Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

ストラトス2号車最終組み立てVer.6

2016-12-11 21:13:15 |  Stratos JeansChicago

The person who hopes for the English version click this, please.

本日は冷たい雨の降る一日でしたね、そう大降りにはなりませんがそれでも止み間が無くずっと降っていました。
こんな日は外に出たくないので朝から制作を始めます・・・と言いたい所ですが、実は今日も広瀬町文化協会のバザーの最終日という事で昨日よりさらに1時間早く4時に起床しまして5時前にお店に出勤してきました。
まず最初の仕事はストーブの着火です、Cafeの方は暖房をこの薪ストーブのみに頼っていますから最初にやらなければならない大切な仕事なのです。
お陰さまでどうやらベーグルやラスク/シフォンケーキなどが売り切れた様でして本日はその追加分を準備致します。
前日に作った物を出す訳にはゆかないので朝早く出て準備致します。
まあ僕はお菓子など作れないので袋にラベルを貼ったり値段を付けたりという脇役に徹しております。
8時頃に文化協会の方が取りに来られてお渡し出来ますとやっとホッと出来ますね。

そして朝食をとってから制作にかかります。
今日は少し時間が有りましたので昨日届いたあのキットをご紹介しておきましたが、もうご覧になりましたでしょうか?
まあ迷いながらも買ってしまいました。
詳細は一つ前のブログをご笑覧頂ければと思います。

さてさて本日の仕事ですが、まずはFホイールにクリップナットを取付けております。
部品自体はアリタリアの時に必要個数分だけ作っておきましたが細かな仕上げはまだでしたのでその仕上げをしてから取付けています。

終わったら今度はホイール/タイヤの取り付けです。
仮組をしていますのでそう問題は無いのですが少しは微調整をしなければなりません。
このキット全般に言える事なのですが左のフロントのロアアームが若干上に上がっていましてそのままで4輪を着地させるのは困難なんですよ。
この部分を少し修正してから仮組をしますと4輪着地はそう難しくないはずです。

次はダッシュボードを取付けたい所なのですが、その前にフロントウインドウを取付けなければなりません。
このキットのフロントウインドウはバキュームパーツなのですが表面の仕上げが良くなくて細かなペーパーをかけてからラッカークリアーを塗っておきました。
少し良くなった様な気がします。
今までにもいくつか作りましたがこのキットで奇麗なフロントウインドウを見た事が無いですね。
全て何かの手を入れなければなりません・・・。

また何やらデカールのデータを作っています。
今日は点線ですね・・・いつも実線しか使った事が無いのですが本日初めて点線を使ってみました。
問題はこれが何になるかですね。

デカールを印刷しました。
使ったインクはホワイトです・・・わかりますか?
ヒントは下の画像に一緒に写っているブルーの部品ですね。

このブルーの部品はシートの後の内装なんです。
実車のどの時点でこの内装になったのかはわかりませんが今付いているのはこんな白いステッチの有るブルーの内装なのです。
この車が実際に走っていた時の内装の写真は無いので今の内装から類推するしかないのが現状なんですね。
実車を拝見してこの色の組み合わせが印象に強く残っていますのでこの内装を再現しておきます。
本当は縁取りの部分だけ縫い目が2列なのですが余りにもうるさくなりますので1列だけにしています。

コクピットの床もちょっと加工し直しになりました。
アシスタント側の足元には消火設備用のタンクが有るのですがこの車はもっと前側に付いていましてその手前にはアルミ製のフットレストが付いています。
まず消火設備用のボンベを取付ける台を削っておきました。
この部分だけ塗り直しになりますね。

ブルーの内装にフラットクリアーを塗りました。
これで艶消しの内装になりますね。

内装を取付けます。
接着剤を付けて取り付けますがずれるといけないので硬化までマスキングテープで押さえておきます。

時間が経過して接着剤が硬化した様なのでマスキングテープを外します。
格好良いですね〜。

次はコクピトの中に有る消火器のステッカーを貼ります。
以前に同じデカールを作っていたのでそれを貼りますので少し楽が出来ました。

床板に接着出来る物を接着します。
今の所ペダル類とシフトレバーの根元の部品です。

消火器のデカールはこんな感じです
データはレーシング43のオリジナルデカールから作りましたので間違いは無いと思います。

先程の消火器のタンクの手前側に有るフットレストはこんな感じの物だったのですが、幸いな事にジャンクの中にエッチング板が有りましたのでそのまま使おうかと思ったのです、しかも2個有るので1号車にも使えるので丁度良かった。
しかし、このエッチングは真鍮製です。
実車はアルミ製です、これをアルミに見せるにはシルバーで塗るしか無いのですがシルバーを塗ってアルミに見えるのかと言いますと・・・真鍮板はどうやってもアルミにはならないのです。

普通の方なら妥協する所かもしれませんが、そこはプロなのでちょっと工夫をしてみます。
同じ0.3mm厚のアルミ板(0.5mmのアルミ板をロールで0.3mmに加工します)に接着します。

真鍮板の穴をガイドにしてこの穴と同じ0.8mmのドリルでアルミ板に穴を空けます。
そして周りも同じ大きさでカットしてからヤスリで削り合わせます。

貼り合わせた部分にナイフの刃を入れて分解します。
外したアルミ板の方の裏表をペーパーで整えてやりますとアルミ製のフットレストの完成です。
これでシルバーを塗らなくても良いですしアルミの素材を生かしたクリアー仕上げだけで済みますよね。

しかしまだ取り付けません、フットレストは端を折り曲げてフロアにビス止めしている場合が多いので下側の部分のみアルミ板で作って取り付けておきます。
取り付けボルトは3カ所にしてみました。

消火器の方はクリアー仕上げをしました。


明日は消火器の固定用のバンドを作ってからフロアーに固定してフットレストを取り付ければ一層格好良くなりますね。

AMR PLAN-X 1/43 275GTB BA 115 153/160

2016-12-11 16:23:34 | 最近手に入れたキットのご紹介

The person who hopes for the English version click this, please.

