Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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フェンダー取付け&ボディ修正Ver.1

2017-03-16 23:22:05 | OM Superba 1927
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OM Superbaも制作をしています。
フェンダーの取り付けをいたしますキットではフレームの下側に井桁状に角パイプの上にフェンダーを取り付けていますが実車がそのようになっていたのかはちょっと資料がなくてわかりません。
ただFRのエンジン配置でキャビンの下側に角パイプが左右に貫通するのかと言いますとプロペラシャフトが優先するでしょうからちょっと難しいかもしれません縦方向のフレームのメインの部分に角パイプを溶接してフェンダーを固定していたと言う方が自然な気がします。
なのでキットのフェンダーのステーに0.6mmの真鍮線でピンを取り付けました。
このピンでフレームに取り付けようと言う考え方です。

左右ともフェンダーを取り付けてみました・・・
雰囲気はいかがでしょうか?

こちらが反対側ですね・・・
フェンダーのフロント側がこちらの面が少し低いですね・・・調整しておきましょう。

スペアタイヤはこの位置にあるのですが実車画像ではスペアタイヤの下側はフレームの下側よりもわずかに下側に、上側はボンネットの角の部分よりも僅かに下側にならなければいけなのですが、この通りタイヤの上側が高すぎるような気がします。
やっぱりボディが低いのかな・・・

ボディの下側をかさ上げすることにいたしました。
不足している寸法は約1.0mmほどですのでボディの下側に1.0mmX1.0mmの真鍮角線をメタルを使ってハンダ付けします。
最初はピンポイントでハンダ付けしておきます。
真鍮角線はボディの下側の形状に合わせながら曲げておきます。

ピンポイントでハンダ付けしたら次はすべての部分にメタルを流します。
メタルはハンダに比べて溶けにくく盛り上がってしまいますが最終的に削って整えますのでこの時点ではボディがドロッと溶け落ちないように気をつけることが最大の仕事ですね。

ハンダ付けが全周に渡って完了しましたので次はかなり粗いヤスリを使いましてザクザクと削ってゆきます。
面を整えることが目標なので細かなことは気にしてはいけません(笑)

次は木片に320番程度のペーパーを貼り付けてヤスリの傷を削ります。
少しペースが落ちますが時間をかけてしっかりと丁寧に削ります。

ついでにボンネット中央のヒンジの部分を一旦削り落としましてヒンジを取り付けるための溝を掘っておきましょう。
この部分は0.6mmのアルミパイプを使ってヒンジを再現するつもりですが塗装で埋まることを考えて0.8mmの幅で掘っています。

キットのメーターパネルはボディの橋一杯一杯のところにありますが実車の場合この端の部分にあることはまずありません。
ボディのパネルから少し奥にメーターパネルを取り付けることでメーターに光が当たらないようにするのです、メーターに光が当たりますと反射でメーターが読めないのです。
みなさんの車もそのようになっていますよね、それは今の車も昔の車も変わらないのです。
メーターパネルを奥に取り付ける為に奥の部分にパネルを作りたいのです。
そこでボディのこの部分に切り込みを入れておきました。

そして、コクピット側からリューターで削ってキットのメーターパネルを取り外しました。
この部分はボディの厚みが薄い部分なのでなるべく薄く仕上げておきます。

ボディの高さを確認する為にボディをシャーシに取り付けてみました・・・あ〜そうそう忘れ物でした。

スペアタイヤを取り付けてみないといけませんよね、これがないと高さの目標がありませんから・・・。
スペアタイヤを取り付けてみますとタイヤの上側はボディの角の部分に、下側はシャーシよりも少し下側というちょうどいい感じの高さになりました。
やはりボディの高さが少し足らなかったんですね・・・。

メーターパネルの取り付け板は先ほど切り込みを入れた部分に真鍮板を差し込んで外側をハンダ付けしました。
このハンダもボディのメタルと同じ素性のものを使っていますからヒケの心配は無用かと思います。

ボディの彼方此方に残っている余分なハンダ(ホワイトメタルですが)をすべて削り取ってボディを仕上げてみました。
と言ってもボンネットのスリットの部分はまだ手付かずですが、これは追い追い考えてみましょう。
本日の目標はあくまでも全体の雰囲気を作るという事なのでこれで大体いい感じになったのではないかと思います。
明日からも引き続き細かな部分を仮組みしてゆきましょう。


仮組みはもう少しかかりそうですね。
細かな部品もほとんど使えそうなものがないですし・・・(笑)

ウインドウ修理

2017-03-16 21:51:11 | その他
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本日の仕事はもちろんウレタンクリアーを塗っただけ・・・などと言う事は有りません。
他の仕事もキッチリと行ないます。
先日見積もりをしたケーニッヒのウインドウを直します、と言うのも本日新たなお客様からご連絡を頂きメイクアップのF−1の完成品を持っているのだけどデカール加工をして欲しいというご相談を頂きました。
なんでも一般的に売られている完成品のデカール加工されている物はデカールの貼り位置がいい加減な物が多いとの事。
そう思って他のサイトの物を見ていなかったからどれ位違うのか私はわからないけど、デカール加工をする者の一人として反省しました。
こう言う意見を頂くのも有り難い事ですね、デカール加工をして売られるショップさんの担当者の方もお気をつけ下さい(笑)
と言う事で取り敢えずミニカーを送って頂く事になりました。

