雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

<Ⅱ銀河系-07 NGC7293 らせん星雲>自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2022年02月27日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
昨日は昼間は晴れて気温が上がったので裏口の設営場所の除雪を行いました。
昨夜のSCW雲予報ではうまくすれば星の見える時間がありそう
という事だったのですが・・・ 悪い方に変わったため機材の設営を止めました。
今年の初撮りはどうやら3月になりそうです。

退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。

Ⅱ 銀河系
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Ⅱ-07 NGC7293 らせん星雲 750 光年 
種別 惑星状星雲 明るさ 13.5等級 見かけの大きさ 15分角 星座 みずがめ座
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銀河系内では3000個ほどの惑星状星雲が発見されています。
年老いて不安定になった恒星が噴出させたガスが星雲状に広がった姿なのですが、
南天のみずがめ座にあるらせん星雲はその中で太陽にもっとも近くにあるため
その見かけの大きさは月の半分にもなる大きなものです。

私が2013年に初めて撮ったらせん星雲です。 ↓
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カメラの望遠レンズで撮った らせん星雲
2013/ 12/ 2 canonNFD300mm 3分露光×11枚 Cooled60D

口径20センチの反射望遠鏡で拡大撮影した画像です。 ↓
2016/ 8/ 6am vixenR200SS+エクステンダー1.4x(合成fl=1,120mm) 3分露光×12枚 ISO1600 Cooled60D
星の外層部を放出して残った中心部(白色矮星)が星雲の中心に写っています

昨年10月に撮影したもっとも新しい画像です。(トリミング画像) ↓
2021/10/10 vixenVC200L+レデユーサーHD(合成fl=1,386mm) 8分露光×8枚+2分露光×6枚 ISO6400 EOS 6D
らせん構造の外側(上部)にも眉毛のような淡い星雲が写っています

上の画像の『只今撮影中ショット』です。 ↓
2021/10/10 22h30mころ 30秒露光×4枚 カメラ三脚で固定撮影
『只今撮影中ショット』の縮小前の元画像を見ると かろうじてらせん星雲の存在が写っています

南天低めにあるため自宅裏口での撮影では 露光時間を長くできず写しにくい部類に入ります。

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昨日はお日様が燦燦と照って暖かい一日でした。
裏口の雪もずいぶん減って、機材設営場所の除雪を行いました。
あとは夜も晴れてくれるだけなのですが・・・

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<Ⅱ銀河系-06 M44 プレセペ星団>自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2022年02月22日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
まもなく3月と言うのに、ここにきて気温は低めで わが上越市に大雪警報が発令。
星空は縁遠く 今回も ”自宅で撮った『大宇宙SCALE』” になります。

退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。

Ⅱ 銀河系
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Ⅱ-06 M44 プレセペ星団 600 光年 
種別 散開星団 明るさ 3.7等級 見かけの大きさ 90分角 星座 かに座
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華やかで興味深い冬の撮影対象が早い時間に西に傾くようになると
春の系外銀河が上ってくるまで撮る対象に困ってしまいます。
かに座にあるプレセペ星団はちょうどその中間にあるのですが、
わたしはこれまで撮った事がありません。
見栄えがしないせいもあるのですが、
結局 ちょっと待ってしし座の系外銀河NGC2903あたりを撮影。

そんな訳でNGC2903の『只今撮影中ショット』でしのぎます。
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たまたま写っていた M44 プレセペ星団
2021/ 2/13 0h16m~ 30秒露光×6枚 カメラ三脚で固定撮影

かに座中心部のトリミング画像です。 ↓
固定撮影のため星像が流れています

肉眼でもぼんやりと見えるそうですが、私は見たことが(見ようとしたことも)ありません。
プレセペはラテン語の「飼い葉桶」、英語ではビーハイブ「蜂の巣」とよばれてるそうです。
私は中国では「積尸気(ししき)」または「積屍気(せきしき)」と呼ばれ、
「亡くなった人の魂が集まる、あるいは魂が天に昇っていく際に通過する場所」という方が記憶に残っています

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大雪警報は出ているのですが風が強いと山雪型になって平野部は少なめになります。
もうしばらくの辛抱でしょう。
本日 午後4時ころの積雪の状態(朝も除雪しているのですが・・)

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<Ⅱ銀河系-05 ベテルギウス>自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2022年02月18日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
積雪は少なめですが2月半ばを過ぎても いまだ2022年の天体写真初撮りはならず。
今回も ”自宅で撮った『大宇宙SCALE』” でモチベーションの維持を。

退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。

Ⅱ 銀河系
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Ⅱ-05 ベテルギウス 500 光年 
種別 恒星 明るさ 0.0~1.3等級 見かけの大きさ - 星座 オリオン座
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冬の星座である勇者オリオンの肩の部分で輝く赤色超巨星です。
不安定で周囲にガスをまき散らしていて明るさが変化しますが、
くじら座ミラのように大きさが周期的に変化するわけではありません。
まもなく超新星爆発を起こすかのではと 話題になっている星です。

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長焦点の反射望遠鏡で撮影した ベテルギウス
撮影データ:2021/ 1/20 VC200L+レデューサーHD(合成fl=1386mm) 露光時間15秒 ISO6400 EOS6D(HKIR改造)
オリオン座が南中した時にカメラレンズで撮影したものです。 ↓
2017/11/22am TamronZoon fl=24mm

以下は書籍の「大宇宙SCALE」をまねて ベテルギウスと同程度の距離にある恒星をピックアップしてみました。
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ミルファク 592光年
ペルセウス座 α星で散開星団に属する黄色超巨星です
2019/11/1am 30秒露光 カメラ三脚で固定撮影

