Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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いよいよホイールの試作です

2014-09-26 12:35:01 | Benz Tropfenwagen
今日は更新が出来ないかも・・・と思っていましたが、制作時間は2時間半程ですが出かけるまでに1時間程時間が空きましたので何とか更新しました。
昨日までの雨が嘘の様にフライト日和!?ですね、これなら飛行機は問題無く飛ぶでしょう。

さて昨日までホイールの治具や部品を作ってきましたが今日からはいよいよ組立てに入ります、巧くいけば良いのですが自信は有りません。
ワイヤーを掛けるピンの位置が不規則で気に食わないので作り直して見る事にしました。
またまた割り出し円テーブルですね

今回はピンを並べる部分の寸法が広がる様に大きなABS樹脂の丸棒を使っています。
切り離して見るとこんな感じですね、中央にはリムを支える為の治具が入る様に大きな穴が開いています。

穴はピッタリで少しきついくらいです、ガタが有れば当然正確な工作が出来ませんのでこのクリアランスは大切ですね。
しかも抜けてこない様に極小ビスで留めておきました・・・

使うのは事務用の虫ピンですね。
長さを10mmに揃う様に目印を入れてカットします。

治具に差し込んで瞬間接着剤で留めます・・・
時計草の様な感じですね!

リムを留める治具に差し込んで固定・・・

早速ステンレス線で編み込んでみました・・・
内側になるリムのリングを先に治具にセットしていますね。

ハブの上下にステンレス線が行き渡ったら上からのリムをかぶせて金槌で叩き込めば取り敢えず完成!


完成したホイールを見ての感想ですが・・・
スポークが繊細なのは良いですがその分リムが厚く見えてしまいます。
ただリムがスポークを挟み込む構造なのでこれ以上リムを薄くする事が出来ないんですね~
車全体のバランスから言うと1920年代の車なのでホイールは自転車のホイールか?って言う程薄く幅も狭い訳です、このホイールはどう見ても1930年代から1940年代の始め頃までの印象が強いですね。
新しい試みでは有りましたがこれではちょっと印象が変わってしまうもっと繊細でなければなりません。


そこでもう一度最初から作り直しです。
以前何かのホイールを作ったときの治具を取り出しましてワイヤーを張っています。

全てのワイヤーを張ったら上から外側のリムを載せて木片で押さえつけてハンダを流します。

全周に渡ってハンダを流したら完成!

あれれ!
曲がってしまいました・・・がっかりです。
ホイールを治具から外す時に力を開け過ぎてリムが曲がってしまいました。

これもまた繊細なリムを作りたいが故の事、気を落とさずに次を作ります。
再びワイヤーを張ります

ハンダを流して余分なワイヤーをカットして・・・何とか完成しました。

如何でしょう?
リムも薄いしね・・・良い感じじゃないですか?
奥側にブレーキドラムを置いていますがスポークが細いのでバッチリ見えますね~。
これならドラムブレーキを作るかいがあるでしょう・・・。

BBRの物を隣に置きますとそのスポークの細さは一目瞭然しかもリムも薄いでしょ!?

ホイールは難しい・・・(笑)

2014-09-25 21:09:01 | Benz Tropfenwagen
今日は朝から雨が降ったり止んだりを繰り返しております、台風は温帯低気圧になって普通の低気圧になってしまったらしく風は全く吹きませんでした。
これなら明日は無事に飛行機が飛ぶんじゃないかな~!?
明日は先日告知しました様に所用で上京しますのでブログの更新をお休み致します、よろしくお願い致します。
27日は早く帰れれば更新をする事が出来るかもしれません、電車の最終で帰ると自宅に着く頃には日付が変わりますので無理かな~!?

さてTropfenwagenのホイールですがなかなか難しいですね。
一昨日は外側のリムを作りましたね、今日はセンターのハブを挽いてみました。
同じ物を複数個作るのはなかなか精度が出ずに難しいですね。
いくつか作って揃った物を使う様にしています。

そして内側に嵌め込む為のリングを挽いています、これは特に精度を要求されますので8個作って使うのは4個なんですね。
無駄と言えばそうなんですが・・・良い物を作る為の途中経過という事ですね。

リムの外側と内側を填めてみるとこんな感じです・・・クリアランスは0.1mm・・・つまりスポーク1本分ですね。

ホイールの部品が揃いました。
ハブ、とリム2枚ですね。

後は治具を作ればサンプルを作ってみられます・・・これもまた難しいんですが・・・。
治具を削っていつもの割り出し円テーブルで穴を開けています・・・
素材はABS樹脂です。

この穴はスポークを引っ掛けるピンを打つ穴ですね・・・
でもこれは使えなかったですが・・・。

理由は隣のピンが近過ぎました。
穴は離れているのですが埋め込み部分で隣と干渉してしまいます。
ピンは当初真鍮製の釘を使っていましたが少し太かったので事務用の虫ピンに変更しましたがそれでもまだ太いんですよ~(汗)

中央にセンターハブを固定する為のピンを埋めました。

治具にリムやハブをセットしてみますとこんな感じです。
一見奇麗に収まっていますが・・・ワイヤーを張る為のピンが解決していないんですよね~。
どうしましょうかね~・・・


仕方が無いからワイヤーを引っ掛ける部分を別部品にて作ってみます。
これを別部品にすると良い事も有りましてワイヤーの本数が変更になっても全てを作り直しをしなくても良いですね。
これもまた割り出し円テーブルで加工です・・・

出来ました~!

