踊る小児科医のblog

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新幹線、全面禁煙しかない

2005年02月09日 | 禁煙・防煙
記事にあるとおり、新幹線だけでなく全ての列車と駅ホームは全面禁煙にするしかありません。乗客はもちろんのこと、車掌や車内販売の人たちの「職場における受動喫煙防止」という意味でも、喫煙車の存在はもはや許されることではありません。まして、禁煙車の席が取れずにやむなく喫煙車に子ども連れの家族が乗車するなどということを「当然のこと」としているJRのこれまでの姿勢には、大きな憤りを感じます。一日も早く「全列車の禁煙化」が実現することを待ち望みたいと思いますが、9学会からの申し入れだけでなく、市民の声が頑迷なJRを動かすようにしなくてはいけません。

『新幹線、全面禁煙しかない』(2005年2月8日 東京新聞)
 たばこによる新幹線車内の粉じん濃度が厚生労働省が定める基準を上回っているとして、日本呼吸器学会、日本肺癌(がん)学会などの「九学会合同禁煙指導ガイドライン委員会」は、JR各社に対し、新幹線や長距離の特急列車を含めた車両と駅ホームを全面禁煙とするよう申し入れることを決めた。十日に観測データを添付した要望書を郵送、世界保健機関(WHO)が主導する「たばこ規制枠組み条約」が発効する二十七日までに回答するよう求める。
 要望書を出すのは、ほかに日本小児科学会、日本心臓病学会、日本産科婦人科学会、日本循環器学会など。
 要望書などによると、同委員会はデジタル式の粉じん計で新幹線車内の粉じん濃度を調査。その結果、喫煙車では、厚労省の基準(一立方メートルあたり〇・一五ミリグラム)の最大五倍以上、禁煙車でも同じく二倍以上に達していた。喫煙車と隣り合う禁煙車は、喫煙車から流れ込んだ粉じんで空気が汚染される傾向があることも浮かんだ。
 同委員会は、車内などの環境が乗客や車内で働く社員らの健康に害を与えると判断。観測データは「健康増進法(受動喫煙の防止)に違反していることを示す」と指摘している。委員長の藤原久義・岐阜大大学院教授は「航空機は長距離の国際線を含めて既に全面禁煙で、ヨーロッパの新幹線も昨年末、全車禁煙となった。乗客、乗員の健康のためには全面禁煙にするしかない」と話している。