熊本熊的日常

日常生活についての雑記

3時間半プラス6時間弱

2012年01月14日 | Weblog
香港を15時20分に発つフライトで帰国した。このフライトに搭乗するためには14時55分までにゲートに行かなくてはいけない。そのためには、チェックインカウンターやセキュリティチェックなどの混雑次第だが14時には空港に着いていたい。交通渋滞や不測の事態も考えれば香港市街を13時には出たい、と考えるのは合理的なことだ。今回利用したのは勤務先指定の日本の大手旅行会社のパッケージ商品で、空港と宿屋の間の送迎が含まれている。旅行会社としては限りなく個人旅行に近い客に対して個別には対応できないので、1台のバスで複数の宿屋を回って客をまとめて空港へ向かうことになる。私の宿屋がそのなかで一番の遠隔地なので、誰よりも早く出発の用意をして宿屋で待機しなければならない。指定された時間が11時半だ。結局、11時半に迎えのバスに乗り、九龍地区の複数の宿屋を回って市街を出たのが12時半頃だった。

不測の事態がなければ、空港では時間の余裕がある。出国審査やセキュリティも混雑などの障害が無ければそれほど時間を要するものでもない。仕事での往来ならフライトの時間ギリギリまで何かとやることがあるだろうが、観光なら何も無い。そこで空港内部、とりわけ出国審査後の空き時間をどのように過ごすかということが旅客にとっての課題となる。香港もそうだが、世界の主要空港はどこでもターミナルビルの当該エリアが百貨店のような様相を呈している。公共の場所が清潔で便利で快適であるというのは文明としては大事なことである。しかし、空き時間を利用するビジネスよりも、空き時間を作らずに目的地へ迅速に大量に人や物を運ぶビジネスのほうが経済効果は大きいのではないだろうか。空港内の飲食店や物販店や各種サービスが充実しているというのは、果たして本当にその場所の競争力と言えるだろうか。

フライト自体は成田まで3時間半でしかない。成田に着いたのが定刻より少し早い日本時間の20時頃。早足に入国審査場へ向かい、所定の手続きを経て成田第2ターミナル駅を20時43分に出るスカイライナーに乗った。日暮里で山手線に乗り換えて巣鴨の住処に着いたのが21時半を少し回った頃だ。結局、3時間半のフライトでも6時間近くを飛行機の外で過ごしたことになる。なにかと物騒な世の中なので、リスク管理が必要なのは仕方がないのだが、もう少しなんとかならないものなのだろうか。