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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
初ショット きりん座 NGC 2336 (渦が素敵な銀河、でもちょっと遠過ぎ)
2017年12月29日
|
天体写真(系外銀河)
今年もあとわずかなのに 初ショット画像で締めくくるというのも
来年につなげる意味で
おあとがよろしい
のでは。
そんなわけで今回の画像は12月に唯一撮れた21日夜の三タイトル目の銀河。
ほんとはもっとメジャーな見栄えのするものを撮りたかったのですが
オリオン座は西に傾き、北天以外に長焦点に向いた撮影対象がありませんでした。
前は遅くまで灯りのついていた道路向こうの家も 空き家になって数年がたちます
個性的な渦の形に魅せられて、小さいのは覚悟の上で撮ったきりん座の銀河です。
NGC 2336 銀河
付近
(きりん座)
( 画像クリックで 元画像の30%まで拡大表示できます )
(
上
が
北
になります )
撮影DATA
: 2017/12/22am 1:53’~ Vixen
VC200L+ レデューサー
(合成f=1,278mm F6.4 )
露出
20
分 ×
6
枚 +
5
分 ×
4
枚
ISO
3200
LPS-P2FIL
Cooled 60D
(冷却 オフ CCD温度 約+4℃)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding
ステライメージ7
予想以上に小さかったので銀河部分を切り出してみました。
( 画像クリックで等倍まで拡大できます )
NGC 2336
明るさ 10.5等級 視直径 6.9’ 距離 1億光年?
IC 467
( NGC 2336 の下方に見えている銀河 )
明るさ 12.0等級 視直径 3.5’ 距離 ?
NGC 2336
小さいわけです。
前回掲載の同じきりん座の
IC342
の10倍も遠くにある銀河でした。
恒例となった おりおんショット
( ただいま撮影中のショット )
です。
防犯灯は消えてくれませんが 深夜2時過ぎにもなると市街地の灯火は暗くなります
数歩 下がって撮った おりおんショットです。
↓
実はこのあと 薄明までの限られた時間内で撮ったものがあるのですが、
雲上
(くもがみ)
には珍しい 季節先取り画像でしたので、
早春の銀河コンビは新年明けてからお見せすることにします。
それでは みなさん 良いお年を。
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4歳になった初孫
いっちーくん
が
東京から一人で遊びに来てくれました。
( むろん 行きは じぃじ、帰りは ばぁばの送り迎え付き )
前に降った雪が溶けてしまい残念と思っていたら・・
帰る前の日になって少し白くなりました。
( 途中で泣かれることを覚悟していたのですが ・・、大人になってくれました。 )
3つ泊まっていった
いっちーくん
はじぃじと遊んでご機嫌でした。
代わって今日からは千葉の孫娘
あみちゃん
が遊びにきてくれます。
←いつもポチッとありがとうございます。
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コメント (4)
きりん座 IC 342 (大きさに反比例して写しにくい銀河 )
2017年12月26日
|
天体写真(系外銀河)
21日夜 移動性高気圧のおかげで晴れてくれたものの、
すっきりしない空だったので 最初に選んだのが北天No.2 の
さんかく座
の
M33銀河
でした。
その見かけの大きさと明るさに助けられ、迫力のある画像が得られました。
(
M33
の画像は
前回記事
を参照ねがいます )
次に撮った対象ですが 南中直後の明るい対象が無く、
迷った末に
きりん座
の
IC342
を撮ることに。
M33 に次ぐ見かけの大きさと言われながら、天の川銀河赤道面に近いため
濃い塵やガスにさえぎられて、見るのも撮影もやっかいな対象です。
2年前に撮った画像が「天体アルバム」として残っていました。
今回はもっと拡大しての撮影だったので ISO感度を4倍にした上に、
総露光時間も前回以上を目指しました。
IC 342 銀河
(きりん座)
( 画像クリックで 元画像の30%まで拡大表示できます )
(
上
が
北
になります )
撮影DATA
: 2017/12/21 23:12’~ Vixen
VC200L+ レデューサー
(合成f=1,278mm F6.4 )
露出
20
分 ×
4
枚 +
5
分 ×
4
枚
ISO
3200
LPS-P2FIL
Cooled 60D
(冷却 オフ CCD温度 約+4℃)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding
ステライメージ7
実は20分露光は6枚撮ったのですが、2枚はガイドトラブルで使えませんでした。
画像処理が過剰気味なのですが、それでも前回より細部が写せたのでは。
( 色調は写真集「FAR OUT」の掲載画像を参考にしました )
日をまたいで撮ったので 空は幾分暗くなりましたが、透明度は相変わらずでした。
20分露光の2枚目を撮影中の空です。
画像右側(東側)が明るいのは 直江津市街地の灯火と近くの公園の防犯灯のせい
団地内での撮影のため、灯火対策を行っています。
↓
左のパネルが公園の防犯灯対策用で 右の脚立のものは隣家の灯火対策用
