雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

庭撮りには難物「魔女の横顔」(再び、R200SS鏡筒で)

2022年11月29日 | 天体写真(星雲・星団)
今回は10月27日早朝にR200SS反射鏡筒で撮影した魔女の横顔星雲になります。

魔女の横顔星雲 はオリオンの左足で輝く一等星リゲルに照らされたとても淡い星雲です。
淡いだけではなく 超有名なオリオン大星雲より南に低いため、
自宅裏口で庭撮りしている私にとっては難物の撮影対象となります。

どう難物かは『只今撮影中』ショットを見るとわかります。 ↓
( 四角枠は今回の魔女の横顔星雲のR200SSでの撮影範囲です )
10月27日03時22分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×7枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

暗くてわかりにくいのですが 、真南には電柱がありそこから電線が十本ほど横に這っています。
南中前は自宅と桜の木、南中前後は電柱が邪魔をして露光時間が限られます。

そんな制約の中で撮った魔女の横顔星雲です。 ↓

魔女の横顔星雲  (エリダヌス座)  
( 元画像の25% 縮小画像 )
 ( 上部に写るかすかな水平の光跡は 静止衛星?  上が 北の方角  )
撮影DATA : 2022/ 10/27 03:14’~  Vixen R200SSmm(+ コレクターPH 合成 fl= 760mm F3.8)
露出 分 × 12枚 + 分 × 枚 ISO 3200 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・自動ガイド) ステライメージ9(画像処理)

薄明が始まってしまって総露光時間わずか72分。
タテ構図でドーンとお見せできる画像ではないのですが、
右下に いくつかの系外銀河が確認できるのが興味深いです。

ちなみに どう見たら「魔女の横顔」になるの? と言う方には
以前 ヨンニッパレンズで撮ったこちらの画像を ↓
( この画像は下が北になっています )
この画像でも目の位置が微妙ですが ・・・


以上で10月にR200SS鏡筒で撮った画像ストックは すっからかんになりました。


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まだ11月の新月期ですが、すでに月が太くなってきました。
今週の予報はずっと雨で、やがて雪の天気に変わっていきます。
当分の間 撮影は期待できないので
自宅で撮った大宇宙SCALE』の再開準備を急がなければ。


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真っ赤なカリフォルニア星雲(再び、R200SS鏡筒で)

2022年11月25日 | 天体写真(星雲・星団)
今回も10月26日夜にR200SS反射鏡筒で撮影した画像になります。
このカリフォルニア星雲は過去に何回か撮っているのですが
なぜか良い空に恵まれた事がありません。
今回はめずらしくすっきりとした空で撮る事ができました。

NGC1499 カリフォルニア星雲  (ペルセウス座)  
( 元画像の30% 縮小画像 )
 ( 上が 北の方角  )
撮影DATA : 2022/ 10/27 01:22’~  Vixen R200SSmm(+ コレクターPH 合成 fl= 760mm F3.8)
露出 分 × 12枚 + 分 × 枚 ISO 3200 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・自動ガイド) ステライメージ9(画像処理)

実はこの夜の撮影プランでは、すべてタテ構図の対象をピックアップしていました。
3タイトル目に予定していた きりん座のVdB14・15 を撮り始めたところ あまりの淡さに断念。
青味がかった大きな星雲という事で今回初挑戦したのですが ・・・
使用した手作りの導入用 Map ↓
撮影画像では存在すらわからなかったのですが、
撮った6分露光2枚だけで強引に処理してみたところ
なんとか星雲の形が浮かび上がってきました。
これなら空の良い日に枚数を増やせば画になるかも知れません。


恒例の『只今撮影中』ショットです。 ↓
( 四角枠は今回のカリフォルニア星雲 R200SSでの撮影範囲です )
10月27日02時41分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×7枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

次回は画像ストックの最後になる わが庭撮りには難物の 〇〇の横顔星雲になります。


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新月を過ぎたものの撮影できる雲予報ではありません。
画像ストックも底をつくので
また あのシリーズを再開しなければならないかなぁ。


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カシオペア座 IC59 & IC63 (再び、R200SS鏡筒で)

2022年11月21日 | 天体写真(星雲・星団)
10月26日夜に撮影した2タイトル目になります。
22時を過ぎて空が少し暗くなって来たので、長い方の露光時間を6分に伸ばしました。

IC59 & IC63  (カシオペア座)  
( 元画像の30% 縮小画像 )
中央の輝星は W字の中心にある γ Cas ツィー  その上に IC 59 左上に IC 63 ( 上が 北の方角  )
撮影DATA : 2022/ 10/26 22:29’~  Vixen R200SSmm(+ コレクターPH 合成 fl= 760mm F3.8)
露出 分 × 16枚 + 分 × 枚 ISO 3200 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・自動ガイド) ステライメージ9(画像処理)

この撮影対象は自作の導入用マップではヨコ構図で撮る事になっていたのですが、
この後 3タイトル目に撮る予定の対象がタテ構図だったため、カメラをそのままタテ構図で撮影。
事後の追加撮影を考慮してカメラの回転角誤差を1度以内としているのですが、これが結構時間がかかるため

ステラショット2で効果的に使えるように作成した導入用マップ
今回は中心座標はそのままで、構図のみ タテ構図で撮影


恒例の『只今撮影中』ショットです。 ↓
( 四角枠は今回のR200SSでの撮影範囲です )
10月26日23時44分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×7枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影


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冬が近づいてくると日本海側は天体写真の撮影機会がめっきり減ってしまいます。
そろそろ新月期なのですが、今週はずっと雨の予報。
10月に2夜 撮れた画像ストックも残り少なくなってきました。

