男の料理指南

知人がくれたレシピを紹介します。
アレンジも含めた男の料理です。
じーじが娘と孫に残したいレシピ

あなごめし

2015年04月24日 | ご飯類
4月の第二週、山口と広島に旅してきました。この4月の某日、私共夫婦が結婚50年
を迎え、その節目に・・と両親やお世話になった故人のお墓参りを思いつきました。
実家の墓を始め、貧窮の頃に助けて頂いた方、私たちの仲人、家人が世話になった
方など・・山口の熊毛半島から、広島の三原まで4泊5日の墓参りの旅です。

実家の墓は町内のお寺の平坦な墓地ですが、伯父の墓地は、豊後水道に向かって
突き出た、熊毛半島の西に面した山中の寺にあります。ところが、その寺に行くまで
の道が半端でない・・棚田の畔道を広げた様な、狭く曲りくねったガードレールのない
道をそろそろと車を進める・・これは私の弟が案内してくれました。

道のりは壮絶でしたが、眼下に瀬戸内を臨む風景は絶景でした。このお寺の檀家は
お寺参りが大変だろう・・と他人事ながら心配します。今なら車ですが、嘗ては二本の
足が頼りでした。檀家以上に大変なのは、住職だったと思います。

宮島口近くの母方実家の墓地は、前面に厳島を臨む丘にあって、これが60度の傾斜
と思うほど急峻な・・それも足先半分しか乗らない巾狭な、危険極まりない石段道です。
むかしの人は、なぜこのような辛度いところにお墓を・・とぼやきながらお参りしました。
ここまでは全て、実家を守る弟が案内してくれ、おかげで永年の念願が果たせました。

墓参りの最終は三原市内のお寺なので、これは難なくお参りできました。帰途、備後・
鞆の津に立ち寄り一泊します。宿は景勝館漣亭・・1泊の単価は18,000円ほど・・感じ
の良いお宿でした。案内された部屋が4〇〇と私達の記念日と一緒で、偶然なことで
喜び一入でした。食事のとき係の方にそれを告げると「お祝いのしるしです」と言って
備前焼の湯呑を二つ進呈してくれました。こういう心遣いは嬉しいものですね。

話代りまして、旅に駅弁はつきもの・・今回食べた駅弁は全部で5種類。アナゴめしが
二つに穴子寿司・・とアナゴ素材が三つでした。中でも秀逸なのは宮島口の「うえの」
のあなごめしでした。姫路駅「まねき」のあなご寿司も絶品でした。因みに、お値段は
「うえの」の「あなごめし」は@1726円、「まねき」の「あなご寿司」は@1350円です。

旅から帰った翌日、足がパンパンに張って買い物に行く気になれず、冷凍在庫の食材
から明石の焼き穴子を選び、宮島口「うえの」の伝統の炊き方でチャレンジしました。
アナゴの巻き焼きは、世話になった実家で作ったものの再現です。

あなご飯は№95でお送りしていますが、作り方は白いご飯にたれを回しかけて焼穴子を乗せ
かき混ぜながら食べる・・あなご飯というよりあなご丼に近いご飯でした。今回レシピは焼穴子
の頭としっぽを煮た出汁でご飯を炊き、焼穴子をトッピングした本格派・・思ったより簡単でした。


材 料 ・・分量は2~3人分
米 1カップ 150g ・・もち米と一緒に洗い1時間水に浸してザルに上げ、水気を切る
もち米 1/3カップ 60g
出汁 250cc
焼きアナゴ 5尾 180g ・・頭としっぽを取った正味量は120g

出汁の材料と作り方
昆布出汁 2カップ 360cc
日本酒 大さじ 2 20cc
創味つゆ 大さじ 1 10cc
焼穴子の頭としっぽ 5尾分
出汁の材料全部を鍋に入れて弱火で煮る。
フツフツし始めて5~6分煮て火を止める。
粗熱が取れたら網ザルで漉しとる。

ご飯を炊く
水切りした米と分量の出汁を釜に入れて炊く。

焼穴子を温めて4cmに切る
焼穴子を残った出汁にくぐらせてラップに包み
電子レンジで温め、4cm長さに切る。

ご飯が炊き上がったら底から混ぜて器に盛り
焼穴子をご飯の上に隙間なく並べてできあがり。

頭としっぽの活用
頭としっぽと出汁の残りで豆腐を煮るとおいしい。
出汁が薄味なので、創味つゆなどを加える。

コメント
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