これで空が暗くなるわけではなく、鏡筒内に直接光が入り込まないようにして
カブリの発生を防いでいます。
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ブログ開設以来応援していただいている
さすけさんの売り込みのおかげで、
昨日 某新聞朝刊の地方版に「そら(宇宙)のかるた」の
記事が掲載されました。
初めての新聞掲載が犯罪や事故の記事でなくて良かった
←いつもポチッとありがとうございます。
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コメント (6)
三日月 と 三角座 M33
2017年12月23日
|
天体写真(系外銀河)
21日夜は、西からの移動性高気圧の通過で 撮れれば今月やっと初ショット。
撮れなければ11月に撮ったのが今年のラストショットとなります。
当日のGPV雲予報は当初は4時間ほど
雲なし
だったのですが、
夕方4時過ぎには一晩中
雲あり
に変わってました。
それでも今年のラストチャンスであることは間違いないので 明るいうちに設営しました。
夕方5時過ぎには設営が完了
この夜、もし晴れれば明るめの
さんかく座 M33銀河
だけでもと、
VC200Lにレデューサーを付けて待つことに。
予報ではオケラの可能性も ”大”。
設営が無駄になるのがいやだったので、夕方の西空にあった細い月を撮影しました。
月齢 3.1
( 画像クリックで元画像の40%まで拡大表示します )
( かなりトリミングしています )
撮影DATA
: 2017/12/ 21 17:27’~ Vixen
VC200L+レデューサーx(合成f=1,278mm F6.4 )
露出
1/20秒 x16枚
ISO
400
Cooled60D(冷却オフ) タカハシ EM-200 Temma2M
AviStack
でコンポジット
レデューサー付きで月を撮るのは馬鹿げているのですが、
西空低い月の像はユラユラでしたので拡大撮影しても変わらないかも。
さて肝心の19時過ぎに南中するM33の方ですが・・
肉眼(老眼)では数個の星しか見えないひどい空です。
それでも明るめの M33 なら なんとかなるだろうと撮影を強行。
たっぷり露光の画像処理結果です。
さんかく座 M33 銀河
( 画像クリックで 元画像の30%まで拡大表示できます )
(
上
が
北
になります )
撮影DATA
: 2017/12/21 20:16’~ Vixen
VC200L+ レデューサー
(合成f=1,278mm F6.4 )
露出
20
分 ×
6
枚 +
5
分 ×
4
枚
ISO
3200
LPS-P2FIL
Cooled 60D
(冷却 オフ CCD温度 約+5℃)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding
ステライメージ7
途中で20分間ほど雲の通過待ちで中断したのですが、
透明度の悪い空の割に良く写ってくれたと思ってます。
( 北天の銀河ナンバー2を選択したのは正解 )
恒例の おりおんショット
(撮影中の風景)
です。
↓
( 画像クリックで星座入りで表示します )
30秒露光の固定撮影ですが、これでも5枚コンポジットしています
モヤっぽい空のせいで、いつもは目立たないカメラのゴミまでわかります。
透明度は深夜になってもあまり改善しなかったのですが、
なんと朝まで撮影することができました。
今年のラストチャンスに撮れただけでもラッキーで 贅沢は言えません。
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積雪がある中での今季初めての撮影になりました。
先日 さすけさん の紹介で地方新聞の取材があったとき
設置場所の除雪は済ませていました
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コメント (2)
かぶれそうで、かぶれなかった「トールの兜」星雲
2017年12月21日
|
天体写真(星雲・星団)
ついにストックしてあった最後の画像になりました。
先月27日夜、オリオン大星雲の後に撮った おおいぬ座の
NGC2359
、
通称「
トールの兜(かぶと)
」星雲です。
NGC 2359 トールの兜
(かぶと)
星雲
( おおいぬ座 )
( 画像クリックで 元画像の25%まで拡大表示できます )
(
上
が
北
になります )
撮影DATA
: 2017/11/28am 3:05’~ Vixen
VC200L+ レデューサー
(合成f=1,278mm F6.4 )
露出
20
分 ×
5
枚 +
5
分 ×
4
枚
ISO
3200
LPS-P2FIL
Cooled 60D
(冷却 オフ CCD温度 約+7℃)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7
この星雲を撮るのは2度目なのですが、今回はもっと
かぶと
らしく
くっきりと写ってくれるかと期待していました。
前回 2014年の1月に撮った画像です。
↓
主な撮影DATA : 2014/1月23日
R200SS
(f800mm F4.0)
5分×12枚 ISO1600
他は今回とほぼ同じ
前回5分の短時間露光でも結構写ってくれていたので 今回はもう少し長焦点で拡大し、
その分 感度を考慮すると4倍もの総露光時間をかけました。
それなのに、前回よりも暗めで星像も肥大化しているように見えます。
長焦点で撮影した意味は無かったのでしょうか?
