お正月に観たジブリ映画『ハウルの動く城』については、1月3日の 『ハウルの動く城』をどう楽しむか に書きましたが、原作の『魔法使いハウルと火の悪魔』をやっと読むことができました。詳しい感想や書評はこれまた省略しますが、これはやはり観てから読むのではなく、読んでから観るべきでしょう。わが家では私以外は観る前に読んでいたので、今さら私も先に読んでおくべきだったと言っても仕方ないのですが。
映画の方は、途中までは原作を下敷きにして、ある程度原作に沿った形で進んでいきますが、後半は全然違ってきて、宮崎・ジブリの創作と言っても過言ではないくらいで、どうしても読んでいて「映画と違う」と思ってしまいます。カルシファーもあんなに可愛くないし、ソフィー婆さんもちょっと意地悪だったり、ハウルやマイケル(映画ではマルクル)についても映画のイメージが原作を単独の作品として楽しもうとすると邪魔になってくるかもしれません。王様・サリマンやハウルは誰と戦っているのか、それについてハウルの「どちらが味方でどちらが敵かというのは意味がないんだ」という台詞など、巷間で言われているような恋愛映画としての部分だけでなく、戦争と平和、命と本当に大切なもの、家族の愛(この場合は本当の家族ではなくハウルの動く城に集まった魔法使い、弟子、悪魔、かかし、老婆という奇妙な家族)といったテーマはいずれもジブリ版で新たに被せられたもののように思えます。
魔法使いハウルと火の悪魔-ハウルの動く城 <1> (amazon)
映画の方は、途中までは原作を下敷きにして、ある程度原作に沿った形で進んでいきますが、後半は全然違ってきて、宮崎・ジブリの創作と言っても過言ではないくらいで、どうしても読んでいて「映画と違う」と思ってしまいます。カルシファーもあんなに可愛くないし、ソフィー婆さんもちょっと意地悪だったり、ハウルやマイケル(映画ではマルクル)についても映画のイメージが原作を単独の作品として楽しもうとすると邪魔になってくるかもしれません。王様・サリマンやハウルは誰と戦っているのか、それについてハウルの「どちらが味方でどちらが敵かというのは意味がないんだ」という台詞など、巷間で言われているような恋愛映画としての部分だけでなく、戦争と平和、命と本当に大切なもの、家族の愛(この場合は本当の家族ではなくハウルの動く城に集まった魔法使い、弟子、悪魔、かかし、老婆という奇妙な家族)といったテーマはいずれもジブリ版で新たに被せられたもののように思えます。
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