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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
雲は無いけどモヤっとした空で(その1)さそり座頭部
2022年05月31日
|
天体写真(星雲・星団)
この新月期も撮影できずに梅雨入りかと思っていたのですが、
27日からの三夜は雲が少な目な
SCW雲予報
。
『庭撮り』とはいえ連夜の徹夜撮影はつらいので
予報で一晩中雲がなさそうな28日夜に徹夜撮影しました。
↑
29日00時の
SCW雲予報
移動する雲はあるのですが上越市周辺はずっと雲量0%
この時期の撮影は正直なところモチベーションが上がりません。
[
理由
1]
夜が短い
5/28・・ 薄明終20時47分~薄明始02時42分
[
理由
2]
撮影鏡筒に迷う
春の系外銀河から夏の星雲への切り替え時期
*
わたしの『庭撮り』環境では南中後しか撮れないため、
夜半前後で撮影対象が長焦点の春の系外銀河から短焦点の夏の散光星雲に変わってしまう。
途中で鏡筒を入れ替えれば良いのだが、機材の再設定を含め大変な労力と時間が必要。
結局この夜の撮影鏡筒は
初夏の散光星雲であるさそり座を中心にという事で
ヨンニッパレンズ
を選択。
さそり座 頭部
の『只今撮影中』ショットです ↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
5月 29日 0時27分~
TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×5枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影
南天はもともと市街の灯火で明るいのですが、この夜はいつにも増してモヤっとした空でした
例年なら南天のこのエリアは4分露光で撮るのですが、この夜は3分露光でも真っ白でした。
それでもなんとか画像処理してしてみました。
さそり座 頭部
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
左下の明るい星は アンタレス その右横は 球状星団M4
( 上が北の方角になります )
撮影DATA
:
2022/ 5/ 29 00:00’~
Canon NFD400㎜ F2.8(手製絞りF4
相当
*
前面保護レンズ取り外し
)
露出
3
分 ×
16
枚 +
1
分 ×
4
枚 ISO
3200
LPS-D1
6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・自動ガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
この領域は
さそり座の
カラフルエリア
と呼ばれているのですが、この画像では見る影もありません。
自宅での撮影なら ”こんなものだろう?” と思われるでしょうが、
空の透明度が良ければ『庭撮り』でも もう少しましな画像が得られます。 ↓
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
今回と同じ撮影機材で撮った
2019/5/29
と
2020/5/28
の2夜の画像を処理したものです
この後 あまりの空の悪さに気落ちしながらも薄明開始までもう2タイトル撮影しました。
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我が家の『かたてま野菜』は順調と言えるのですが、ついにアイツが登場。
といっても、カラスが登場するのはもう少し先。
毎年キューリが成長すると同時に葉が穴だらけになります。
今年は初登場のスイカが恰好の餌食になりました。
よく見ると顔はかわいいのですが葉に群がって溶液を吸う
ウリハムシ
以前は近づいただけで逃げられていたのですが、
今では霧吹きで動けなくしてから捕まえて靴底で無慈悲にムギュー。
ただ相手は1日に何度でもやってくるので時間さえあれば巡回が必要。
根気負けしないよう その日やつけた数をカレンダーに書いています。
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<Ⅱ銀河系-13 M57 リング星雲>自宅で撮った『大宇宙SCALE』
2022年05月25日
|
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
昨夜が下弦の月だったので もう月明かりは気にしなくて良いのですが
昼間は快晴なのに夜になると薄雲に覆われ、翌朝はまた快晴と言う天気が続いています。
そこで今回も シリーズ
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
でしのぎます。
退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集
『
大宇宙SCALE
』
を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。
Ⅱ 銀河系
-----------------------------------------------------------------
Ⅱ-13
M57 リング星雲
2300
光年
M57(NGC 6720)
:種別 惑星状星雲 明るさ 9.3等級 見かけの大きさ 1.4×1.0分角 星座 こと座
-----------------------------------------------------------------
こと座にあるリング状の特徴的な姿をした惑星状星雲です。
見かけの大きさはとても小さいのですが、小口径の望遠鏡でもリング状に見ることができます。
