雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

ある日突然 大口径C11鏡筒がやってきた!!(そのⅢ)

2025年02月01日 | 機材
この記事は
ある日突然 大口径C11鏡筒がやってきた!!(そのⅡ の続編になります。

前回(そのⅡ)では C11鏡筒を搭載したEM-200赤道儀の屋外設置を行い、
実際に星像を撮影する中で再度の光軸調整 および厄介な『結露』問題への対処などを実施してきました。
今回のそのⅢでは、
いよいよ本番に入った撮影画像の紹介と、残されていた課題についても報告いたします。



上記 23・24 関連ブログ記事⇒ 2024/11/ 5 月明りも雲も無い夜に、C11鏡筒ついに開眼!? の編集後記を参照願います


上記 25 関連ブログ記事 ↓
 ☆NGC6946 2024/11/ 5 月明りも 雲もない夜に、C11鏡筒ついに開眼!?
 ☆ステファンの5つ子 2024/11/ 8 ステファンの5つ子(C11鏡筒ついに開眼!? その2)
 ☆M33 中心部 2024/11/10 さんかく座銀河 中心部 (C11鏡筒ついに開眼!? その3)
 ☆IC 342 2024/11/13 塵に埋もれたIC342銀河 (C11鏡筒ついに開眼!? その4)
 ☆コーン星雲 2024/11/19 一夜で6タイトルラストは コーン星雲 (C11鏡筒ついに開眼!? その6)
 ☆ウィザード星雲 2024/11/25 NGC7380 ウィザード(魔法使い)星雲
 ☆M74 2024/12/ 1 最も見えにくいメシエ天体M74、C11鏡筒でリベンジできたか?
 ☆バラ銀河 2024/12/14 たまたま撮れた 3億光年彼方のバラ銀河
 ☆かに星雲 2024/12/22 やはりこれがラストショット? 先月撮ったかに星雲 リベンジ撮影


上記 26 関連ブログ記事 ↓
 ☆M78星雲 2024/12/ 4 M78 ウルトラの星雲 モザイク撮影
 ☆アンドロメダ銀河 南西部 2024/11/28 アンドロメダ大銀河 南西部 モザイク撮影
 ☆アンドロメダ銀河 と 伴銀河M110 2024/12/10 アンドロメダ銀河と伴銀河M110 モザイク撮影


上記 27・28 関連ブログ記事⇒ 2024/12/ 7 11月の3夜目は、C11鏡筒のバックフォーカスの検証から




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今回の記事の最後に書いた『・・・ 今後の課題』の中で、
今や画像処理ソフトの定番になってしまった PixInsight
J-APA内でも有志による勉強会が開かれています。
私も当然関心は持っているのですが、「日本語使用禁止!」ということから
未だ体験版のインストールすら行っていません。
そんな中で、もうVerUPはやめたのかと思っていたアストロアーツより
ステラショット10が3月に発売されるとの事。
未だ画像処理の主力ソフトとしてステライメージ9を使っている私としては、
まずは純日本製ソフトの進化に期待して 購入する予定です。


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ある日突然 大口径C11鏡筒がやってきた!!(そのⅡ)

2025年01月28日 | 機材
この記事は
ある日突然 大口径C11鏡筒がやってきた!!(そのⅠ の続編になります。

前回は昨年8月に大口径C11鏡筒が我が家にやってきてから、
なんとかEM-200赤道儀に搭載するまでの苦労話がメインでした。
今回の(そのⅡ)では、
『庭撮り』とは言え 本来の屋外設置場所での検証作業の話になります。


上記 13 関連ブログ記事⇒ 2024/ 9/28 いよいよ屋外設置で検証(第一夜) 『C11鏡筒がやってきた』

上記 14・15 関連ブログ記事⇒ 2024/10/ 1 初めて見えた星像は? (屋外検証 第二夜) 『C11鏡筒がやってきた』

上記 16・17 関連ブログ記事⇒ 2024/10/ 5 光軸調整 これが限界? (屋外検証 第三夜) 『C11鏡筒がやってきた』


上記 19 関連ブログ記事⇒ 2024/10/19 C11重厚長大フードは期待外れ

上記 20・21 関連ブログ記事⇒ 2024/10/25 C11鏡筒のラスボスは”結露”、月明りの中で対策検証 (その1)

先日のJ-APAの月例会では プレゼン資料はここまでしかできていなかったので、
このあと月例会ではC11鏡筒で撮影した画像をお見せして終了しています。

実は検証作業はその後も続いておりましたので、次回は追加で作成したプレゼン資料分を含めて
ある日突然 大口径C11鏡筒がやってきた!!(そのⅢということで。


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気が付けば今週で1月も終わり。
鳴かず飛ばずで新月期を迎えております。
春になったらC11鏡筒で系外銀河を撮りまくるぞぉ~。
と叫んだところで 2月はまだ無理かな。

