雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

ヘルクレス座銀河団 4億7千万光年

2017年06月09日 | 天体写真(系外銀河)
先月28日夜(正確には日が変わって29日)の2タイトル目に撮ったのは
ヘルクレス座にある はるかかなたの銀河の集まり。
( 画像クリックで星座名入りで表示 )

ヘルクレス座銀河団 (Abell 2151) 
(  画像クリックで 元画像の30%まで拡大表示できます  )
( 上 が北の方角 ) 中右の明るい星は 6.7等級
撮影DATA : 2017/5/29am 0:25’~  Vixen VC200L+レデューサー(合成f=1,278mm F6.4 )
露出 20分 × 7枚 ISO 3200 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却 -6.8℃ 外気温 約17℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7

銀河団中心部のトリミング画像です。
NGC No.を持つ明るめの銀河でも13~15等級で、見かけの大きさはせいぜい1分前後。
銀河団までの距離は4億7千万光年とのこと。

お気に入りの天体写真集 「FAR OUT (新潮社版)」 の解説を引用すると・・

「 ヘルクレス座銀河団が写真のような姿だったのは、古生代の一区分にあたる
オルドビス紀中期のこと。 7000万年間海底を支配しつづけていた
神出鬼没の三葉虫に、ヒトデのようなお馴染みの海洋生物の祖先たちが
大挙して加わった時期である。・・ 」

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そろそろ春の系外銀河はあきらめて
月が細くなったら夏の星雲に切り替えですね。
今年はほんとの「片手間」野菜になっています

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コペルニクス と ティコ クレーター(月齢 9.7)

2017年06月06日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
まだ先月末に撮ったブログ未掲載の画像が残っているのですが、
今回は先日4日に撮った月の写真になります。

コペルニク クレーター 周辺 (6枚モザイク)
撮影 共通DATA: 2017/ 6/ 4 21時ころ~  Vixen VC200L+canon1.4x(合成f=2,520mm )
200フレーム TOUPTEK GCMOS 1200KMA タカハシ EM-200 Temma2M RegiStax6でコンポジット

ティコ クレーター 周辺 (5枚モザイク)

当日は昼間から月がくっきり見えていたので、車に機材を積み込んでおきました。
月なら仮住まいのアパートからでも撮れそうなものですが
人目が気になって、工事中の自宅にミニ遠征してきました。
残念ながら暗くなってから薄雲が出て、シィーングには恵まれませんでした。

プラトー クレーター 周辺 (5枚モザイク)

月齢9.7の月の全体画像です。
( 画像クリックで元画像の25%サイズで表示 )

撮影DATA: 2017/ 6/ 4 20:40’~  Vixen VC200L+canon1.4x(合成f=2,520mm )
露出 1/125秒 x24枚 x2モザイク(北・南部) ISO 800 Cooled60D(冷却オフ) タカハシ EM-200 Temma2M AviStackでコンポジット
月の写真はシィーングが良くないと、どうにもなりません。

おまけで、撤収前の21時50分頃に撮った月の近くにいた木星です。
残りのガリレオ衛星 ユーロペ はカリストの左下で撮り逃がしました
これもTOUPTEKのガイドカメラで撮ったものですが、月とちがってカラーでないのがさみしいですね。
(2分間の動画から700フレームをコンポジット)

月の場合 撮影所要時間は短いのですが、近くでも遠征となると機材の積み下ろしが大変でした。

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アパートのベランダは東向きなので、
下弦の月なら撮れそうなのですが・・
近所迷惑と家内が猛烈に反対します。

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ひと回り大きくなった車輪銀河M101

2017年06月02日 | 天体写真(系外銀河)
先月28日夜、仮住まい中のアパートから自宅へミニ遠征。
どうせ遠征するなら もっと空の暗い所へと思うでしょうが、
屋外コンセントが使えるという大きなメリットがあります。
工事に先立って付けてもらいました

もう春の系外銀河は早い時間に西に傾いてしまいます。
そんな中で、この夜にVC200L鏡筒を向けたのはおおぐま座の
北斗七星の柄の部分にあるおなじみの系外銀河です。
( 画像クリックで星座線入りで表示します )

車輪銀河 M101 (NGC 5457) (おおぐま座)
(  画像クリックで 元画像の30%まで拡大表示できます  )
(  が北の方角 ) 左上の銀河は NGC5474
撮影DATA : 2017/5/28 21:50’~  Vixen VC200L+レデューサー(合成f=1,278mm F6.4 )
露出 20分 × 7枚 ISO 3200 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却 -5.5℃ 外気温 約18℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7

この銀河も毎年のように撮っているのですが、
2年前に同じ光学系で撮ったものと比べると・・
ひと回り銀河が大きくなったように見えます。

その大きな理由は、高感度・長時間露光により実質3倍余の露光量となっているからなのですが、
星像もずいぶん改善されて 解像度が上がっています。
改善された要因としては・・
ガイド鏡支持方式の見直しによるガイドエラーの減少
ガイド鏡、ガイドカメラも軽量化しています ↑
赤道儀更改によるモーター回転精度の向上(星像のブレの解消)
下取りに出す(左の2台)前に並んだ3世代の赤道儀 ↑
の二つと考えています。

ガイドエラーが減少したことにより、長焦点での長時間露光も可能になりました。

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このところのブログ更新は親戚のお宅のPCをお借りしています。
ただ更新後のコメントの有無などは
家内に頭を下げてスマホを見せてもらっています。
仮住まい生活はストレスがたまります。

「かたてま野菜」収穫一番乗りはズッキーニでしょうか?

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