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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
今年の撮り納め M77付近(くじら座)
2021年12月30日
|
天体写真(系外銀河)
今月9日に撮った2021年最後の撮影画像になります。
M77
付近
(くじら座)
右上 NGC 1055: 距離 5,200万光年 視等級 11.4等級 視直径 7.6’×2.7’ 渦巻銀河
左下 M77 ( NGC 1068): 距離 6,000万光年 視等級 8.9等級 視直径 7’×6’ 渦巻銀河
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( タテ構図で撮ているので、そのまま上が北の方角で掲載しています )
撮影DATA
:
2021/ 12/ 9 20:39’~
Vixen VC200L+レデューサーHD(合成fl=1,386mm)
露出
20
分 ×
5
枚 +
5
分 ×
8
枚 ISO
3200
LPS-D1
Cooled 60D
(冷却オフ CCD +9 ℃前後)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・ガイド・
ディザリング撮影
)
ステライメージ9
(画像処理)
ほんとはこのあと
馬頭星雲
と
クリスマスツリー星団
の追加露光を早朝3時過ぎまで
撮影しているのですが、薄雲があって使い物になりませんでした。
その前に撮ったこの画像も、灯火で空が明るかった事も加わってすっきりしない画像になりました。
くじら座のこの領域は前回 2017年11月に撮っているのですが、
フルサイズの
6D
購入前でしたので今回は画像の比較は無し。
画像1枚ではさみしいので目立つ2つの銀河の切りだし画像
(50%縮小)
を。
50%縮小でも画像が荒れているのがわかります。
ちょっと不気味なピエロの笑い顔に見えて来ませんか?
距離なんと6,000万光年! アンドロメダ銀河の24倍も遠いところにある銀河です。
それでも中心部がこんなに明るいのはブラックホールがあるから。
この構図で条件のいい夜に何夜もかけて撮りだめして 画像処理してみたいですね。
当ブログで恒例となっている ”
只今撮影中ショット
” です。
12月 9日22時09分~
TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×7枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影
三脚での固定撮影ですが、さみしい星空なので7枚もコンポジットしています。
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先週末は数年に一度の寒気襲来で滋賀県などでは大雪でしたが、
風が強かったせいで新潟県 上越市の平野部の雪は今のところ少なめです。
まだ少雪ですがすでに夜中に2回 除雪車が来ています(29日10h40m)
この一年 当ブログを訪問していただきありがとうございました。
皆様 よいお年をお迎えください。
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コメント (2)
馬頭星雲で 60D vs 6D
2021年12月27日
|
天体写真(星雲・星団)
『
クリスマスツリー星団
』の掲載タイミングを優先した結果、
掲載が後送りにされたオリオン座の
馬頭星雲
になります。
馬頭星雲
Horsehead Nebula
(Barnard 33)
(オリオン座)
Horsehead Nebula: 距離 1500光年 視直径 60’×10’ 暗黒星雲
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( タテ構図で撮ているので、そのまま上が北の方角で掲載しています )
撮影DATA
:
2021/ 12/ 5 23:57’~
Vixen VC200L+レデューサーHD(合成fl=1,386mm)
露出
20
分 ×
4
枚 +
5
分 ×
4
枚 ISO
3200
LPS-D1
Cooled 60D
(冷却オフ CCD +5 ℃前後)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・ガイド・
ディザリング撮影
)
ステライメージ9
(画像処理)
この領域も昨年11月に同じ鏡筒でフルサイズの
EOS6D(HKIR改造)
で撮影していますので、
今回も同じピクセル数で切り出して比較してみました。
( 縮小なし画像を800x1024ピクセルで切り出し )
6D
の画像は昨年11月22日amに総露光1時間20分の処理画像です
全体画像および撮影DATAは 昨年のブログ記事を
→
こちら
この4日後の9日夜に同じ総露光時間で追加露光を行ったので
それも含めて画像処理を再度してみたのですが、
うす雲のせいで かえって画像のコントラストが低下したので不採用としました。
当ブログで恒例となっている ”
只今撮影中ショット
” です。
12月 6日 0時39分~
TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影
この画像からは この夜の透明度があまりよくなかったことがわかります。
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今年(12月)撮ったものがこの馬頭星雲を含めて2タイトル残っていたのですが
『今年のものは今年の内に』となると・・
最後のタイトルは30日ころに掲載がいいのかな?
