昨年末の12月30日に「教育改革や憲法改正論議にもの申す」というタイトルだけで中身のない記事を書いたのですが、伝えられるところによると、やはり学力重視の「詰め込み教育」復活へというきな臭い動きになっていきそうです。もとより学力は大切だし小中学生が勉強しないでいいなどと言うつもりはありませんが、現実に起きている子どもたちの「(学力を含む)生きる力の低下」が崖っぷちの危機的状況にあり、様々な事件などもその延長線上にあるものと考えると、この「逆戻り」(その一部の動きは以前にも書いたように保守復古路線と軌を一にしている)には危惧せざるを得ません。
中教審:指導要領、俎上に
中教審:ゆとり教育見直しへ
記事の中では、
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文科相は「詰め込みではなく、基本的な知識や技能を身につけさせ(同時に)自ら学び考える力などの『生きる力』をはぐくむ現行指導要領の理念や目標に誤りはない」と大枠としてのゆとり路線踏襲を明言した。ただ「その狙いが十分達成されているか、必要な手立てが十分講じられているかに課題がある」と指摘した。
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あるいは、
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授業時間の削減と学力低下の因果関係は実証されてはいない。文科省の義務教育改革本部長を務める塩谷立副文科相は(中略)「総合学習と学力低下は切り離して考えるべきだ」と述べ、(中略)中教審の鳥居泰彦会長は「総合学習と学力低下を直ちに結びつけることは早計に過ぎる。学力低下はもっと長い時間をかけて起こったことだ」との認識を示した。
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などと書かれていますが、学力低下はゆとり教育開始以前から徐々に進行してきたものでありここ2年で急に出現したものではないこと(自宅で勉強する時間も減っている-ゆとり教育にもかかわらず)、ゲーム、テレビ、ビデオ、携帯やインターネットなどメディアへの総接触時間はここ数年でも増え続けていること、身体を使った遊びを中心とした子ども文化がほとんど廃れてしまったこと、地域や家庭の持っていた教育力が失われており、学校・子どもを中心とした新たな地域社会の再生が急務なことなどが論じられているのか、不安があります。
中教審:指導要領、俎上に
中教審:ゆとり教育見直しへ
記事の中では、
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文科相は「詰め込みではなく、基本的な知識や技能を身につけさせ(同時に)自ら学び考える力などの『生きる力』をはぐくむ現行指導要領の理念や目標に誤りはない」と大枠としてのゆとり路線踏襲を明言した。ただ「その狙いが十分達成されているか、必要な手立てが十分講じられているかに課題がある」と指摘した。
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あるいは、
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授業時間の削減と学力低下の因果関係は実証されてはいない。文科省の義務教育改革本部長を務める塩谷立副文科相は(中略)「総合学習と学力低下は切り離して考えるべきだ」と述べ、(中略)中教審の鳥居泰彦会長は「総合学習と学力低下を直ちに結びつけることは早計に過ぎる。学力低下はもっと長い時間をかけて起こったことだ」との認識を示した。
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などと書かれていますが、学力低下はゆとり教育開始以前から徐々に進行してきたものでありここ2年で急に出現したものではないこと(自宅で勉強する時間も減っている-ゆとり教育にもかかわらず)、ゲーム、テレビ、ビデオ、携帯やインターネットなどメディアへの総接触時間はここ数年でも増え続けていること、身体を使った遊びを中心とした子ども文化がほとんど廃れてしまったこと、地域や家庭の持っていた教育力が失われており、学校・子どもを中心とした新たな地域社会の再生が急務なことなどが論じられているのか、不安があります。