健康保険証とマイナンバーカードを一体化した保険証(マイナ保険証)の運用を既に開始した医療機関の4割超が、カードの読み取り機が起動しないなどの不具合を経験していたことが11月30日、医師、歯科医でつくる全国保険医団体連合会(保団連、会員約11万人)の調査で分かった。
政府は昨年10月からマイナ保険証の運用を開始。
現行の健康保険証を2024年秋に廃止してマイナ保険証に一本化する方針を示している。
厘生労働省は今年11月、マイナ保険証の読み取り機の起動時に「ネットワークエラー」と表示される不具合が一部医療機関であったとし、原因を分析している。
保団連は10月14日~11月20日、インターネットなどで調査し、会員8707人からの回答を集計した。
運用を開始した医療機関が24%、準備中が55%だった。
運用を開始した医療機関のうち41%が不具合を経験した。
内容(複数回答)は、62%が「有効なマイナ保険証でも無効と表示」、41%が「読み取り機の不具合」と答えた。
保険証廃止には、回答者全体のうち65%が反対した。
保団連によると、現在は不具合があった場合、保険者番号が書かれた現行の保険証を確認して診療を続けている。
マイナンバーカードにはこの番号が記載されておらず、保険証廃止後に同様の対応は難しいという。
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