は3ヶ月程度で消えてしまいますのでそれを見ても既に無いですね・・・。
確か大阪の方のリサイクルショップさんが出していらっしゃったと思います。
乏しい記憶を伝ってみますと説明文にルフ氏による原型とは書いて無かったので比較的安く落札出来たと思います。
他にもポルシェ911Sなどのキットが同時に出ていましたので誰かコレクターの方がまとめてリサイクルセンターに売りにいかれたのじゃないかと想像出来ますね。
でもこの原型はルフ氏が作っています・・・。
他には応札も全く無く無風状態でして僕にとっては良い買い物になりましたね。

箱はこんな感じで中にスポンジに包まれてボディが入っていますので全体に膨らんでいます・・・
おかげで箱がやれた物が多いのもメタル43製のキットの特徴かも・・・まあ作ったメーカーもこんなにいつまでも作らずにそのままで存在する事を考えていなかったのかもしれませんね。

肝心のボディはこんな感じ・・・
TR-3って実車は数度しか見た事が無かったのですが比較的大きめの車だった記憶が有ります、ただ今の車はその上にかなり大きくなっていますから今の車に比べたらやっぱり小さめなのだろうと思います。
ただ当時はトヨタS800とかホンダS600~800を基準に車を見ていましたのでやっぱり僕の中では大きな車という印象なんですね。
形状はなかなか良いですね。
ただでさえ英国車のキットは少なめ、その上メタルキットはかなり少ないですから貴重な英国車のメタルキットという事になりますでしょう。
しかも造形はルフですから・・・
英国車のキットって少ないですよね、やはり多いのはイタリアの車ですね。
フランスの車も少ないですね、シトロエンなどは模型にすると結構良いと思うのにCCCから少し出ているかな・・・ルフではルノー5ターボくらいでしょうか?
そうそうアルピーヌA110やA310も出ていましたね。
話しが横道に逸れてしまいました。
シャーシの裏にはダウンハウゼンの時代のキットである事が記されていますね。
しかもフランス製でAMRが作ったと・・・これならルフ氏の原型とかいておけばオークションでも値段が上がったかもしれませんね~僕は良かったですが(笑)

インストはこちらです・・・
まだエッチングをキットに取り入れる前の事らしく全てがメタルの鋳物で出来ています。
ウインドやフロントグリルなどはエッチングにすればシャープな物が出来たでしょうに・・・。


ず~っと昔ですがカーマガジンがまだスクランブルカーマガジンと呼ばれていた頃
ケン松浦さんとイラストレーターのBow氏がトライアンフを使ってレーシングカーを作ってクラブマンレースで走らせていましたね。
あの記事を読んで同じ事をやりたくてね~
ホンダS600のボロボロなのを買って直した事を思い出しますね~。
最終的にサーキットに僕が行く事は無かったけど今でも良い思い出ですね。