先日「監督失格」という映画を観て以来、ずっと野方ホープのことが気になっていた。今日は就職の面接で都心に出かける用があったので、帰りに高円寺に出て本店に寄って来た。映画を観て、店のウエッブサイトも見て、あれこれ先入観が入っている所為もあるかもしれないが、旨かった。ただの「ラーメン」にするか「全部のせ」にするか中央線のなかで少し考えたのだが、高円寺から歩きながら次第に「全部のせ」にする意志が固まり、店に着いたときには自然に「全部のせお願いします」と口から出た。
所謂「メガ系」というジャンルがあり、やたら大盛りであったり、具材がテンコ盛りになっていたりするものがあるのだが、それで全体のバランスがどうなのだろうかと素朴に疑問を抱いていた。例えば、豚骨スープをベースにしたものに、これでもかといわんばかりに厚切りのチャーシューや角煮が入っていたら、麺の立場はどうなるのか、と心配になるだろう。あまりラーメンというものを食べないので一般的にどうなのか知らないが、少なくとも今日頂いた野方ホープ本店の「全部のせ」に関する限り、そうした心配は杞憂だった。おそらく基本となる麺とスープの相性が良いのだろう。その関係性を軸にして、丁寧に作り込まれた具材が絡むので、丼の中の体系が破綻することなく豊穣な味わいを生むということになるのだろうか。
店に入った時間は午後5時過ぎ。先客が2人、ともにラーメンができるのを待っていた。その後、私が食べ終わるまでの間に先客の2人が食べ終えて店を出る一方で、5人の来店があった。夕食には早い時間だと思うが、それでもこのように客が絶えないのである。カウンターのなかには2人の青年。2人とも感じの良い店員さんだ。繁盛店は何が違うのか、ということをコンサルタントであるとか識者と称される人たちは饒舌に語ってみたりするわけだが、非言語的な要素が大きいのではないかと私は思う。言葉で表現できる程度のことは誰でも思いつくものだ。それを超えたところに人を惹き付けるものがあるのではないか。
店を後にして、バスで練馬に出る。西武線で池袋へ行き、そこの大型書店で取り置きを頼んである月刊雑誌を受け取り、ついでにあれこれ立ち読みをする。山田風太郎の「人間臨終図巻」(徳間文庫 全4巻)を買おうかどうしようか迷いながら1時間ほど立ち読みをして、結局買わなかった。面白いとは思ったのだが、単に面白いだけでそれ以上のものが感じられなかったのと、住処に読まずに積み上げられた本がいくらもあるので、見送ることに決めた。
雑誌といえば、昨年12月17日付のこのブログ「凶を引いたら」に書いたAero Conceptの菅野さんの原稿が掲載されている雑誌「Japanist」の12号が今日発売になった。これは書店では見当たらないので出版元のウエッブサイトを通じて発注した。表紙もAero Conceptのカバンの写真だ。この赤い皮のカバンが欲しいと思っているのだが、中に入れるものをまだイメージできなくて発注できないでいる。どうしたらイメージできるようになるかというと、それは今後の身の振り方に拠る。ある程度のことは自分のなかで固まりつつあるのだが、具体的な行動を本格的に始めていないので、今の段階では未定ということにしておく。
所謂「メガ系」というジャンルがあり、やたら大盛りであったり、具材がテンコ盛りになっていたりするものがあるのだが、それで全体のバランスがどうなのだろうかと素朴に疑問を抱いていた。例えば、豚骨スープをベースにしたものに、これでもかといわんばかりに厚切りのチャーシューや角煮が入っていたら、麺の立場はどうなるのか、と心配になるだろう。あまりラーメンというものを食べないので一般的にどうなのか知らないが、少なくとも今日頂いた野方ホープ本店の「全部のせ」に関する限り、そうした心配は杞憂だった。おそらく基本となる麺とスープの相性が良いのだろう。その関係性を軸にして、丁寧に作り込まれた具材が絡むので、丼の中の体系が破綻することなく豊穣な味わいを生むということになるのだろうか。
店に入った時間は午後5時過ぎ。先客が2人、ともにラーメンができるのを待っていた。その後、私が食べ終わるまでの間に先客の2人が食べ終えて店を出る一方で、5人の来店があった。夕食には早い時間だと思うが、それでもこのように客が絶えないのである。カウンターのなかには2人の青年。2人とも感じの良い店員さんだ。繁盛店は何が違うのか、ということをコンサルタントであるとか識者と称される人たちは饒舌に語ってみたりするわけだが、非言語的な要素が大きいのではないかと私は思う。言葉で表現できる程度のことは誰でも思いつくものだ。それを超えたところに人を惹き付けるものがあるのではないか。
店を後にして、バスで練馬に出る。西武線で池袋へ行き、そこの大型書店で取り置きを頼んである月刊雑誌を受け取り、ついでにあれこれ立ち読みをする。山田風太郎の「人間臨終図巻」(徳間文庫 全4巻)を買おうかどうしようか迷いながら1時間ほど立ち読みをして、結局買わなかった。面白いとは思ったのだが、単に面白いだけでそれ以上のものが感じられなかったのと、住処に読まずに積み上げられた本がいくらもあるので、見送ることに決めた。
雑誌といえば、昨年12月17日付のこのブログ「凶を引いたら」に書いたAero Conceptの菅野さんの原稿が掲載されている雑誌「Japanist」の12号が今日発売になった。これは書店では見当たらないので出版元のウエッブサイトを通じて発注した。表紙もAero Conceptのカバンの写真だ。この赤い皮のカバンが欲しいと思っているのだが、中に入れるものをまだイメージできなくて発注できないでいる。どうしたらイメージできるようになるかというと、それは今後の身の振り方に拠る。ある程度のことは自分のなかで固まりつつあるのだが、具体的な行動を本格的に始めていないので、今の段階では未定ということにしておく。