Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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最終組み立てVer.11(最終回)

2016-02-02 23:13:12 | Bianchina Trasformabile 1957
今日も良く雨が降りました。
この所毎日雨でしていい加減に晴れた空が見たいですね。
もう空が青かったなんて忘れてしまいそうですね~。

そんな中でも製作はいたします(笑)
基本的に好きなので全く苦痛を感じないのです・・・

さて今日は展示ベースの加工から・・・
ビアンキは今日で最終になるはずなので、展示ベースを加工しておかなければなりません。
所定の位置に穴を開けまして裏側には作品名と私の名前/製作番号とかを書いておきます
普通はこの様にマジックの黒文字なので目立たない事この上無いのです。

作品を展示ベースに止める場合に作品をネジで固定致しますがスペーサーを入れておかないと必要以上にタイヤやシャフトに負担がかかってしまいます。
なのでスペーサーを削り出します
フロント側が5.1mmリア側がリアエンジンのオイルパンが付いた関係で4.1mmでした。

ビアンキは小さな車なのでスペーサーも細目の物にいたしました普通サイズですとあまりにも大きいのです。

ウインドウの枠はエッチングが付属していましたが昨夜ふとんの中で考えたのですがこのウインドウの枠は何色で仕上げるか・・・と言う事なんですね。
と言うのも実車ではゴムのウェザーストリップの中央にメッキのモールが入れて有るのでブラックでもメッキのままでも間違いでは無いのですが・・・ブラックにすれば中央のモールを無視して省略してしまう事になりますし、メッキのままではゴムのウェザーストリップを無視してしまう事になります。
一体どっちが良いのやら・・・
そこで閃いたのは
エッチングのモールの中央に鉛線の0.2mmを接着しておく方法です。
・・・こんな感じですね。

そして全体をフラットブラックで塗ってから鉛線で飛び出している部分だけ綿棒にシンナーを付けた物で拭き取っています。そして鉛線の上側を2000番のペーパーで軽くならしておきましてモールを表現致しました。
この場合拭き取る綿棒は硬く巻かれた綿棒が良いですね、柔らかい物ですと全部の塗料を拭き取ってしまう恐れが有ります。

加工したウインドウを取り付けました
まあそれなりの方ならウインドウの枠ごとエッチングで作り直した方が良いと言う向きも有りますがそれではやはり立体感の無い物になってしまう様な気がします

そして次はサイドウインドウのデフレクターです
これはプレモデルにしかない装備でしてどうやらオープントップ時に風を巻き込んでしまわないようにこの部品を取り付けた様ですが乗降時に頭をぶつけて壊れてしまう事も有った様で量産の車が作られる頃には廃止されてしまった様ですね。
当然ですが元になったキットには部品は付属していませんのでまずは型取りですね
いつもの様にマスキングテープで型取りです

0.8mmの比較て厚いアルミ板に写し取って削り出します

そのまま塩ビ板でバキュームしますと少しメリハリが足らないな・・・

こんな場合は原型の下側に下駄をかませておきましてバキュームします。
削ってボディに取り付けますとこんな感じ

次はいよいよ最後のワイパーですね
ブレードを作ります
普通ならリンクが2組付けたいのですがあまりにもブレードが短くて1組しか付きません(笑)

アームもハンダ付けして作っていますエッチングは使っていません・・・他の部分に比べて立体感が無くバランスが取れないんですよね~

アームとブレードを組み合わせてハンダ付けして全体をバフ掛けします。

アームの差し込み部分に金属リングを入れて接着します
これだけの手間でひと味違う仕上がりになる(!?)簡単な事なんですけどね。
そして完成です!


明日はクリーニングを施しまして作品の写真を撮影する予定です。

昨年の6月14日に新しいカテゴリーとして追加してから実際に製作を開始するまでにエッチングの手配をしていました、少量のエッチングは他の物と一緒に作りますので随分前から準備をしておかないといけないのです。
そして本格的に作り始めたのは今年の1月9日からですね~更新回数は26回と少なめですが一回の更新は結構な文字数だった様な気がします。

納品は2月の終わりくらいにお客様自身が受け取りにお越になる様なのでそれまではアトリエのショーケースの中で待機して頂きましょう。