熊本熊的日常

日常生活についての雑記

生き残り

2012年02月07日 | Weblog
朝、パソコンを開いたら勤務先だったところの直属ではない上司だった人からメールがあり、金曜日にニューヨークの某氏に電話をしろとのこと。この人は私に解雇通告を下した側の人なのだが、根が良い人らしく、その後もあれこれと気にかけてくれている。12月にも別の会社の人を紹介してもらい、今回が2社目だ。有り難いことには違いないのだが、私が何をしたいのかということを尋ねたことがない。当然のように前職と同じ職種を紹介してくる。それでも、人の縁というものは大事にしないといけないので、それなりに有り難く思いながら応対させて頂いている。早速、電話の相手にメールを入れるとすぐに返信が来た。やはり電話をしないといけないらしい。一瞬、「国際電話はかなわんなぁ」と思ったが、再就職支援会社にそれ用の電話ブースがあることを思い出したので、下肢静脈瘤の手術の帰りに寄って電話をすることにする。当面の目標として、仕事を少なくとも三つ確保することを考えている。一つは最終的な詰めに入っているので、あと二つなんとかしないといけない。複数の仕事を同時に走らせるとなると、あまり負荷の大きいものはどうかと思うので、前職と同じものくらいがちょうどよいのかもしれないとも考えてみたりする。尤も、よいもわるいも決まらなければしょうもないので、まずは決めの一歩手前くらいまでは持っていかないといけない。

さて、陶芸のほうでは、前回に続いて今日も壷を二つ挽いた。メールのやり取りで住処を出るのが遅くなったので、教室の開始時刻に10分ほど遅れたが、壷二つというのは予定通りの作業だ。どちらも一個挽きで、轆轤の上に粘土をドーナツ状に置き、その上に板を固定してその上で作品を挽く。今日は一つ目を挽くとき、途中で板が轆轤から外れてしまい、その復旧に手を焼いてしまった。中心がずれてしまうと、歪んでしまう。ちょうど筒状に伸ばし終えて、これから胴を拡げていこうとするところだったので、そこで止めるというのももったいないことで、なんとか形にまとめたものの、ぼんやりした風情になったような気がする。二つ目は練りが不十分だったのか、最初の塊をまとめる段で、なかなか思うようにいかなかった。筒状に伸ばしたところで先生に見ていただき、「無駄な土がなく、よく挽けている」とのことだが、それでも少し先生の手が入る。胴を拡げながら、形を探っているうちに少し迷いが出て中途半端なものになってしまったかもしれない。

今日は先月24日に釉薬を掛けた壷が焼き上がっていた。12月13日に挽いた二つのうちの一つだ。もう一つのほうは、翌週20日に削ったときに底を抜いてしまってお釈迦になった。壷は大きさと形状の所為で乾燥が遅いので少なくとも2週間は室のなかに置いておかないといけないと、そのとき改めて思い、今日は先週挽いたものを削るのではなく、新たに挽いたのである。これまで壷には長石系の釉薬をかけていたのだが、これには鉄赤をかけた。用途は最終的にそれを手にした人が考えればよいことなのだが、作るほうとしてはなんとなく花器を想定して作っている。どのような花を生けるのかというところまでは考えていないのだが、主役は壷ではなくて花のほうだと思っているので、喧しくならず、かといってそこそこの存在感のあるものを、というようなことを心がけているつもりだ。写真の壷が今日焼き上がったもので、赤土に鉄赤を掛けて還元焼成をした。赤土という鉄分を多く含む土に鉄をかけているので焼き上がりがメタリックな感じになる。こういうのも嫌いではないのだが、果たして焼き物としてどうなのだろうかと思わないでもない。

来週は、先週挽いた二つの壷を削り、素焼きが上がっている茶碗がいくつかあるので、それに釉薬を掛ける予定。