Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ホイールの制作Ver.1

2017-03-14 21:14:50 | OM Superba 1927
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今日は天気予報によると山陰は天気が崩れる予報だったのですが、意外と天気が良くて途中少し雨がぱらついたくらいで全般的にはまずまずの天気でした。
お休みではありましたが朝一番で雑務をこなしこの所の気温上昇で花粉アレルギー症状が出てきましたのでかかりつけの病院に行ってアレグラと目薬を処方していただきました。
面白かったのは今までその病院の先生が花粉アレルギーだとは知らなかったのですが診察している時に自分もこの一週間はかなりアレルギー症状が出ていると言っておられました。
先生からこんな話を聞くのは初めてだったので・・・先生も人の子だと思って少し可笑しかったですね。
雑務が終わったら家内がタマネギの草取りをしていたのでお昼まではそれを手伝っておきました。
まだまだたくさん草を取らないといけないので・・・


午後からは仕事です。
お休みでも遊んでいる時間はありません(笑)

本日はOMのホイールをなんとかしなければなりません。
一応左側がキットのタイヤなのですが、多分BBR辺りが売って入りワイヤーホイールを買ってキットを作ったのではないかと思いますがこのタイヤ・ホイールには問題があります、気に入らないのはスポークがエッチングなのでスポークの断面が四角であること・・・これは見た目にスポークが大変太く見える原因なのです。
そしてタイヤの幅が広いですね、その上ハイトも高いからもっと重量級の車のタイヤに見えるのです。
右側はタイヤだけを自作の物に交換してみたものです。
ハイトは低くて幅は見えませんがかなり細いです。

では実車はどんな感じなのかということになりますが、実車はこんな感じです。
タイヤは作ったもので大体良い感じと思いますが、
ホイールのリムの厚みがキットのホイールでは厚すぎますね。
リムが厚いともう少し近代の車のホイールのように見えてしまいますからホイールは自作で作る方が良いようですね。

まずはセンターのハブを準備します。
と言ってもこれは以前作ったものがまだ何個かありますのでそのストックを探せば準備OKですね。

次はリムの表側の方を削り出します。
当時のリムはいろいろなものがありまして実車の写真をよくみて作ります。
こんな時に当時の写真はモノクロで鮮明でないので困りますね。
寸法は外径が12.5mm内径は10.5mmにしました。
リムの一番外側には今のホイールと同じで耳の部分があるタイプにしました。
これがない自転車のようなリムのものもありますがなんとなく耳がついている様に見えることともう少し後の現存しているOMには耳のあるタイプのホイールが装着されているからです。
そしてスポークの並ぶ部分は一段ダンがついている様に見えますのでこれも削って再現しておきました。
一番大切なのがリムの厚みがなるべく薄く見える様にすることですね、これが出来なかったらキットのホイールを使っても同じですからね。

これが切り離す寸前のリムの画像です。
段がついている部分は全て旋盤加工する時にカエリがついていますからペーパーで綺麗に磨きましてカエリを取っておきます。

幅が1.3mmになる様に突っ切りバイトで切り落とします。
ホイールの表面の方はホイール自体のオフセットを考えますとできるだけ薄い方が良いのでこの寸法にしています。
全体で3.5mmの幅にしたいのでこれにワイヤーの厚みの0.1mmを足したら1.4mmですね。
裏側のホイールリムは2.1mmほどにすれば良いはずですね。

ホイールの表側になるリムを切り出しました、厚みは1.3mmピッタリです。
内側の一段段があるのが特徴ですね。

表側のリムを切り取った同じ素材から裏側のリムを作りました、こちらの幅は2.1mmです。
同じ様な作業なので工程は省略します・・・(笑)

ホイールのリムは全て揃ったのにまた同じ様なものを削っていると思われたかもしれませんが、これはホイールを組む時の治具のアダプターを削っているのです。
リムの中央にハブが来る様にアダプターを作っているのです、これもセンターを決めたいので旋盤での作業になります。

アダプターはこの様に治具に取り付けます。
このアダプターを取り付けることによってリムが中央に固定できるのです。

仮にハブやリムを治具の上にセットしてみました、・・・これでスポークが綺麗に張れたら嬉しいですね。

今回スポークに使うのはこの素材です。
0.1mmの真鍮線ですね。
以前は0.1mmのステンレス線を使っていましたがハンダが流れにくい事また素材の違いにより温度が上がった時に膨張、冷えた時に収縮する量がリムと違ってきます為にスポークが緩みやすいのです
今までいろいろな素材を使っていくつか作りましたが真鍮のリムに真鍮のスポークが一番0相性が良かったので今回は0.1mm真鍮線を大人買い!?しました。
これ一巻きで3.0kgもありますからこれだけでも一生分あるかもしれませんね・・・この巻物が6本もあるのですから・・・。
あ〜誤解されると困るのですが決して買い占めたわけではなく最小単位が3.0kgの巻物を6個買わないと売ってもらえなかったのです。
普通の方には買えない量ですよね・・・ご希望の方には小分けしますのでご連絡ください。
あまりご希望があるとは思えませんが・・・(笑)


ここで本日の制作時間が無くなってしまいました、この続きは明日のお楽しみという事で・・・明日のご訪問をおまちしております。