突っ切りバイトで切り取りまして・・・
昨日バイクの部品を塗っていたので指が汚いですね・・・ウレタンなんで奇麗に落ちないんですよね~

更に加工をしまして・・・
穴に向けての切り口が不揃いなので使えないですが、別部品なのでこんな時にも作り直しが出来ます(笑)
仕方ないのでスリットを入れる為にモノタロウでメタルソーを注文しましたよ~。
これなら奇麗にカット出来ますよね。

良い所で・・・雨です!

2014-09-24 21:18:47 | その他
今日は定休日なので大判でバイクをいじる事が出来ます。
自営業なんで基本的に何時でもいじれる様に思われるかもしれませんが、実際には隣のCafeに家内がいますから・・・(笑)そう簡単にいじれるはずが無い・・・!
でも今日は定休日しかも家内は留守!・・・それなら安心していじれる訳です☀!

この最近ず~っと晴れで天気が良かったので今日はサイドカバーとか燃料タンクとかを塗りたかったのですが丁度台風が近づいていました。
現在では温帯低気圧になってしまいましが作業を始めた時には風は少しだけ吹きましたが雨はまだ降っていなかったのです。
風はゴミが付く原因になりますので気を使う所です。
でも今日を逃すとまた1週間おあずけになりますのでどうしても今日の内に。。。

調色した塗料を買ってありましたので早速調合しました。
今回はボディカラーは1色なのですが塗る素材が違いますので2回調合が必要です。
P.Pには主剤8に対して軟化剤を15%硬化剤を1の割合で混ぜます。
これを混ぜておけば後で塗料がパリパリと割れてしまう様な事は有りません。

テールカウルやサイドカバーはこの塗料で塗っています。
まずは裏側を塗ってある程度乾いたら表側を塗って仕上げます。

燃料タンクやフロントフェンダー/アンダーカバーなどの硬質のプラスチック(多分ABS製)は普通通り主剤8に硬化剤1を混合して塗ります。
ガソリンの給油口は塗料が剥げているのですが今回は塗ってしまいました。
と言うのもタンク内をウレタンコート剤でコーティングしているのですが燃料タンクの蓋が当たる部分は塗料が剥げ易いのでタンクカラーをオーバーコートしてみました。

他にもチェーンカバーとリアカウルのインナーはセミグロスブラックで塗っておきました。
この部品達もP.P製なので軟化剤を入れていますがフラットベースも入れていますので4つの塗料を混ぜています、最後にはよく解らなくなってしまいそうですね・・・。


ボディを前から後に・・・ホイールも同時進行ですね

2014-09-23 18:41:07 | Benz Tropfenwagen
今日もCafeの方は沢山のお客様がおいでになりまして一時期満員でお入り頂く事が出来なかった何組かの皆様お詫び申し上げます。
また駐車場も満車で私が気が付けば誘導をさせて頂いておりましたがご迷惑をおかけ致しました。
ここだけの話しですが例年お彼岸というのは当店は暇だったんですね、まあ墓参りとかに行かれますからCafeでゆっくりなどという方は意外に少なかったんでしょう。まあこっちもそのつもりで午前中は親戚に手伝ってもらってサツマイモを掘ったりしていましたがどうも駐車場が騒がしい・・・(畑から直接見えないのです)行って見ると駐車場は一杯だった訳です。
お陰さまでサツマイモの収穫は完了しましたが、芋のツルを親戚の牛小屋に運んで餌にしてもらってやっとサツマイモは完了しました・・・と思ったらもう一列残っていました・・・(汗)

さて午後からはしっかりと制作を進めましょう。
実車画像を見てみるとこのTropfenwagenって言う車はいくつかボディが存在する様ですね・・・それとも一台を加工していったんでしょうか??
今日はボディの中央部を観察しますとコクピット前側の中央が尖っていますねそこに小さなスクリーンが付いていてそれもV型になっています。
このスクリーンを付けるには今のままのボディ形状ではまず無理なんでこのボディ形状に直しておかなければなりません。
ちなみに最初期の画像と思われる物には戦闘機の様なスクリーンが付いています如何にも空力を重視していたのかわかりますね。
その後?の物はコクピット前側が少し跳ね上がる様な形状に変化しています。
ついでにコクピットのえぐりが大きくなりますので最初の飛行機の様な物より後かと想像します。
その後はもっとえぐりが大きくなりましてドアも付きストリート仕様になる様です。
再現するのはこのストリート仕様ですのでやはりこの部分は直さなければなりません。

まず中央部に線を入れますこの様に丸いボディの中央を探すのはなかなか大変なんですが何度も見直しながら一本の線を入れました、これがガイドになりますからこの線は大切ですね。