今回は大いに迷いました。
当時はもっと安かったはずなのに結構なお値段ですし、ボディの材質もレジンだし・・・
一番のポイントは買ったは良いけど作るのか!?と言う事です。
息子には高価なキットを買うのは良いけどどうせ作らないでしょ!と言われるんですよね。
確かに一理ありますね、お客さんのご依頼品でさえもなかなか全部完成しないところに高価で買ったキットを開封して作れるのか・・・と言うと確かにそうなんです。

それでも買うのか・・・?
それを2時間考えた末に、今回は買ってしまいました。

昨日到着したのがこのキットなのです。
当時限定160個のうちの153番目のキットです。

この茶筒程も有る筒型のパッケージは今まで見た事が無かったですね。
私の手元に有るのは茶色いダンボールで旧AMRキットよりも大きめの四角な箱です。
そしてAMRの後期の白い段ボール箱のプランXも持っています、でもこんなパッケージは見た事が無いですよ。
例えば古いAMR/BAMでは筒型のパッケージも有りましたがあれはもっと細い物ですし上下の蓋がビニールで出来ています。
このパッケージはガイヤカラーの大ビンの塗料瓶と並べてもその大きさがよくわかりますね。
直径は9.5mm長さが21cm程も有りますから大きいのがわかりますね。

上側の金属の蓋にもシリアル番号が書かれています。
マジックで手書きですね・・・今見るとなかなか大胆な書き方です(笑)

ボディは想像通りレジン製でプリペイントキットですね。
定価が少し上がってもメタルが良かったと思うのは私だけでしょうか・・・
いやいや、想像ですがこのプランXというキットは余り数を作る予定では無かったかもしれません。
数を作る上で有る程度の数を作るならゴム型を作ってメタルでキャストする方が良いと思いますが、少量生産ですとボディはレジンのシリコン型の方が小回りがきくのではないかと思います。

では造形はどうなんだ?と言いますと。
リアの貨物スペースは両サイドの内側はフェンダーの丸みを生かした形状になっています。
日本人が考えると真っすぐに切り落として荷物のスペースを少しでも稼ぐでしょう。
それに日本人はこの様な場合何が何でも垂直に切りたがりますよね・・・(笑)

プリペイントですが・・・
想像通りゴミだらけの塗装です・・・。
量産品に多くの期待をしてはいけません。

ルフ氏の275GTBの造形でいつも気になるのはテールの下側のボリュームが少ない事です。
275GTスパイダー(275GTSでは無い)のテールも下側がこんな感じです。
バンパーを付ければ不思議と気にならなくなります。

ボンネットの裏にはこんな文字が・・・
何処かで見た様な気がします。
そうそう!メタルキット版の275GTBの裏にも同じ文字が有った様な気がします・・・僕の記憶が正しければです。

良く観察しますと、この荷台の部分ですがメタルのボディに付け足したのかもしれません
つまりクーペ版のメタルボディのルーフ後端を切り飛ばして荷台を作った・・・それをベースにシリコン型を作ってレジンでボディを抜いたと言うのが想像出来ます。
メタルならこの様にはなりません、ワックスで原型を作って真鍮ロストワックスでボディの原型を作ってそれをベースにゴム型を作ってからメタルでキャストすると言う事になりますので時間もコストもかなりかかってしまいます。
安い物を少量作る為にはやはりレジンだったという事が想像出来ますね。

細かな部品は全て275GTBのメタルキットと同じ物の様ですね。
もちろん部品構成も同じです。

ホイールはワイヤーではなくアルミ合金製の物を製品化しています。
余談ですが軽合金製のホイールも当時のフェラーリとしては画期的な物だった様ですよ。

当然ながらエッチングパーツもメタル部品と同様ですね。
ボディがメタルキットと同じならこの辺りも流用がききますから楽ですよね。

デカールはシンプルですが新しく作り直しになっています。

シャーシの形状はメタルキットと同じですがプレートなどを作り直している様です。
さすがにAMRの物をそのまま使えなかった様ですね。
シリアル番号は刻印で入れられていますがこれは伝統的にAMRで使われていた刻印と同じ物を使っています。

山田さんがボディに対してシャーシが長かったと言っておられたので仮に合わせてみましたが、長さは確かに1.3mm程度幅が0.5mm程度大きいのですが私のキットは切ってハンダ付けする程では無い様です。
しかもどこを切るかで違いますが中央部分でそれを実行するとホイールベースが変わってきます。
出来れば前側か後側を削って合わせた方が良いかもしれませんね。
ひょっとしたらボディに対してシャーシが大きいのでは無くボディのレジンが収縮した可能性も否定出来ませんね。

消防用の小道具は梯子/ホース/ブルーのパトライト/アンテナ等ですね。

インストはAMR伝統の手書き!

デカールの貼る位置はこんな感じですよ。
意外と沢山貼る様になりますね・・・。

インストにも限定版であるシリアル番号が入ります。
AMRやフェニックスでもインストにまでシリアルが書いてある物を見た事が無いですが・・・。