等倍画像で同じ星雲エリアを切り出してみました。
前回の画像
↑
今回の画像
↑
主役の星雲部分を拡大して比べてみると、
前回は無理に明るくした分 画像が荒れています。
( むろん大きく拡大しているためもありますが )
また今回の星像の方が肥大化してるように見えたのですが、
星雲の大きさをそろえて比べるとむしろ逆でした。
やはり
小さい対象は拡大して撮るべき
ただし その分
露光はたっぷりと
冬のきれいな大三角形
↑
この夜は 朝が近づくほど透明度が良くなりました。
それにしてもよく写ってくれるもんです。
朝方には鏡がこんなになっていたのに。
↓
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今夜は今年の撮影ラストチャンスになりそうです。
雲予報は微妙ですが設営して12月初ショットを狙います。
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コメント (4)
オリオン大星雲 多段階露光でクローズアップ
2017年12月18日
|
天体写真(星雲・星団)
新月期なのですが 12月に入ってから星が顔を出してくれません。
雪国越後につき あきらめるしかありません。
幸い、まだ11月に撮った未処理の画像が残っていました。
先月27日夜に撮った上弦の月の記事はすでにブログ掲載済みですが →
こちら
月が沈んでから撮った超おなじみの
オリオン大星雲
です。
今回はやや長焦点(f1278mm)で多段階露光をやってみました。
オリオン大星雲
( オリオン座 )
( 画像クリックで 元画像の25%まで拡大表示できます )
( 画像下端に静止衛星が線となって写り込んでいます )
撮影DATA
: 2017/11/28am 01:12’~ Vixen
VC200L+ レデューサー
(合成f=1,278mm F6.4 )
露出
20
分
・5
分
・1
分
・20
秒 X 各
3
枚 ISO
3200
LPS-P2FIL
Cooled 60D
(冷却 オフ CCD温度 約+8℃)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7
オリオン大星雲
は肉眼でもみる事のできる明るい星雲ですが、
この星雲を光らせている
トラベジウム
(4重星)周辺が特に明るく、
淡い星雲周辺部を出そうと長時間露光を行うと真っ白になってしまいます。
それを防ぐための多段階露光ですが、今回は4段階露光で
最長20分、最短20秒 と60倍もの差をつけてみました。
処理後の上の画像を見るとその効果はでているのですが、
まだ星雲中心部が明るすぎてトラペジウムが埋もれてしまいます。
そこで以前にもやったことのある処理を試してみました。
高輝度レベルを圧縮する「
デジタル現像
」を20分露光の画像で2度やったものです。
手順としては あらかじめ「デジタル現像」を行った20分露光の画像と
他の露光時間の画像をコンポジット(重ね合わせ)、
コンポジット画像の処理でもう一度「デジタル現像」をかけるというものです。
トラペジウムが見たいからこんな厄介なことをやっているわけではありません。
トラペジウムが見たいなら数秒間の露光時間で撮ればいいだけです。
今回の20秒露光の画像だけで処理したものです。
↓
星雲中心部をトリミングしています ( 矢印の先が トラペジウム )
上の画像でも明るい星の十字の線に斜めの線が加わっています。
この線が何かは?、下の撮影中風景(おりおんショット)を見るとわかります。
わかりましたか?
わからない人のために もう一枚 おりおんショット
ヒント
1
・・ 自宅撮りでの悩みのひとつ
・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヒント
2
・・ 「バーティノフマスク」 を使っている人はわかる?
================================================
今年はもう撮れなそうです。
撮れないと画像ストックは あと一回分しかありません。
先生方への授業支援サイトに 「
そら(宇宙)のかるた
」 が紹介されました
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