毎度おなじみの2階ベランダからの火打山(左)、焼山(右)です
昨日(27日)の朝、まるで日本画のようだったので撮影


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ある日突然 大口径C11鏡筒がやってきた!!(そのⅠ)

2025年01月25日 | 機材
今年は異常に雪が少なく 夜晴れてさえくれれば撮影できるのですが、
この先29日新月までの雲予報を見るとそれは無理そうです。
時間があるからといって、そうそうブログ記事のネタになりそうな便利なツールが作れる訳もなく・・

そこで苦し紛れに思いついたのが
先日のJ-APA「上越天体写真友の会」の新年1月の定例会で見ていただいた
ある日突然大口径C11鏡筒がやってきた!!』というプレゼン資料。
これは私が1月の例会の話題提案担当(?)になっていたので、
これまでブログ記事に書いてきたものを中心に PowerPointにまとめ上げたもので、
久しぶりのPowerPointだったこともあり夜中まで頑張って作りました。

それを一回の例会だけで終わりにするのは、あまりにもったいない。
てな訳で、ちゃっかりブログ記事に使っちゃうことにしました。

尚、同好会内での発表ではないため 個人名などは略名に書き直してあります。


上記 01 関連ブログ記事⇒ 2024/ 8/23 「EM-200には無理だ!」と言ったのに、やってきたC11鏡筒

上記 02・03関連ブログ記事⇒ 2024/ 9/ 2 続・「EM-200には無理だ!」と言ったのに、やってきたC11鏡筒



上記 07・08関連ブログ記事⇒ 2024/ 9/17 続2・無理なのは赤道儀ではなく 私の耐力だった。『やってきたC11鏡筒』

上記 09・10の詳細はこちらのブログ記事で⇒ 2024/ 9/20 続3・夢のお告げで問題解決?『やってきたC11鏡筒』

上記 11・12関連ブログ記事⇒ 2024/ 9/25 星がみえなくてもやれる事。『やってきたC11鏡筒』

この先は いよいよ屋外設置での検証作業に入るのですが、

続きは 次回 ある日突然大口径C11鏡筒がやってきた!!(そのⅡで。


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うまくすればこの続きで あと記事2本は・・
なんて考えている雲上でした。
昔も今も、越後の長い「星の冬休み」はつらいです。

「星のふるさと館」も4月まで冬季休館中なのですが、
スタッフのAKIYAMAさんから今年も写真が届きました。
22日にふるさと館の施設点検のため上ってこられたそうで、
積雪は175㎝!と ”少な目” だったそうです。


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一夜で6タイトル、ラストは コーン星雲 (C11鏡筒開眼!? その6)

2024年11月19日 | 機材
4日早朝にに撮ったこの夜の最後のタイトル、いっかくじゅう座のコーン星雲になります。

コーン星雲 (いっかくじゅう座)
( 元画像の50%縮小画像 少しトリミングあり )
( 画像の上が 北の方向になります )
撮影DATA : 2024/11/ 4 04:26’~05:20’ Celestron C11+Red(F6.3)(合成fl=1,764㎜)
露出30秒 × 96枚 (総露光46分) Gain400 Offset 8 UV・IRカットフィルター ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M(*ノータッチガイド) ステラショット3(導入・撮影) ステライメージ9(画像変換・トーンカーブ)
*ダーク減算処理のみ実施しています

これまでコーン星雲単独で撮った事はなく、いつもは 華(はな)やかなX’masツリー星団
ツリーの先端部として登場していました。
(注)わたしは当初 " コーン " はトウモロコシの意味だと思っていたのですが、道路工事でおなじみの " 円錐 ” の形の意味だそうです)

予想はしていたものの、やはり暗めのコーン星雲付近だけではメリハリに欠ける画像となりました。
おまけに今回は3セット(1セット30秒露光32枚)撮影したのですが、
2セット目の撮影開始時にはすでに薄明が始まる時間帯になっていました。

恒例の過去に撮った画像との比較になりますが
2021年12月に2夜かけて撮影したX’masツリー星団の画像です。
撮影DATA(抜粋):2021/12/ 6am・10am(2夜)VC200L+レデューサーHD(合成fl=1,386㎜)
 総露光時間260分 ISO3200 Coold60D(冷却OFF)
今回の掲載画像と同じ範囲を同じ50%縮小で切り出した画像です ↓
今回より短焦点での撮影ですが、こちらは2夜かけて総露光時間が今回の6倍近くかけているので ・・・

すでに薄明開始10分後に撮った「只今撮影中」ショットです。(今回はめずらしく縦構図でドーンとご覧ください)
( 鏡筒の向いた方角に見える小さなが今回の撮影範囲です )
2024年 11月 4日 04時55分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×4枚 ISO1600 
ソフトフィルター使用 kiss DX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

