Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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RX-7最終組み立てVer.3

2015-09-12 21:52:59 | アンフィニRX-7
今日は降水確率80%雨の予報が出ていたけど何とか曇りの天気でしたね。
夜に雨が降るかも知れないけど関東から東北にかけての様な豪雨でなければ全然問題無いでしょう。
まあ何事も程々が良いのでしょう・・・
仕事は・・・程々という訳にはいかないかもしれませんが・・・。

その程々ではいけない制作の方を進めてゆきます(笑)
2日間で組立てる予定だったのですが組立てているとついついアレもコレも・・・と思って作り直しになってしまいますとどうしても時間がかかってしまいまして2日間が終わっても完成しませんでした。
今日こそは・・・と思っていますが今日は夕方から安全協会の理事会が有りますので早めに終了しなければならない予定になっています。
ナンバープレートはお客様が調べて下さったのでアルミ板に自作デーカールで制作しました、今日は2箇所に穴を開けて00番のインセクトピンを使って取付けビスを付けておきました。
レジンやメタルのボディなら穴を開けたナンバーをボディに接着しておいてからボディ側に穴を開けても良いのですが、アルミダイキャストではそうもいかないのでナンバープレートにピンを接着しておきました。
後のナンバーには封印も・・・封印は通常左側ですよね。

ナンバープレートを取付けました。
フロントはお客様の記憶ではこの様にインテークの中に斜めに取付けていたとの事ですのでその様に・・・
ちなみに私は2台のFD3Sに乗りましたが2台目の車はやはり同じ様にナンバーを取付けていたはずです・・・(笑)

リアのナンバーはこんな感じですね・・・
リアはテールランプや反射板が付いていますので何か華やかな印象ですね~。

ついでに作り直したリアウイングなどを取付けてみました・・・既にタイヤ/ホイールも装着されて自立しております(笑)

コクピットを作りたいのですがそう言えばステアリングをまだ作っていなかったですね。
純正のステアリングはエアバッグ付きのはずなのでこんな感じの物が付いています
ステアリングリムの部分が少し太くてセンターやスポークの部分がちょっと貧弱な感じがします。

お客様には普通の3本スポークのパーソナルステアリングだったと伺っていますが・・・・
私の時代ですと普通の3本スポークのパーソナルステアリングと言いますとこんな感じだったのですが・・・

FD3Sの時代ならば普通のパーソナルの3本スポークと言うとこんな感じなんでしょうね~

こんな形状のステアリングを作るのはなかなか大変なので手持ちのエッチングから引っ張り出してきました
以前マクラーレンGTRのエッチングを作った時に入れておいたものです。

センターのホーンボタンは取付けピンを含めて旋盤で挽いた物をリューターでまわしながら削って調節して作ります。

次はマフラーですね。
マフラーは80パイの1本出しという事ですが多分マフラーのメイン部分が80パイで出口はもう少し大きめな商品が多いと思いますのでエンドパイプを洋白丸棒から削り出しておきます。

サイレンサーの部分は既に取り外してウレタンブラックの下塗りでメッキ調の塗装をしておきました、そのサイレンサーにエンドパイプを接着しています。

このFD3Sという車はボディのあちらこちらに水滴型を変形させた様なモチーフが使われていますね。
普通なら四角なリフレクターやウインカーレンズなどがこのモチーフによって統一されています。
輸出用を意識したリアサイドのリフレクターも例外ではありません、このリフレクターを作ってゆきましょう。
普通の少し高価なミニカーならエッチング板に塗装をした物で済ますのですがこの京商のFD3Sではボディに直接タンポ印刷で描かれているだけでした。
これではあまりという物なのでアクリル板を削ってこんな風に加工しておきまして糸鋸で輪切りにして左右同じ物を作ります。
両面テープで金属板に貼っておきリューターでバフをかけて磨きます。

おっとその前に左右の厚みが同じになる様にペーパーで根気よく研磨する事もお忘れなく(笑)
そして取り付けました。
タンポ印刷は量産の場合コストの面では有利なんですが全く凹凸感のない物になってしまいまして何かしら薄っぺらい物に感じてしまうのは私だけでしょうか??