あまり沢山の修理やデカール加工を手元に置いておきますとどうしても気分的によろしく無いのでお客様からOKが出た修理に付いては早めに済ませておかないと後が支えてしまいます(笑)
新たな荷物が届く前に修理をしておく事に致しました。
まずは箱から出して一回り観察します。
先日見積もりをしてから何も変わった事が無いか一応確認です。
一見見ただけだと綺麗なんですけどね。

フロントウインドウを外しますから先にワイパーを取り外しておきましょう。
このワイパーですがエッチング製の一般的な物なのですが、よく見ますとウインドウウォッシャーのパイプが表現されているんですね。
他のメーカーのミニカーでは見た事が有りません。
切ったり折れたりしない様に気をつけなければなりません、無くなっても困りますから塗料皿に入れて出番がくるまで保管します。

浮いていたフロントウインドウを取り外します。
とれ難い場合はエナメルシンナーを僅かにさしておいて外す場合も有りますが今回は全体的に接着剤が弱っていた為に簡単にとれてしまいました。

リアのウインドウも取り外します。
こちらは接着代が無いわりには結構強力に接着されていました。
ウインドウを取り外しますと接着剤がついたままの部分がありますのでそれをすべて丁寧に取り除いて掃除をします。

早速リアウインドウを取り付けました。
この場合の接着代は厚みの部分なんですね・・・裏側の部分につけますと接着剤が見えてしまい見苦しくなります。

外れて浮いていた部分もこの通りきれいに取り付けられました。
これなら良いでしょう、実はこの部分が一番心配だった部分なのです。
他の部分はまだウインドウのモールがありますからその下の部分で接着できますがここはそれが無いのです。

フロントのウインドも取り付けました。
古い接着剤の掃除は言うまでもありません、接着しますとぴったりと治ります。

左のサイドウインドウも一旦取り外しまして接着し直しました。
ここはフロントと同じような作業なので写真は撮り忘れてしまいました。
そしてワイパーを元どおりに取り外しましてウインドウ関係は終了ですね。

最後にボディにワックスをかけまして磨いておきました。
クリーニングは料金の中には入っておりませんが修理中に手が当たったりして汚れてしまうこともあります、そのままお返しするわけにはゆきませんので当然クリーニングをしてお返しします。

そしてクリーニングはミニカーのボディだけではなくプラスチック製のカバーも例外ではありません。
擦り傷がある場合は目の細かなコンパウンドで磨きます、傷がなくて汚れだけの場合はワックスをかけて仕上げます。
今回は傷はなかったですが汚れがありました、コンパウンドをかけますとこれくらい布が汚れます。
これでもまだきれいな方なのです、プラスチックは静電気が起こりやすく空気中の微細なゴミを呼び寄せてしまいますからね。
中には真っ黒になるものもありますから・・・この際掃除をしておきます。
きれいになりましたがワックスをかけておりますから開封されるときに落とされないように気をつけてくださいね。

中のビニール袋も古くなっていますから新しいものに取り替えておきます、これで新品のようになりました。


本日、夕方お客様の元にお送りいたしました。
明日にはお客様の元に戻る予定です、しっかり楽しんでいただきたいと思います。
修理のご用命ありがとうございました。

ウレタンクリアー塗装

2017-03-16 18:40:59 | Ford ModelA Hot rod
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本日の山陰は午前中からお昼頃にかけては雨が降っていましたが午後からは結構天気が良くなってきまして部屋の中では暖かだったですね。
外は・・・出ていないのでわからないのです。
時間が惜しかったので一生懸命ですよ(笑)

さて本日最初の仕事はボディカラーの塗装が完了しているホットロッドのボディにウレタンクリアーを塗りました。
ボディカラーの塗料は使い慣れていない物だったので一応テストはしていますがそれでも慎重にならざるを得ない状況なのでウレタンクリアーも少し多めに調合しましてまずはミストから塗り始めます。
このボディカラーですがテストの時にウレタンクリアーを塗りますと若干グリーンが薄くなる様な気がします。
気のせいなのかウレタンクリアーが塗膜の上に乗るとパールの粒が泳ぐのかよくわからないのですが・・・なんとなくそんな感じがするのです。
だから普通の塗料より時間をかけて完全に硬化させてからウレタンクリアーを塗ったつもりです。
しかもパールが沸き難い様にミストから塗ってゆきます。
このミストから塗る場合は少しシンナーを多めに入れて塗ります、普通の濃度で塗りますとボディの表面にザラつきが出ます。

これで明日にはペーパーをかけてコンパウンドで磨く事が可能になります。