「ご近所は終わってるわよ」という家内の一言で庭木の冬囲い始めました
見た目はイマイチですが手間賃は”0”円です


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ケフェウス座 IC1396(再び、R200SS鏡筒で)

2022年11月17日 | 天体写真(星雲・星団)
先月(10月)は20日の夜に続いて26日も晴れてくれました
ほぼ新月に加えて 20時以降は朝まで雲量”0”の予報で『これが撮らずにいらりょうか』。
そこで撮影鏡筒を何にするか考えたのですが、
結局前回と同じ短焦点反射のVixen R200SS+コレクターPHという事に。
サンニッパから始まった順で行けば 次は長焦点反射のVC200Lになるのですが、
一夜で4タイトルも撮れる明るいR200SS鏡筒のメリットを優先しました。

サンニッパから始めた9月以降は撮影枚数を稼ぐためディザリングはオフにしていました。
この夜は画像ストックもできた余裕からディザリングを”オン”にして その効果の検証も。
( 撮影に使用しているステラショット2ディザリングをかけるのですが、
ガイドが安定するまでの待ち時間が馬鹿にできない )


この夜の薄明終了時刻は18時24分、その約2時間後から1タイトル目の撮影を開始。
灯火でまだ空が明るい事から、長時間露光を4分に短縮して撮影しています。
1タイトル目は9月下旬にヨンニッパでも撮っているケフェウス座の巨大な散光星雲です。

IC 1396  (ケフェウス座)  
( 元画像の30% 縮小画像 )
( 上が 北の方角  )
撮影DATA : 2022/ 10/26 20:38’~  Vixen R200SSmm(+ コレクターPH 合成 fl= 760mm F3.8)
露出 分 × 20枚 + 分 × 枚 ISO 3200 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・自動ガイド) ステライメージ9(画像処理)

前回 ヨンニッパレンズでは余裕で星雲全体が入ったのですが
約2倍の焦点距離のR200SSでは星雲の一部がはみ出ます。

その代わりに、 拡大された分 細部の描写は向上しているはず。
この星雲内にある「象の鼻」の異名を持つ暗黒帯vdB142の同じ範囲を切りだしたものです。 ↓
左側の ヨンニッパは 結露防止も兼ねた自作F4絞りを装着して撮影しています

恒例の『只今撮影中』ショットになります。 ↓
( 四角枠は今回のR200SSでの撮影範囲です )
10月26日21時37分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影


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我が家の『かたてま野菜』で唯一残っていた 里芋 を先日(10日) 収穫しました。
いつまでも葉が青々していて収穫時期に迷ったのですが、
肥料が多すぎたのか昨年より収穫は少なめ。
これまでは掘ったらすぐ水洗いしていたのですが、
保存には土がついた状態の方が良いという事で水洗いはやめました。


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遅ればせながら「星の文化祭」に行ってきました

2022年11月14日 | 天体写真よろず話
星のふるさと館主催の令和4年度「星の文化祭」に行ってきました。
今月2日から開催されていたのですが
いろいろあわただしくて 行ったのは最終日前日の13日でした。

この日は午後から雨の予報だったため10時過ぎに自宅から車で30分ほどの星のふるさと館へ。

まずは坊ケ池の対岸からお決まりのショットを。
上越清里 星のふるさと館は海抜482m、坊ケ池湖畔にあり紅葉もきれいなはずですが、この日は雲も厚く・・・

その後、星の文化祭の会場である星のふるさと館に。
わたしは年に一度訪れるだけですが、だいたい車はまばらです

さっそく展示会場である2階の部屋に。



そして第1回から連続12回目になる今年のわたしの展示物は突き当りの一等地に。
今年は天候に恵まれず展示写真に困ったため、これまで撮った写真をフォルダーに収めて
来られた方に自由に見てもらおうと思ったのですが・・・

なぜか今年はそこかしこに『展示物にさわらないでください』の張り紙が。
わたしがいる間にも女性2人が見に来られたのですが、
張り紙のせいかフォルダーを開いて見てくれません。
そこで「フォルダーの中の写真も自由にご覧ください」と一言。
それをきっかけにお話ししたところ
なんと おひとりはわたしのブログにたびたびコメントをよせてくれる”さすけ”さんの奥さまでした。
お二人とも初対面でしたが、星好きの仲間で以前に女性二人でニュージランドまで行っておられます。

張り紙については、私が今回フォルダーでの展示を行ったためにスタッフの方が気配りしたのかも知れませんが
フォルダー内には 星の写真だけじゃ と思って
謙信公祭でのGACKTさんの写真もプリントして入れておいたのに ・・・
たぶん、だれも見てくれなかったんだろうなぁと思うと 残念です。

先日の皆既月食は雨でしたが、昨年11月の部分月食は撮っていたので展示させてもらいました。


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先月末にコロナ禍もあってゆっくり会なかった家内のお姉さんが
久しぶり我が家に泊っていかれました。
ちょうど星の文化祭の出展準備をしているところだったので
わたしの展示写真を熱心に見ていただいてお褒めの言葉も。
それからわずか 2週間後に脳卒中で突然亡くなられました。
先週末は葬儀で小千谷の方に行っていたのですが
家族・親戚だけの告別式を済ませて、夕方斎場に向かう途中
越後川口の自宅前に立ち寄ったのですが、
そこにはご近所の方が大勢お見送りに集まられていて目頭が熱くなりました。
豪雪地の小さな町ですが、お姉さんは昔 ここで小学校の先生をされ
中越地震では互いに助け合って過ごしてきた 心暖かい地域なんだなぁと思いました


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