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メリー 『クリスマスツリー星団』で 60D vs 6D
2021年12月24日
|
天体写真(星雲・星団)
5日夜に撮った順番では
オリオン座
の
馬頭星雲
になるのですが、
年賀状作成に時間を取られ この順番ではこの夜の最後のタイトル
いっかくじゅう座
の
クリスマスツリー星団
が
恰好の掲載タイミングを逃してしまう事が判明。
という事で 急遽 一日で画像処理を終えて、先に掲載することにしました。
クリスマスツリー星団
NGC 2264
(いっかくじゅう座)
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( タテ構図で撮っているので 今回はそのまま上が北の方角になるよう掲載しています )
撮影DATA
:
2021/ 12/ 6am 1:50’~
Vixen VC200L+レデューサーHD(合成fl=1,386mm)
露出
20
分 ×
6
枚 +
5
分 ×
4
枚 ISO
3200
LPS-D1
Cooled 60D
(冷却オフ CCD +5 ℃前後)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・ガイド・
ディザリング撮影
)
ステライメージ9
(画像処理)
NGC
(ニュージェネラルカタログ)という天体カタログで
2264
番に分類されているのは
コーン
[円錐]星雲、
クリスマスツリー
星団、
狐の毛皮
星雲、
スノーフレーク
[雪片]星団
という4つの天体の複合体になります。
( 画像を上下逆にすることで
クリスマスツリー
に見えてきます )
掲載画像は長焦点で撮っているためこの領域の狭い範囲を写したものですが、
新しく生まれた星たちに照らされた赤茶色や青白い領域は広い範囲に広がっています。
この領域は昨年11月に同じ鏡筒でフルサイズの
EOS6D(HKIR改造)
で撮影していますので、
今回も同じピクセル数で切り出して比較してみました。
( 50%縮小した画像を512x512ピクセルで切り出し )
狐の毛皮 星雲
矢印の部分が狐の目になると思うのですが・・・
コーン[円錐] 星雲
とうもろこし
”ではなく、あくまで”円錐”のコーンだそうです
6D
の画像は昨年11月に3夜かけて総露光4時間の処理画像です
昨年撮影時のブログ記事は
→
こちら
この4日後の9日夜に約2時間の追加露光を試みたのですが、うす雲があったため星が大きくにじみ
短時間露光(5分)4枚だけしか使えませんでした。
当ブログで恒例となっている ”
只今撮影中ショット
” です。
12月 6日 2時53分~
TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×5枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影
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毎年枚数が減っている年賀状もやっと書き終えて
あと一週間で今年も終わります。
今年の冬のようなドカ雪になりませんように。
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さんかく座M33銀河で 60D(APS-C) vs 6D(フルサイズ)
2021年12月20日
|
天体写真(系外銀河)
12月に入ってほぼ新月の5日夜は夕方遅くと早朝には雲が出たものの、
正味8時間ほど撮影することができました。
雲はきれたのですが、灯火でまだ空が明るい20時過ぎから撮り始めたのは、
南中10分前の
さんかく座
の
M33銀河
でした。
10月のブログでM33はもうこの辺が庭撮りの限界かと書いたばかりなのですが、
空の明るい時間帯でも大丈夫で、ちょうど南中する対象がM33銀河でした。
M33 (NGC 598)
(さんかく座)
M33: 距離 300万光年 視等級 5.7 等級 視直径 73’×45’ 渦巻銀河
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( タテ構図で撮っているのですが、今回はそのまま上が北の方角で掲載しています )
撮影DATA
:
2021/ 12/ 5 20:10’~
Vixen VC200L+レデューサーHD(合成fl=1,386mm)
露出
20
分 ×
8
枚 +
5
分 ×
8
枚 ISO
3200
LPS-D1
Cooled 60D
(冷却オフ CCD +5 ℃前後)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・ガイド・
ディザリング撮影
)
ステライメージ9
(画像処理)
そんな訳で
この画像を使って
Cooled
60D
(APS-Cサイズ) と
EOS
6D
(フルサイズ) の
画像比較をやろうと思ったのは ブログ記事を書く段になってからでした。
今回も縮小なしの切り出し画像での比較になります。
( いずれも 800ピクセル × 800ピクセル )
この夜の撮影画像 Cooled
60D
(冷却オフ)
M33銀河内にある巨大な散光星雲で
NGC 604
でNGC登録されています
2ヶ月前の10月11日amに EOS
6D
(HKIR改造)
で撮った画像です。
1ピクセルのサイズが大きいため同じピクセル数だと広い範囲が写ります
上の画像に 昨年10月20日に EOS
6D
(HKIR改造)
で撮った画像も加えたものです。
過去画像の全体表示および撮影データは →
こちらの記事
恒例となっている ”
只今撮影中ショット
” です。
12月 5日22時17分~
TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影
次回はオリオン座 のあの暗黒星雲の予定です。
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ブログ記事もなかなか大変なのですが、
画像ストックがあるだけましです。
いま厄介なのが来年の年賀状のデザインをどうするか?
はがきに”プリント”しなければならないというのが難関です。
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きりん座NGC2403銀河と早朝の明るい流星
2021年12月17日
|
天体写真(系外銀河)
先月29日夜(
正確には
30日早朝)に撮った北天にある
きりん座 NGC2403銀河
です。
薄明で空が明るくなるまで撮っています。
NGC 2403
(きりん座)
NGC2403: 距離 800万光年 視等級 8.9 等級 視直径 21.9’×12.3’ 渦巻銀河
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( 横構図で撮っているので上が北の方角になります )
撮影DATA
:
2021/ 11/ 30 02:59’~
Vixen VC200L+レデューサーHD(合成fl=1,386mm)
露出
20
分 ×
6
枚 +
5
分 ×
4
枚 ISO
3200
LPS-D1
Cooled 60D
(冷却オフ CCD +7 ℃前後)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・ガイド・
ディザリング撮影
)
ステライメージ9
(画像処理)
系外銀河としては比較的近いため、見かけも大きく明るいのですが
どこかきりっとしない渦巻銀河です。
日本が誇る口径8mにもなるすばる望遠鏡で撮った画像でもなんかぼんやりした姿。
今回は ”
只今撮影中ショット
” を早めにお見せします。 ↓
11月30日3時25分~
TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影
この ”
只今撮影中ショット
” を撮り終えた後、
西空に傾いた冬の大三角形を撮っていたのですが、
その最後の6枚目を撮影中に明るい流星が流れました。
11月30日3時32分~
TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影
西空低くゆっくりと(2・3秒間?)流れた流星ははっきりとわかったのですが、
画像中央の薄雲や最後の3枚に写っていた飛行機の光跡には気づきませんでした。
流星の縮小なしの切り出し画像です。↓
右上から左下に流れているのですが、途中で数回小爆発があったようです。 流星出現時刻3時33分ころ
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14日がピークといわれたふたご座流星群は今年は雲で撮れず。
夏のペルセウス座流星群も含め、これまで撮れた流星の中で最も明るいものでした。
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