ついでに こんな星空を撮っていたせいで コーン星雲 の撮影開始が遅れた
輝く木星と南中過ぎのオリオン です。 ↓
2024年 11月 4日 03時24分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600 
ソフトフィルター使用 kiss DX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

次回からは
この6日後に運よく再び晴れた9日夜に撮影した写真をお見せする予定です。
こちらは12月開催予定の 第4回 J-APA上越天体写真友の会)写真展に
なんとかC11鏡筒を使った写真を展示できないかとの思いで撮った写真です。


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上越清里 星のふるさと館」も今月末で閉館し、長い冬休みに入ります。
今年1年間は私の初めての写真展を開いていただき大変お世話になりました。
今月27日には展示作品の撤収に行く予定ですが、
早い年なら積雪も予想されるので スノータイヤ交換が必要になるかも。
( 画像クリックで拡大表示できます )
16日(土)は晴れたので孫娘たち家族と再びふるさと館に、今年は紅葉の色づきが今一つ でした


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かに星雲 Bestショットは30分前(C11鏡筒開眼 !? その5)

2024年11月16日 | 機材
3日夜、日が替わって4日早朝のゴールデンタイムに撮った5タイトル目になります。
前回記事に予告した通り この夜のメインタイトルに選んだのは
長焦点で撮るならならこれでしょ !!
という訳で、おうし座の超新星残骸 かに星雲 でした。

ここまでは雲予報通り安定した星空が続いており、トラブルもなく既に4タイトルの撮影終了。
新月で月明りもなく、草木も眠る丑三つ時(?)で最も空の暗くなる時間帯で、
南中してまもない かに星雲 は高度も75°と高く上っています。
おまけに薄明開始までは2時間もあり、いざとなれば朝まで撮り続けることも可能。
撮影を開始したのは2時45分。
1セット(30秒露光で32枚)目・2セット目と順調に撮影が進んだのですが、
3セット目の撮影途中からステラショットの撮影画像に異変が。
撮った星像が暗くぼやけてきたことに気づきました。
趣味部屋から外に出て空を確認したところ、星は見えているので薄い雲か ”もや”が出てきたみたい。
そのまま基本の4セットは撮影する事ができたのですが、
画像処理の段階で後半の3・4セットを使わないことにしました。

超新星残骸 M1(NGC1952) かに星雲 (おうし座)
( 元画像の50%縮小画像 わずかトリミングあり )
( 画像の上が 北の方向になります )
撮影DATA : 2024/11/ 4 02:45’~03:20’ Celestron C11+Red(F6.3)(合成fl=1,764㎜)
露出30秒 × 64枚 (総露光32分) Gain400 Offset 8 UV・IRカットフィルター ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M(*ノータッチガイド) ステラショット3(導入・撮影) ステライメージ9(画像変換・トーンカーブ)
*ダーク減算処理のみ実施しています

画像処理は最初4セット分の撮影画像で処理したのですが、ステライメージ9のコンポジット時の自動位置合わせ
3セット目の2枚で異常な値が出るなど、明らかに3セット目以降の画像で劣化が認められました。

前半の1,2セットと、約30分後の3,4セットを処理した画像を比較してみました。
( それぞれ全く同じ画像処理を行い、縮小なしで星雲部分をトリミングした画像です )
左側画像の の先が1054年に超新星爆発をした星の残骸の中性子星(パルサー)ですが、
後半(右側)の画像では星が肥大して分離できなくなっています。
2000㎜近い長焦点の撮影では、雲は無くても もやなどによるシィーングの悪化でも
画像のダメージが大きい事を思い知らされました。

いずれにしろ、総露光時間32分では期待していたかに星雲の画像は得られなかった訳で、
近いうちにリベンジ撮影ができればといいなと考えております。

半ば恒例になった過去に撮った画像との比較ですが
なんと今から約12年前に撮った画像がシィーングが良好だったのか? よく撮れていました。
星雲部分の切り出し画像です。 ↓
今回より口径も小さく、焦点距離も短いのに案外すっきりと解像しています

まだ星像の異常に気付く前に撮った「只今撮影中」ショットです。↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さなが今回の撮影範囲です )
2024年 11月 4日 03時11分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×8枚 ISO1600 
ソフトフィルター使用 kiss DX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

次回は、この夜の最後のタイトル いっかくじゅう座のコーン星雲の予定ですが、
まだ星像の劣化が続いているようなら、9日夜に撮った画像に変更します。


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これまで月面撮影の良し悪しはシィーングで決まる! とわかっていたのですが、
考えてみれば焦点距離が長ければ、星雲や銀河の撮影でも同じこと。
今回のかに星雲の撮影で、よぉーく わかりました。


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