この星雲は有名な天体のため、天体写真を再開した当初から狙っていましたが、
長焦点の反射望遠鏡の撮影でもリングは写るものの
更に星雲の細部を写すためにはエクステンダーで拡大する必要がありました。
楕円のリングの中心にはこの星雲を作って白色矮星となった星がなんとか確認できます ↑
この星雲の外周部には過去に数度にわたってガスを噴出したさざ波のような構造が広がっています。
それを写そうと露光時間を多めにした画像では ・・・
2014/ 7/20
Vixen R200SS + 純正エクステンダー+ canonx2.0(合成fl=3000㎜ F15) 5分×16枚 ISO1600 Cooled60D(冷却+4℃)
赤外線での撮影でないせいか確認できません、かわりに遠方の渦巻銀河がかすかに写っていました。
リングの存在だけならエクステンダーなしの短焦点反射望遠鏡でも写すことは可能です。 ↓
2009/ 5/30
Vixen R200SS +コマコレクター3(合成fl=800㎜ F4) 30秒×4枚 ISO1600 kissDX(SEO-SP2)
リング星雲の「只今撮影中」ショットです。 ↓
( 枠内が上の画像の撮影範囲になります )
2018/ 9/ 3
Tamron Zoom (fl=17mm F2.8) 30秒×5枚 ISO1600 kissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影
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我が家の裏庭では太陽の光を浴びて”勝手連”の花たちがにぎやかに咲き出しました。
今 元気なのが マーガレット と アヤメ です
「片手間野菜」たちも元気に育っています。
スイカ が育ってきたのでワラをしいてやりました(ワラはしめ縄の再利用)
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<Ⅱ銀河系-12 北アメリカ星雲/ペリカン星雲>自宅で撮った『大宇宙SCALE』
2022年05月20日
|
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
月の出が遅くなる下弦の月までまだ数日あります。
そこで今回も シリーズ
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
でしのぎます。
退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集
『
大宇宙SCALE
』
を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。
Ⅱ 銀河系
-----------------------------------------------------------------
Ⅱ-12
北アメリカ星雲/ペリカン星雲
2000
光年
北アメリカ星雲
: NGC 7000
種別 散光星雲 明るさ 6.0等級 見かけの大きさ 120×100分角 星座 はくちょう座
ペリカン星雲
: IC 5070
種別 散光星雲 明るさ 3.3等級 見かけの大きさ 80×70分角 星座 はくちょう座
-----------------------------------------------------------------
夏の星座 はくちょう座にある巨大な散光星雲です。
一見すると特徴的な形をした大きな2つの別の星雲に見えますが
実はつながっている大きな一つの星雲で、
手前にあるガス星雲に遮られていない部分が明るく見えています。
見かけサイズが大きい事から当初は望遠レンズで狙う好対象でしたが、
星雲の細部を写すために反射望遠鏡で撮った画像をつなぎ合わせるモザイク撮影もやっています。
3カットに分けて撮影しているため、総露光時間は4時間にもなっています ↑
以下 今回も撮影日時順ではなく、はくちょう座の両星雲がズームアップで見れる順番でお見せします。
流星群にはさまれて北アメリカ星雲が中央に小さく写っています ↑
はくちょう座にある網状星雲などの星雲も写っています ↑
( 北アメリカ星雲の近くにある明るい星は、はくちょう座の1等星
デネブ
です )
北アメリカ星雲の北側を彗星が通過していきました ↑
( 縦タテ構図で撮っているため 北は右の方向になります )
元々赤みの強い星雲ですが、赤外域まで写るよう改造したデジカメで撮影しているためより明瞭に写っています ↑
北アメリカ大陸の南部、メキシコあたりでしょうか? ↑
( 縦タテ構図で撮っているため 北は右の方向になります )
最後に縦構図で撮ったペリカン星雲の立ち姿をドーンとお見せします。
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『
かたてま野菜
』の方は順調に育っています。
まもなく風よけのビニール袋を外せるでしょう。
家の周りの勝手連の花たちですが
サツキはほぼ終わり、シャクヤクのつぼみも膨らんできました。
今咲いているのはシャクナゲです
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<Ⅱ銀河系-11 オリオン大星雲>自宅で撮った『大宇宙SCALE』
2022年05月15日
|
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
天気もぱっとしませんが、明日が満月のため当分撮影はお休み。
そこで今回も シリーズ
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
でしのぎます。
今回は泣く子も黙る
(?)