ドアミラーの鏡もステンレス板を切って削ってバフ掛けをして作ります。
鏡を作るのにも色々な素材があります
洋白は加工が楽で良いですが磨くと少し黄色みを帯びてしまいます、アルミは磨けば同じ様に光りますまた柔らかく削りやすいですが比較的短時間に酸化して曇ってしまいます。
クリアーを塗って保護しておく方法も有りますがクリアーを塗った時点で少し曇ってしまいますので妥協の産物でしかありません。そこで硬くて切り難くまた削り難く扱い難いですが私は0.2mmのステンレスを使います。
バフを掛ければ鏡の様に反射しますし絶対とは言いませんがよっぽど条件が悪く無い限りほぼ酸化しないのです。
1/43になりますと鏡はかなり小さな物になりますが丁寧にを心掛けます。

丁寧に・・・は車だけではありません。
車の下側つまり展示ベースの間のスペーサーも同じ事です。
今回はエンジンのオイルパンの部分しか固定用のビス穴を開ける部分が無かったので元々のミニカーとしてのビス穴(タッピングなので穴が大きくて使えないのですが)を使って作品が回らない様に凸を作っておきます。
凸はスペーサーの穴を小さく(1.6mmの下穴になります)作っておいて2Mのネジを切った物にいつもの2.0mmビスを使って閉め込みますと固定用の凸になります。前側はエンジンのオイルパンの部分にやはり1.6mmの穴を開けまして2Mのネジを切ってありますからそこにネジ止めをします。
ミニカーの塗り替えだけどいつものハンドメイドの作品と同様の扱いです。
ベースになった物がなんであれお客様は3年もの間待って頂いております・・・ですから扱いも全く同じなのです。

スペーサーもこの通りピッタリ収まっています・・・さすがに旋盤で1個づつ削り出していますからね。

製作のいよいよ終盤に差し掛かって来ました
ノーズの部分のエンブレムを取り付けましょう
このエンブレムは今や懐かしいユーノスの物ですね、特製のエッチングで作っています。
ミニカーの物もエッチングだったのですがエンブレムの内側の部分が抜けていなかったので新たに作りました、材質は曇らないステンレスです(もう何度も書かなくてもいいって・・・笑)
センターの部分にマスキングテープで目印を入れておいてから貼っています。
目測で貼るよりも楽ですよ・・・!!

リアも同様にエッチングのユーノスのエンブレムを貼りました。
その右側にはRX-7のマーク(ギリギリ読めますね)その下にはアンフィニの文字の入った四角いプレートですね。

ウインドウのやり替えをしている時から気になっていたのがワイパーですね。
ミニカーのそれはさすがにウインドウと一体のモールドでは無かったけど太くてとてもウインドウに付いた雨を払えない様な代物でした。
そこで真鍮と洋白を使って作り直しをする事にいたしました。
ここが繊細かつある程度の立体感が出ますと印象がず~ッと良くなると思うのです。

フロントを作り直せばリアのワイパーも作らないとバランスがとれません、何しろRX-7のワイパーはフロントよりもリアの方が大きいのです。
このワイパーのアームはちょっと変わった曲がりをしていますのでカタログを見ながらその特殊な形状につくり直しました。
車によって違いますがワイパーアームはただ単純に真っ直ぐな物ではないのです・・・。

先程作ったワイパーを塗装して取り付けました。
細かな物ですがしっかりとウレタンサフを塗りましてセミグロスブラックで塗ってありますからピンセットで掴んだくらいでは剥げる事はありません。
小さな物でも手を抜く事はないのです、そして仮に素材が良く無かったとしても作り替えなどの手を入れる事で納得のゆく仕上がりになるのです。
それは例えばキット自体の責任であってもね・・・。


今日一日でこんなに頑張って作って、そしてこんなに長い長文を書いて・・・それでもまだ完成しなかったですね・・・どこが?って
ホイールナットが付いていないですよね・・・。
明日はホイールナットを作ってから取り付けます。
いよいよ完成が近くなって来ました。