先ほどの線をガイドに鋸を入れてカットします。
そして裏から押し出す様にして中央部を三角にします。

コクピットのエッジの部分や三角の峰になる部分には0.5mmの真鍮線を入れてガイドにします、その上からメタルを盛ってラインを修正します。
必要な部分だけ盛れれば良いのですがかなり広範囲に盛らないと奇麗なラインが出ませんのでこんなにも広い範囲になってしまいました・・・。

つづいてリューターでおおまかに削ってゆきます、この時点で大切なのは決して削り過ぎない事ですね。
リューターが嫌いな方はヤスリやペーパーでシコシコと削られるのも良いですが必要以上に時間をかけてしまいますとご依頼者の方に無駄なお金を請求する事になってしまう場合も有りますのでここは機械に頼りましょう(笑)
ズ~と前にご紹介をしておりますがこの透明なケースの中でリューターを使いますと広範囲に切り子が飛ぶのを押さえられます、またこのケースに掃除機をセット出来ますからレジンの切り子が飛ぶのも押さえられます。
このケースはラボックスという名前で売っています(彫金関係のお店ですね)

余分なメタルを削っています・・・ここからはペーパーを木片に付けた物ですね。
時間がかかります。

向かって右側だけ削っていますが中央部分に真鍮色が見えていますのでこのラインがガイドになりますね。
つまりここが最初にマジックで線を入れた所です。

両側を研磨してみました、この部分はなるべく平面的にしておかないと後でスクリーンを付ける時に難儀しそうですね。

後ろ側も少し変更です。
左右のシートがかなり前後にオフセットしていますキットのオフセットでは少し印象が違いますのでもう少し多めにオフセットする様にします
ここにも真鍮線を入れてガイドにしておくと後で整形が楽ですね。

メタルを盛りました~!
簡単でしょ?

再びラボックスの中で削っています。
切り子が目に入る事も無いし片付けは簡単!

ホイールを採寸します。
大きさはBBRで良さそうなので採寸しました外径は12mm幅は3.5mm
出来れば幅は3.0mmで納めたいですね・・・。

まず内側から加工してゆきますよ~

この場合チャックによって少しづつ誤差がありますので何時でも誤差が無い様に掴みたいですよね、掴んでいる場所が何時も同じになる様に合わせマークを付けておきます、細かな加工をする場合には少しでも誤差がない方が良いですからね。

本日は外側のリムだけ完成致しました。
明後日はセンターのハブと内側のリム、そして一番大事な治具を作らなければなりません、ホイールの完成まではまだまだ時間がかかりそうですね。

加工をしながらパーツを分解しています

2014-09-22 17:50:39 | Vincent Black Shadow
雨は降りません・・・毎日潅水が結構大変ですね。
畑はカラカラになっていますので数日前から潅水をしています、雨が降れば余分な仕事なんですが・・・秋植えの苗などを植えましたのでこの時期の潅水は大切ですね。
台風が来るまでどうも降りそうでない感じですね。

さて今日はビンセントブラックシャドウを進めております。
アセトンで仮組用の瞬間接着剤が溶けてしまいまして既にバラバラ状態ですね。
そんな部品を確認しながら更に加工を進めております。
これ、何かわかりますでしょうか?
これからライトケースに付くライトスイッチ(多分・・・)を作ります。

真鍮の2.0mmの物を少々潰しておきまして・・・
ちょっと潰し過ぎか・・・(笑)

削って、削って・・・もちろん機械じゃなくて手で加工しています。
この程度なら手で十分です。
楽をしたい方は機械で削っちゃって下さい・・・。

今回は部品点数が多いので分解した部品を3つに分けております、この部品はフロントのフォーク部分ですね。
これを見てもわかりますが真鍮色した部品が多いですよね、つまりそれくらい部品を作ったという事ですね。
ライトケース後部とフロントフォーク以外は全部自作ですね。
そのフロントフォークはボルトナットが付く部分は全て穴を開けて塗裝後にナットやボルトを取付ける予定です、細かな作業ですがバイクの場合は大切な作業ですね。

エンジン部分も穴だらけですね・・・
エンジンのサイドカバーを留めるボルトはやはり塗装後に植え込みます。
エンジンもグロスブラックなのでステンレスのボルトやナットはよく目立っていい感じになってくれるでしょう。

もちろん他のエンジン部品も穴だらけ・・・(笑)

ちなみに加工前

加工後・・・。
キットの部品には3つしかモールドされていませんが実車写真には6個のボルトが見えますね。
ですからこんなに穴だらけです・・・

一応全部の部品が分解して加工されています。
フロントフォーク、エンジンまわり、リアの足回りとメッキ部品に分けられています。

メッキ部品はすかさずバフがけします・・・この辺りは時間に無駄は有りません・・・一応仕事ですから。

袋に詰めて・・・当然ながら細かな部品は銅線にハンダ付けしておきました。
本日メッキ屋さんに発送しました、事前に連絡をしておきますが「前回の事」で私の事を良く覚えて下さっていた様で「今回も急ぎます」と無理をお願いしておきました。