この3日間は毎日雨で、それが今夜遅くに雪に変わった。都内には大雪注意報が出され、明朝は交通機関の乱れが予想されている。冬なのだから寒くて当たり前だし、たまには雪も降るだろうが、それでも天候が悪くなれば気分も陰鬱になるというものだ。
今日は先週申請したパスポートが受領可能な状態になっているはずで、朝起きたときには大宮まで行くつもりだった。昼食の片付けを済ませ、いざ出かける段になって、別に急ぐわけでもないのに雨のなかを遠くまで出かけることもないだろうと思い直した。夕方に新宿へエキストラの登録に出かけることになっていたので、それまで所得税の還付請求のための作業に取り組んだ。これまでは確定申告といえば2月中旬から3月中旬にかけての1ヶ月間が申請時期だったが、今年から申請開始時期が1月に繰り上げられた。早く申請すれば早く還付されるだろうという期待の下、e-Taxを利用して申請を完了した。
国税庁の確定申告に関するサイトは、少しずつではあるけれど年を追う毎に使い勝手が改善されている。私の場合、申告内容に大きな変化はないのだが、去年まで必要とされていた資料の郵送が今年はやっと省略可能となった。省略可能というのは、あくまで提出を省略することができるということであって、資料は5年間提出可能な状態を維持しなければならないことになっている。つまり実質的な手間は発送作業が不要になったというだけで無くなったわけではない。それでも、この件に象徴されるような手続きの簡便化は着実に進んでいる。
それでも確定申告をする人の過半がe-Taxを利用するようになるには、まだまだ使い勝手の改善が必要だろうし、サイトだけでなく申告用紙のフォーマットや用語にも改善の余地はいくらでもありそうに思う。自営業の人は別にして、給与生活者で既に勤務先で年末調整を受けている場合には本人確認が完了した段階でその時点で判明しているデータが自動的に取り込まれ、あとは対話形式で不足部分を補うというようにして、もっと簡便なインターフェースで手続きが完了するのが理想だと思う。1年間の金の出入りのなかから税金の納付や還付に関係のあるものを選び出して、数分間で手続きを終えるというのは感覚的にはそもそも無理なことのように思うが、より簡便な方向にもっていくということはいくらでもできる。現に、私の場合も昨年までは郵送しなければならなかった書類で今年は提出省略になったものがある。提出したところでひとつひとつ見ることができないなら、そもそも提出させることに意味は無いのである。そいう当然のことはまだまだいくらもあるはずだ。
ところで、夕方に出かけたエキストラの登録だが、なかなか面白いところだった。大部屋で時間を区切って数名ずつ面談が行われているのだが、私のような登録だけというのは少数で、殆どがタレントや歌手を志望している若い人たちだ。部屋の隅にはライティングされたところがあって、そこでカメラに向かって自己PRをしているらしい女の子がいるかと思うと、別室からは歌声が聞こえてくる。私の隣で面談をしていたのは歌手志望という青年で、自分が作ったという曲をスマホに録音して持参していた。携帯電話というのはこういう使い道もあるのかと思うと同時に、そういうお手軽に流れるから売れる音楽ができないという気もした。音楽という形に残らないものを売ろうというのなら、もっと強烈なアピールをしなければ相手の印象に残るはずがないということが何故わからないのだろう。楽譜をならべるだけで「音楽」にはなるまい。そこに伝える心が何よりも重要なのである。心の無い奴はどれほど技巧に秀でていたところで人を動かすことはできないと思うが、日々の生活のなかで人の意気を感じる機会が少なくなっているのは確かなことなので、経験の無いことは発想できないというのも当然だ。こうして文化は衰退するのだろうか。
今日は先週申請したパスポートが受領可能な状態になっているはずで、朝起きたときには大宮まで行くつもりだった。昼食の片付けを済ませ、いざ出かける段になって、別に急ぐわけでもないのに雨のなかを遠くまで出かけることもないだろうと思い直した。夕方に新宿へエキストラの登録に出かけることになっていたので、それまで所得税の還付請求のための作業に取り組んだ。これまでは確定申告といえば2月中旬から3月中旬にかけての1ヶ月間が申請時期だったが、今年から申請開始時期が1月に繰り上げられた。早く申請すれば早く還付されるだろうという期待の下、e-Taxを利用して申請を完了した。
国税庁の確定申告に関するサイトは、少しずつではあるけれど年を追う毎に使い勝手が改善されている。私の場合、申告内容に大きな変化はないのだが、去年まで必要とされていた資料の郵送が今年はやっと省略可能となった。省略可能というのは、あくまで提出を省略することができるということであって、資料は5年間提出可能な状態を維持しなければならないことになっている。つまり実質的な手間は発送作業が不要になったというだけで無くなったわけではない。それでも、この件に象徴されるような手続きの簡便化は着実に進んでいる。
それでも確定申告をする人の過半がe-Taxを利用するようになるには、まだまだ使い勝手の改善が必要だろうし、サイトだけでなく申告用紙のフォーマットや用語にも改善の余地はいくらでもありそうに思う。自営業の人は別にして、給与生活者で既に勤務先で年末調整を受けている場合には本人確認が完了した段階でその時点で判明しているデータが自動的に取り込まれ、あとは対話形式で不足部分を補うというようにして、もっと簡便なインターフェースで手続きが完了するのが理想だと思う。1年間の金の出入りのなかから税金の納付や還付に関係のあるものを選び出して、数分間で手続きを終えるというのは感覚的にはそもそも無理なことのように思うが、より簡便な方向にもっていくということはいくらでもできる。現に、私の場合も昨年までは郵送しなければならなかった書類で今年は提出省略になったものがある。提出したところでひとつひとつ見ることができないなら、そもそも提出させることに意味は無いのである。そいう当然のことはまだまだいくらもあるはずだ。
ところで、夕方に出かけたエキストラの登録だが、なかなか面白いところだった。大部屋で時間を区切って数名ずつ面談が行われているのだが、私のような登録だけというのは少数で、殆どがタレントや歌手を志望している若い人たちだ。部屋の隅にはライティングされたところがあって、そこでカメラに向かって自己PRをしているらしい女の子がいるかと思うと、別室からは歌声が聞こえてくる。私の隣で面談をしていたのは歌手志望という青年で、自分が作ったという曲をスマホに録音して持参していた。携帯電話というのはこういう使い道もあるのかと思うと同時に、そういうお手軽に流れるから売れる音楽ができないという気もした。音楽という形に残らないものを売ろうというのなら、もっと強烈なアピールをしなければ相手の印象に残るはずがないということが何故わからないのだろう。楽譜をならべるだけで「音楽」にはなるまい。そこに伝える心が何よりも重要なのである。心の無い奴はどれほど技巧に秀でていたところで人を動かすことはできないと思うが、日々の生活のなかで人の意気を感じる機会が少なくなっているのは確かなことなので、経験の無いことは発想できないというのも当然だ。こうして文化は衰退するのだろうか。