雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

春よこい。「おおぐま座銀河M81&M82」

2013年01月21日 | 天体写真(系外銀河)
月が上弦を過ぎかなり太くなっていますが、根性と体力ののある人はそんな中でも『春の銀河』の撮影をおこなっています。
なぜ根性と体力が必要かというと、冬の寒さの中で月が沈むまで待たなければならず、撮影機材にとっても酷な環境です。
集中力もうすれトラブル発生に注意が必要です。(ピンボケとか、機材の落下による損傷とか・・)

そんな厳しい状況下でも、たとえばおおぐま座の銀河コンビM81,M82を撮るとなると
 ・1月21日(月) (M81,M82南中01:42) 月没 01:50 薄明開始05:27   
 ・1月22日(火) (M81,M82南中01:38) 月没 02:44 薄明開始05:27 
 ・1月23日(水) (M81,M82南中01:34) 月没 03:35 薄明開始05:26  
      *南中・・・天体が真南に来ることで、一番高度が高くなります。
問題は月の沈む時間で、完全に沈む前から撮影開始すれば満月の4日前でも2時間程度の露光時間は取れそうです。
でも、零下の冬の夜に2時、3時に月が沈むまで待ってから更に2時間程度撮影するというのは・・・ワイルドを超えている!

それでもモヤっぽい春とちがい、透明度の良い冬の空で撮れた画像はやはり違うんでしょうね?
雪国越後ではかなわぬ夢ですので、春に撮った画像をお見せします。(かなりヒガんでいます。)
この画像は、EM-200USD赤道儀(中古)購入後にTST撮影したものです。

(左下の銀河NGC3077も入れるため、あえて西方向に傾けて撮影しています。)

写真内に記載されていない撮影DATA:露光開始時間22h29m~ LPS-P2フィルタ Vixenコマコレクタ3
この頃はまだ自動ガイドはやっていませんでした。(ノータッチガイドは理想なんだけど・・)
17枚撮影した内の16枚をコンポジットしてあります。
(EM-200USDのモータが優秀というよりも、高緯度の対象だったため歩留まりが高かっただけ。)

現在わたしの天体写真における信条は 「より多くの枚数をコンポジット!」 です。
それが美しい作品につながると考えています。(・・・・・デジカメだけに言えること?)

という訳で、それ以前に撮影したものもコンポジットして見ました。

2分露光×20枚という露光時間の少ないものをコンポジットしたものですが

解像度が上がったように見えないですか?
*以前のものがタテ構図だったため、M81,M82部分のみコンポジット(重ね合わせ)されています。

参考にコンポジットした古い画像はこちらです。
(クリックで拡大)
撮影DATA:2009/05/29 VixenR200SS(D=200 f=800mm)コマコレクタ3 EOSKissDX(SEO-SP2) LPS-P2フィルタ
露光時間 2分×20 ISO 1600 タカハシ90S赤道儀 ノータッチガイド

ちなみに、右側の黒い帯は露光40分間でガイドがずれた量になります。
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今朝起きたらめずらしく晴れていました。
もしかすると夜3時頃には晴れていたのか・・・?
東京に雪が降るような時は心の準備をしていた方が良いかも?

 
展示中ですのでご覧ください。  雲上くもがみ

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コメント (2)
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