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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
FireCupture 三夜目は少しましな月
2018年05月31日
|
天体写真(月・惑星・彗星)
21,22日とひどい空で二夜連続で月を撮影したのですが、
1日おいた24日やっと少しましな月に出会えました。
( シィーング 3+ /5段階評価 )
月面 北部
(月齢 9.4)
( 画像クリックで 元画像の50%サイズで表示 )
DATA:
2018/05/24 21:06'~(2分間動画)× 4モザイク VC200L+EF2x(合成f=3,600mm)
ASI 224MC
FireCapture
(録画)
AutoStakked
(1000フレーム/約4000フレーム)
RegiStax6
(Wavelet処理)
今回も動画モザイクパターンを使っているのですが、パターン枠を読み間違えたようです。
* 撮影時は直前に撮った1枚を使用していますが、ブログでは24枚コンポジットしたものに差し替えています
モザイク結合前の縮小なしの等倍画像です。↓
アペニン山脈のふもとの蛇行する細い谷が写っています
FireCapture
も三夜目でだいぶ慣れてきました。
延長コードで接続して、室内から撮影できるので天文台気分
録画中のFireCaptureの画面です。
・わたしが初めて使用したとき、
録画停止
でとてつもなく長い動画ファイルができてしまい、
あとの処理がたいへんでした。(
VirtualDubMod
でファイル分割しました )
( 注 ).
カラー表示
(オプション) について
まったく気づいていなかったのですが、先日
ベルスター さん
から
「映像画面の左にあるカラーパレットようなアイコンにチェックをいれないと、カラーにならないのでは・・」
とのコメントをいただきました。
月は白黒でもなんとかなるのですが、すでに木星も撮影していたため あわてて検証してみました。
下の画像はカメラ購入時に付属していたレンズ(防犯カメラ用?)を使って撮ったもの
左がチェックなし、右がチェックした録画中のライブ画像です。 右端は終了時に作成されるテキストファイルです
確かにチェックを入れると記録容量も数倍となり、OS付属の動画アプリでもカラーで表示されました。
しまった!
と思ったのですが、
動画スタック用の
AutoStakkert
では木星がカラーで処理されているようです。
ということは・・ デジカメのRawモードのように、
CMOSのカラーフィルターを通った生データはAVIファイルの中に保存されているのではないかと。
( あくまで、推測ですが。)
他には
●
AutoStakkert
ではそのままのAVIファイルで処理できたのですが、
RegiStax6
では読み込めるものの画像が表示されませんでした。
(
VirtualDubMod
で再度AVIファイルに変換したらReg6でも処理ができました )
● 最初
FireCapture
のインストールがうまくいきませんでした。
インストール時に実際にカメラを接続する必要があることがわかりました。
詳しくは
こちら
次回は初めて使ったスタック用ソフト
AutoStakkert
の使い方について掲載予定です。
エラー表示に苦しめられたおかげで、かなり理解できたと思います。
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毎年楽しみにしている庭のシャクヤクが咲きました。
なんといっても 白いシャクヤクが大好きなのですが、今年は小ぶりで元気がありません
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コメント (2)
球状星団 M5と、ひどい空の月と木星
2018年05月27日
|
天体写真(月・惑星・彗星)
21日の夜、月と木星の動画撮影を終えたのが0時ころ。
月はまもなく沈むものの薄明まで、3時間もありません。
迷った末に、レデューサーに付け替えて球状星団を撮ることにしました。
撮影機材の交換も含めて撮影が開始できたのは1時過ぎでした。
球状星団 M5
( へび座 )
トリミング画像
( 画像クリックで 元画像の25%のトリミングなし画像を表示 )
(
上
が
北
になります )
撮影DATA
: 2018/ 5/22 01:05’~ Vixen
VC200L+
レデューサーHD
(合成f=1,386mm F7.9 )
露出
20
分 ×
3
枚
3
分 ×
3
枚
ISO
3200
LPS-D2 FIL
Cooled 60D (冷却 オフ CCD温度 約+17℃)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット
ステライメージ7
予定ではこのあとヘルクレス座の球状星団M13を撮る予定でしたが、
ステラショットがガイド星を検出できず やむなくノータッチガイドで撮影したのですが、
すべての画像が流れて使い物にならず。
(
プンプン!