オリオン座のあの星雲です。
退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集
『
大宇宙SCALE
』
を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。
Ⅱ 銀河系
-----------------------------------------------------------------
Ⅱ-11
オリオン大星雲
1600
光年
種別 散光星雲 明るさ 3.0等級 見かけの大きさ 66×60分角 星座 オリオン座
-----------------------------------------------------------------
冬の星座オリオン座のほぼ中央にある肉眼でも見えるとても明るく名前の知られた散光星雲です。
この大きな星雲を輝かせているのは
トラペジウム
という若い高温の星のグループです。
星雲内では過去にトラペジウムをはじめ2000個もの星が誕生し、
現在も新たな星が生まれつつあります。
冬はめったに晴れない日本海側ですが、この星雲は毎年欠かさず撮影しています。
( と言いながら・・ 調べてみたら2020年11月以降撮影していませんでした )
この星雲はまばゆいばかりのトラペジウムや星雲外周部のごく淡いガス雲との明度差が大きく、
両者を共に見せたいため3夜をかけて4段階の露光で撮影したものを画像処理しています
多段階露光によるオリオン大星雲の写り方の違いになります ↓
( 画像は北が右方向になっています )
10分露光ではトラペジウム付近は完全に白くつぶれてしまっています
以下、これまで撮ってきたオリオン大星雲の画像を ズームアップする順にお見せします。
2020/11/ 5am
TamronZoom(fl=17㎜ F2.8) 30秒×5枚 ISO1600 kissDX(SEO-SP2)
2009/ 3/15am
EF 70~210㎜(fl=160㎜ F3.5) 3分×10枚 ISO1600 kissDX(SEO-SP2)
2017/ 1/26
NFD400㎜(F4相当) *他は 画像下部のデータラベル参照
2017/11/28am
vixenVC200L+Red(fl=1278㎜ F6.4相当) *他は 画像下部のデータラベル参照
次回の
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
は はくちょう座のあの大きな星雲コンビの予定です。
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『
かたてま野菜
』を植えてから明日で一週間になります。
植えた後は 雨や曇りで気温が上がらず、
特に日照りを好むという
スイカ
が大丈夫か心配しています。
それでも
キューリ
は早くもツルを延ばして、じきに支柱立てが必要になりそう
成長が遅れているのではと思った
スイカ
も、植えた時よりはたくましくなっているようです
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M63 ひまわり銀河 (雲量”0”なれど透明度悪し その2)
2022年05月11日
|
天体写真(系外銀河)
このゴールデンウィークで唯一撮影できた5月4日の夜に
日が替わってから薄明が始まるまで撮影した2タイトル目になります。
記事タイトルにもあるように雲は無かったのですが
撮影画像を見ただけでも背景が明るく 透明度が悪い事がわかりました。
このため画像処理では淡い部分はあきらめて、なんとか”
ひまわり
”らしく見えるよう処理しました。
総露光時間も2時間余とやや少な目のりょうけん座のM63銀河です。
M63
ひまわり銀河
(りょうけん座)
M63(NGC5055)中央: 距離 2,670万光年 視等級 8.6 等級 視直径 7.7’× 4.5’ 渦巻銀河
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( 上が北の方角になります )
撮影DATA
:
2022/ 5/ 5 01:10’~
Vixen VC200L+レデューサーHD(合成fl=1,386mm)
露出
20
分 ×
6
枚 +
5
分 ×
4
枚 ISO
3200
LPS-D1
Cooled 60D
(冷却
オン
CCD -8 ℃前後 外気温+11℃前後)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・自動ガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
できればレデューサーなしの長焦点で撮りたいところですが、その分露光時間も必要だし・・。
それでもやはり小さすぎるので、アラが目立つのは承知で銀河部分をトリミングしてみました。
この銀河 見かけは小さいのですがニックネームの”
ひまわり
”らしい姿が写ってくれるので
ほぼ毎年撮影してきました。
レデューサーなしの より長焦点で撮ったものもありますが、
透明度やシィーングの違いで結果は様々です。
その中から3枚を選んで 古いものから順に掲載します。
(縮小なしのトリミング画像)
↑ 2017/ 2/28am
VC200L+Red(合成fl=1278㎜) 20分×6 ISO3200 Cooled60D
↑ 2019/ 4/12
VC200L(fl=1800㎜) 15分×8+3分×8 ISO6400 6D(HKIR改造)
↑ 2021/ 3/ 9am
VC200L(fl=1800㎜) 15分×10+3分×5 ISO6400 6D(HKIR改造)
画像処理の結果でずいぶん色合いも違ってくることもわかります。
( これが本当の色だ! という色見本があればいいのですが ・・・ )
今回のひまわり銀河の「只今撮影中ショット」です。 ↓
5月 4日 01時32分~
TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×5枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影
5枚コンポジットで画像処理してるのでまともな星空に見えますが、 肉眼では
北斗七星
が暗く見えていました
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今年も『
かたてま野菜
』の植え付けの時期となりました。
土づくりに2・3週間ほどかけ、5月9日に植えました
今年は受粉が失敗しやすいズッキーニをやめて
迷った末に初めてミニスイカを10日に植えました。
カラスとの熱い戦いになりますが、その様子は適宜ブログにて報告します。
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めったに星の見えない雪国で、30年ぶりに天体写真に挑戦しています。
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雲上(くもがみ)/
C11鏡筒のラスボスは”結露”、月明りの中で対策検証(その1)
さすけ/
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自宅で撮った紫金山・アトラス彗星(10月14日)
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いよいよ屋外設置で検証(第一夜)『C11鏡筒がやって来た』
マルさん/
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星が見えなくてもやれる事。『やって来たC11鏡筒』
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続2・無理なのは赤道儀ではなく 私の体力だった。『やって来たC11鏡筒』
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