Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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内装の変更作業Ver.2

2015-03-28 22:24:44 | Ferrari308GT Rainbow
今日も暖かく午前中は晴天でしたね~。
本当に春が来た様な陽気でしたよ。
これからはこんな天気が続くと良いですね・・・。

さて昨日のコメントにエンジンフードはどのように開くのでしょうか?とコメントが有りました。
残念ながらエンジンフードを開けた画像は私も持っておりませんが・・・想像では308GT4と同じく前ヒンジで開く物と思います。
ただ前側のエンジンフードの膨らみが邪魔になってしまいますのでヒンジは膨らみの上側についているんじゃないかと想像しています。
下記のアドレスの動画にはエンジンルームも写っていますがどちらかと言うと斜め後ろ側から写していると思いますがフードらしき物は写っていませんので前ヒンジの後ろ開きと想像するのが無難ではないかと思っています。
ただ少し特殊なヒンジ構造になっているかもしれませんね~。
フルディティールのご依頼だったら・・・と思うとちょっとホッとすると言うのが正直な感想だったり致します、資料不足は否めないですね。
まあ量産車と比べれば写真なども圧倒的に少ないですしね・・・ショウカーの場合大変苦労するところです。
https://www.youtube.com/watch?v=74a73nQPA2M

さてさて今日の製作です。
本日の初作業はBピラーの下側のエンジンフードの下側のパネルの長さを調整致します。
昨日の続きになりますがリアガラスは多分少し斜めに付いていると判断しましたのでエンジンフードのコクピット側への突き出しを少し短く調整する事になります。
今まではガラスは垂直として考えていましたので少し長めだったのですが薄くスライスする様にカットしております。
鋸で切るのですが斜めにならない様に気をつけなければなりません。

右側の部分はカットして短くする部分,左側は使う部分ですね。
当然ながら微調整は手削りで対応します。

短くした物を所定の場所に取り付けてみています,だいたい良さそうな感じがしますね。
ただコクピット内部から見た時に両サイドの三角な部分の内装が不足してしまいます、ガラスを接着した後で接着面を見えなくする為にもこの三角なパネルが必要になりますが今作っても最終組み立て時に微妙な調整は必要になりますから後でプラ板か金属板を切って調節しながら作った方が良いと思われますね。

斜め後ろから見ますとこんな感じに見えます。
リアガラスの左側・・・これなら確かに斜めに見えますね。ウインドまでの奥行きも自然に見える様に思います。
何となく格好がかなり良いかも・・・自画自賛か??(笑)

コクピット後ろ側のパネルをいじったのでドアの内装の位置と合わなくなってしまいました。
内装側が1.5mm程後ろにずれた感じですね。
サイドシルの前方は角材を延長して直しておきましたが、さすがにドアの内装はその後ろを少し延長するしかないですね。
ここは同じ素材のプラ板を使いましょう。

延長したのがわかりますでしょうか・・・うっすらと黒い筋が付いていますがここが元々の開口部ですね。
プラ板を貼って延長しました。

ドアの内装を仮置きしてみますとこんな感じです,少し隙間が有るのはドアの見切り線としてあけておいた物です。
考え方としてはボディ外装の筋彫りと同じ考え方ですね、隙間が残っていますと「ボディとドアは別部品ですよ」と主張している様に見えますね。

細かな事ですが前側の上角も実は内装が欠けていましてほんの僅か内装が後ろにずれていますのでこの切り欠きが余計に目立って来ましたのでここもプラ板で作ってみました。
三角形の白い部分が新しく追加した部分ですね。

反対側も内装の延長をしましてドアとの隙間がきれいに修正されています。
そしてルーフのインテークの穴を掘っておきました。
ここは何の為に有るのか考えておりましたが,何も気の利いた答えを見つけられず・・・ここからエンジンルームのクーリングは難しいのでリアウインドの外側が渦を巻きそうなのでここに空気を流してリアウインドウの汚れを防止するって言うのは如何でしょうか?雨が降ると雨も一緒に吸い込んでしまいますからリアウインドウは余計に汚れてしまう様な気がしますが・・・。

先程掘ったルーフのインテークの下側に0.2mmのプラ板を2.0mm幅に切った物を接着しました。
このプラ板はルーフを載せた時に受けになる部分でして本来ミニカーには無かった造形ですがルーフも作るのですからせっかくなら所定の場所に取り付ける事が出来た方が良いのではないかと思った次第です。
少し大きめに付けておいてヤスリで削って仕上げておきます,難しい作業ではないですが付けるよりも削る方が神経を使いますね(笑)
また画像には有りませんがフロントウインドウの側にもこの出っ張りを接着しておきましょう。
片側ではルーフが載らないですからね~。

ルーフは余り厚い物ですとボディラインと合わせる事が出来ません。
理由はミニカーのボディをコピーした時にフロントウインドウが低くてバランスが良く無かったですから少し持ち上げてあるのですがその為に厚みの有るルーフではルーフ全体のバランスがとりきれないのです。
ルーフを作る素材は今回真鍮を使う事にいたしました。
メタルの板でも良いのですがどちらかと言えばメタルの板は厚みが有りますし薄くすると強度的にも心配になって来ますからね~。
模型用のハンマーで叩いて整形を始めましょう・・・。

今回は無理に一体で作らず角をきれいに出したかったので3ピースで作ります,最初は上側の一番大きなパネルですね。
軽く叩いて変形させてから形状を確認する為にルーフの上において様子を見ています。

更に細かく叩いてゆきます。
一部分を集中的に叩かず全体を仕上げる様な感じに叩きます、板金作業は言葉にするとなかなか表現が難しいのですが実際に叩いてみますとそう難しい事ではありません。
叩いていくうちに少しずつわかって来ます、どこをどう叩くかですね。

サイドのルーフの厚みの部分やBピラーに続く部分を作る為に斜めに真鍮板をハンダ付けします。
大体の形状にマジックで書いておきますと目印になってわかりやすいかな~。

片方だけですがサイドの部分が出来ました全体もペーパーで削って仕上げてゆきます。
大きな凹凸はこの時点で無くなります。

反対側も何とか作りました。
手慣れた方ですと両サイドを一度に作られるかもしれませんが・・・私は片側ずつ仕上げてゆきました。
それでもこの程度は仕上げられます。

これで金属製のルーフが完成した様に見えますが・・・実はまだ大切な作業が残っていました。
このルーフには一部ガラスになっている部分が有ります。
理由はご存知でしょうか?

実はルーフをシート背後に収納した場合このガラスの部分が無いとバックミラーで後ろを確認する事が出来ないのです。
ですから一部分を透明素材で作りましてガラスサンルーフの替わりに使ったりバックミラーを使って後ろを見る為の覗き窓にしたりする訳です。
明日はルーフに穴を開けようかな~!!
一応ルーフは完成致しましてピッタリと収まるべき部分に収まっておりますね~。