Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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Lancia Stratosボディ修正Ver.2

2016-02-05 21:08:45 |  Stratos JeansChicago
今日もなかなか天気の良い一日でしたね。
先週の天気予報では金曜日位からくずれると言う予報でしたが・・・そして土日には雪マークが付いていた様な気がしますが・・・どうなんでしょうか??
本日荷物が届きました
なにやら軽い荷物でして・・・振って見ても余り重さを感じません・・・
確かに荷物が届く事はクロネコメンバーズに登録していますのでにメールが来ますからわかるのですが・・・

開けてみますと何とデイトナスーパークーペが・・・思わず落としそうになってしまいましたよ(笑)

先日ヤフオクに出ていた作りかけのキットをFBにシェアしたのを息子が見て誕生日のプレゼントとして送ってくれました。
中身はこんな感じです・・・
ヤフオクではもう既に塗装がしてあったのでレジンなのかメタルなのかわからなかったのですがレジンだったんですね。

ボディはかなり大きめですね
AMRは大きいとよく言われますが感じからしますとマーシュの方も結構大きい様な気がします
確かに普通のデイトナコブラも格好が良いですが僕はこのアクの強いスーパークーペがお気に入りでしてね~ぜひ欲しかったんですよ。
息子がたまたま持っていたんでしょうか・・・それともどっかで探してくれたのかな~!?

いずれにしても有り難い事ですね。
ついでにアクの強い斜め後からの画像も・・・

僕はこの斜め後からの下側の出っ張ったテールが何とも気になるのです・・・
それにしても自分の子供から誕生日のプレゼントをもらう様になるとは思わなかったですね・・・それほど歳をとったと言う事か!?
気持ちは若いのですが・・・
それにしても有り難い事です。

さて制作を進めましょう
ストラトスのボディを修正していますがこのボディの修正がなかなか難しいのです
昨日の続きでレーシング43の方のリアカウルをすり合せしています。
まあこっちの方はリアフェンダーの修正が不要なので少し楽が出来るのですけどね・・・
奇麗に削ってからボディを合わせます・・・がやっぱりそう楽ではないですね。
なぜかと言うと鋳造の為のゴム型がだいぶ悪くなっている様で変形や歪みが多いのです。
バリが多いくらいなら楽なんですけどね・・・歪みはご遠慮したいのですが・・・フ~ッ!

次はリアのホイールアーチの内側を削っておきましょう
このキットはこの部分にガソリンタンクが付きますがスペースを考えないとホイールアーチの内側に収まらないのです
後でガソリンタンクにタイヤが当たっても困りますしね。
右側は削った後左側は削る前ですね・・・如何にこの部分が厚く出来ているのかわかりますね。


補助灯のライトポッドを掘ります
ここはヘッドライトと同じ物を入れますから掘っておかないといけないですね、キットにはエッチング板にクリアーの樹脂を盛っただけの物なのでちょっと雰囲気が出ないのです。

いかがですか?
掘っただけでも既に私の脳裏には出来上がりが想像出来るのです・・・(笑)

そして瞬間接着剤でフロントフードに固定します・・・
これはただ単に仮組をしている訳ではないのです。

取付けピンの穴を開けたいのですがライトポッドとフードを個々に穴開けするとライトポッドの取り付け位置が狂ってしまったり取り付けピンの穴の位置がずれてしまうでしょ!?
だから接着しておいて裏から裏から一気に穴を開けてやると正しい位置関係で穴を開ける事が出来ます。
まあ治具を作って穴を開ける方法も有りますが治具を作るのも時間がかかりますからね、どちらが手数が少ないのか考えれば一目瞭然です。
手数が沢山かかるという事はお客様のお支払い金額が余分に増えてしまいますからね~精度は確保しながらも手数は少なくなる様に考えるのも仕事なんです。

そしてアセトンに付けて分解してやりますとバラバラになりますね。

今まではどちらかと言いますと余り手がかからないレーシング43のキットでしたが
次は目一杯手がかかるメイクアップのキットです
これは別にメイクアップさんが良くない訳では無く作る仕様でたまたまメイクアップさんのキットに不運が待っていたという事です。
元々作っている仕様が違うので仕方が無いのです。

ボディ側のリアのオーバーフェンダーを削っています。
参考にするのは先ほどのレーシング43製のキットですね

そのレーシング43のキットの方とリアフェンダーの幅を比べますとメイクアップの方は少し幅が不足しているのです。
どうしようか・・・少々考えましたがボディとカウルをマスキングテープで仮止しておいて0.8mmの真鍮線をハンダ付けしました。
今回の様にホイールアーチがボディ分割の問題で途中で切れてしまう場合は出来るだけ一体で整形しておく方がバランスを取りやすいと考えておりますので一体でガイドの真鍮線をハンダ付けする訳ですね。

真鍮線の上下にメタルを盛ってやります、ただしフードの分割線の部分には盛らない様にしたいのですが分割した時点で変形しないようになるべくギリギリまで盛っておきたい所です・・・これはなかなか難易度が高いですね。

メタルを盛っていない分割線の部分に沿って真鍮線を糸鋸でカットするとフードとボディが分割出来ます。

次は個々にメタルを盛ってゆきます。
特に気をつけたいのは先ほど切り取った分割線の部分ですね、真鍮線のない部分に余りしつこくハンダゴテを当てますと溶けてしまいます。
他の部分は真鍮線を仕込んでいますのでそう簡単に溶けないのです。

再びボディとフードをマスキングテープで合わせましてホイールアーチのインナーをリュータで削って整えます
この時も真鍮線が仕込んでありますからホイールアーチの位置がずれる事も無くアーチを仕上げる事が出来ます。

ザックリと削りましたがもう元々のボディの面影は無くなったのではないかと思いますが・・・如何でしょうか?

ここでちょっと問題が出てきました
モンテ仕様のボディは全体に幅が広く出来ていますのでこの様な加工をしますとこのマジックで印が付いている部分が極端に薄くなってしまいます
このままではボディが変形してしまいそうですのでこの部分を真鍮板に貼り変えます

先ほどの三角形の部分を切り取っています・・・
この時点では本当に大丈夫なのか心配なんですよね~
フェンダーが溶けてしまいますと・・・かなり焦りますから(笑)

こんな感じで真鍮板を当てます
ここのポイントは真鍮板を大きなままでハンダ付けする事でしょうか・・・
大きな方が熱が回り難く全体が溶けてしまう様な事を避ける事が出来ます。

三角形の真鍮板全体にネタルを回してから削って仕上げます・・・
同じ作業を左右とも行なえばどちらがモンテ仕様だったのかわからない位の仕上がりになりました・・・