熊本熊的日常

日常生活についての雑記

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2012年01月30日 | Weblog
所用で銀行と郵便局を回った後、かねて予約しておいたカイロプラクティックの施術を受けてから住処に戻る。その後、荷物を替えて、或る事業の代理店の説明会に出かける。今日と明日、それぞれに別の事業の説明会を予約しておいたのだが、うっかり今日と明日の説明会を逆に記憶していて、今日行くはずだった説明会に出はぐってしまった。別にどうしても聴きたいという説明会ではなく、なんとなく勉強のつもりで予約したものなので緊張感が無かったということもあるが、あってはいけない失敗と反省する。結局その後、青山のトレーディング・ポストに寄って、修理を依頼しておいた靴を受け取り、地下鉄を乗り継いで茗荷谷へ行き、1ヶ月ぶりくらいで橙灯にお邪魔する。

今日は「ひろせべに作品展」の最終日であり、この後、橙灯は2月15日まで休業となる所為もあるのか、えらく混んでいた。席が空いていなかったので、ひろせさんの作品を眺めてみる。独特の世界観が描かれていて、なかなか楽しいので、私の絵葉書の在庫のなかにはひろせさんの作品も何枚か常備されている。残念なことに、近頃は葉書を書く相手がいないので、使う機会に恵まれない。葉書をやり取りする相手がいたら楽しいだろうと思う反面、数が多いと書くのが難儀だという不安も同時に感じる。今日はひろせさんの作品も絵葉書も拝見するだけで買わなかったのだが、店内にポスターが貼ってあった活字の葉書セットを1組購入した。これは中村活字、佐々木活字店、築地活字の3社が共同で制作したものだ。今は印刷物の殆どがグラビア印刷やオフセット印刷ではないかと思うのだが、活版印刷に対する需要は細々とではあるが根強く残っているらしい。

私も自分で使う名刺は中村活字で作った。その時のことはこのブログの2009年1月30日付「活字で名刺」に書いた。やはり活版で印刷したものは存在感の強さが違うと思う。尤も、そんなことを言っているのは名刺を作った本人くらいなもので、活版だろうが平版だろうが印刷などに注意を払う人など殆どいないのが現実だ。名刺を作った頃に考えていたことが殆ど実現できていないので、その名刺を使う機会が殆ど無いままに今日に至っていが、その限られた名刺交換の経験のなかで唯一、文字のことを口にしたのが昨年1月に開催した陶芸の個展の案内状制作をお願いしたデザイン事務所のデザイナーさんだ。さすがにデザイナーだと感心した。そんなわけで、同じ文面の名刺を活版印刷と平版印刷と2種類用意し、相手に応じて使い分けている。違いがわかりそうな人には活版の名刺を差し出し、鈍感そうな奴には平版の名刺を差し出すことにしている。

ところで活字3社共同カードだが、売上は全額を東日本大震災の義捐金に寄付するのだそうだ。義捐金についての私の考え方はこのブログの昨年4月9日付「いまできること」に書いたので、ここには書かない。蛇足になるかもしれないが、私はこのカードが気に入ったので買ったのであり、義捐金を出すつもりで買ったのではない、ということを付け加えておく。