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アンタレス 604光年
さそり座 α星で 年老いて直径が太陽の700倍まで大きく膨らんだ赤色超巨星です
火星に負けない赤さで輝く事から名付けられました
2019/5/29 30秒露光 カメラ三脚で固定撮影
土星のいるさそり座頭部 ↓
2015/ 6/10 canonEFズームレンズ(fl=70mm) 赤道儀で追尾撮影
長時間露光で撮ったアンタレス周辺 ↓
2020/5/28 canonNFD400mm望遠レンズ 赤道儀で追尾撮影

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リゲル 773光年
オリオン座の1等星で、高温の青色超巨星です
撮影画像はベテルギウスのオリオン座の写真に一緒に写っていますので省略します


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天体写真のモチベーション維持のためのブログ記事作成と書きましたが、
これだけ星と縁遠い天気が続くと
このような記事を作成するのも正直しんどいです。
この程度の積雪なら機材の設営場所を掘り起こすのはたやすいのですが、
その気にさせる週間予報がまったく出ません

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自宅で撮った『大宇宙SCALE』 <Ⅱ銀河系-04 プレヤデス星団 M45>

2022年02月11日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
2月の新月期も終わってしまったのですが 、いまだ2022年の天体写真初撮りはならず。
冬の日本海側ではこんなもんでしょう・・と思わないとこの趣味は続きません。
今回も ”自宅で撮った『大宇宙SCALE』” でモチベーションの維持を。

退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。

Ⅱ 銀河系
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Ⅱ-04 プレヤデス星団 M45 433 光年 
種別 散開星団 明るさ 1.2等級 見かけの大きさ 110分角 星座 おうし座
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おうし座にある散開星団で満月の広さの2倍ほどの範囲に約500個の星が群れています。
星団の中には3~4等級の肉眼で見える明るめ目の星が数個あり、
日本では昔から昴(すばる)と呼ばれて親しまれています。
青白く輝く明るい星は太陽の4~5倍の質量を持ち 明るさは数百倍のため、
寿命が短くそれほど長く輝き続けることができません。

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ガスに包まれたプレヤデス星団
星々を包む青白いガスは星が産み出したものではなく、ガス雲の中を星団が通過中というのが最近判明しました。
ひときわ目立つ刷毛ではいたような中下のガス星雲はメローペ星雲と呼ばれています。

望遠レンズで撮影したプレヤデス星団
望遠鏡で撮影した最初の画像より広い範囲が写っています。

最初の画像の『只今撮影中ショット』です。 ↓
2021/10/11am 30秒露光 カメラ三脚で固定撮影

肉眼で見た雰囲気に近くなりましたが、肉眼ではもっとぼんやりとしか見えません。

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先週 大雪警報が出てる中で孫娘が千葉からやってきました。
ノーマルタイヤにゴムチェーンで10時間近くかかりました。
テレビゲームにトランプと 遊ぶのが忙しくてブログ更新ができませんでした。
北京オリンピックもまともに見ていません。

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自宅で撮った『大宇宙SCALE』 <Ⅱ銀河系-03 ミラ>

2022年02月03日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
今年に入っていまだ天体写真は冬眠状態が続いていますので、
今回も ”自宅で撮った『大宇宙SCALE』” でしのごうと思います。

退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。

Ⅱ 銀河系
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Ⅱ-03 ミラ 418 光年 
種別 恒星 明るさ 2.0~10.1等級 見かけの大きさ ー 星座 くじら座
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くじら座オミクロン星(o Cet)は別名ミラ と呼ばれ、大きく明るさを変える脈動変光星です。
約330日の周期で収縮を繰り返して、縮んだ時にもっとも明るくなります。
( 大きくなった時ではないことに注意 )
明るくなった時は肉眼でも楽に見える赤い星ですが、
もっとも暗い時は写真に撮るのも大変なほど。
質量は太陽とほぼ同じですが、星の終末期にある赤色巨星で
直径は太陽の400倍にも膨れ上がっています。

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もっとも明るい頃の ミラ
撮影データ:2019/10/31am R200SS+コレクターPH(合成fl=760mm) 露光時間4分・1分×各3枚 ISO3200 EOS6D(HKIR改造)
上の画像の「只今撮影中ショット」になります。 ↓
( 30秒露光の固定撮影 )
肉眼でも見える明るさでした。

ミラが中間の明るさの頃の「只今撮影中ショット」になります。 ↓
( 30秒露光の固定撮影 )
明るさはほぼ中間の時期ですが 30秒の固定撮影でミラが確認できません。
2等級から10等級の明るさの変化がいかに大きいかがわかります。


書籍の「大宇宙SCALE」をまねて ミラと同程度の距離にある恒星をピックアップしてみました。
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スピカ 262光年
おとめ座 α星で「真珠星」の和名を持つ 1等星で5重星です
2021/6/10 22h36m 30秒露光 カメラ三脚で固定撮影

ラスアルゲティ 382光年
ヘルクレス座 α星 ミラと同じ脈動変光星で2.7等~4等の明るさが変化します
2021/6/10am 00h19m 30秒露光 カメラ三脚で固定撮影

ポラリス 431光年
こぐま座 α星 というより「北極星」で知られる2等星です。
天の北極に位置しているため時間がたっても位置がほとんど変わりません。
2021/3/11am 00h01m 30秒露光 カメラ三脚で固定撮影


この次は「昴(すばる)」の和名を持つ プレアデス星団の予定です。

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昨年は記録的な豪雪だったのですが 初撮りは1月20日でした。
今年は2月に入ってもいまだ撮影できていません。
週間予報をみるとこの新月期も星が見れずに終わりそうです。

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