・・ステラショットになってから ガイド星が検出できない事がよくあります )
これだけではさみしいので、次の夜に撮った月と木星の画像もお見せする事に。
月齢 7.4 (上弦の月)
( 元画像の20%に縮小してあります )
2018/05/22 19:58’~ VC200L+EF2x(合成f=3,600mm)
1/50秒×各16枚(北部・中部・南部)3モザイク ISO800 kissX2
全体画像ではよくわかりませんが、この夜は薄雲がある中 時々厚い雲が通過するひどい空でした。
それを承知で動画モザイク撮影で月面のクローズアップを試みたのですが・・
結果は燦々たるものになりました。
今回も「動画モザイクパターン」を活用しました。
「動画モザイクパターン」
については、
前回記事
を参照ねがいます
動画処理した画像をモザイク結合した画像です。
DATA:
2018/05/22 21:08'~(2分間動画)VC200L+EF2x(合成f=3,600mm) ASI224MC FireCapture RegiStax6(1000フレーム/約4000フレーム)
DATA:
2018/05/22 20:52'~(2分間動画)他はDATA同じ
実際には2×2パターンで撮っています
DATA:
2018/05/22 21:23'~(2分間動画)他はDATA同じ
モザイク結合画像がつぎはぎなのは撮影中に雲の厚みが変化して画質に差が出て
マイクロソフトのImage Composite Editor ではつなげなかったためです。(むりやり切り貼り)
この夜の月面の揺れ具合は前夜よりひどく、ピント位置もよくわからないほどでした。
続いて前夜は失敗した木星動画撮影も行いました。
FireCapture画面 左上の
ROI
指定で動画サイズを小さくすることができます (右側は赤道儀操作のためだけのステラナビ)
木星に至ってはもうどこがピント位置かわかりませんでした。(エィ、ヤーで )
当然その結果は・・
DATA:
2018/05/22 21:58'~(3分間動画)VC200L+X3バーロー(合成f=5,400mm) ASI224MC FireCapture RegiStax6(1000フレーム/約4000フレーム)
これでもカラー画像のはずなんですが・・、RegiStax もお手上げ状態でした。
2夜にわたるひどい動画処理画像をお見せしてきましたが
一日おいた24日夜にやっとまともな空で撮ることができました。
まだ処理はしていないのですが、今回お見せした画像とのギャップが楽しみです。
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このところ天気が続いているので、逆に新月期が心配になります。
「かたてま野菜」も今のところ順調に育っています。
我が家の裏庭(荒地?)ではマーガレットがにぎやかです。
いずれアヤメ か カキツバタの第一陣も今がさかり。
これはたしか アヤメ だったはず
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惑星用CMOSカメラで月面モザイク (喪に服さんでいいんかい!)
2018年05月23日
|
天体写真(月・惑星・彗星)
自宅介護12年目に入り、満100歳まであと三ヶ月だった母を自宅で看取りました。
喪主として告別式を無事終えたのが17日ですので まだちょっと早いかと思ったのですが、
久しぶりに夜空を見上げる事ができましたので、ブログ更新を再開しました。
よく 人は亡くなると星になると言われていますので、
きらめく星空なら遠慮なく
(?)
撮影できたのですが、
21日夜は 薄雲の中 上弦前の月がなんとか撮れるかという空でした。
USB延長コードで室内のデスクトップPCに接続しています
今回は葬儀の疲れも残っていたので
新しく購入したCMOSカメラでの月面モザイク撮影の検証を行いました。
本来はガイド用カメラ(モノクロ)のTOUPTEK
GCMOS1200KMA
での動画撮影を前提に準備していたものでしたが
購入したZWO
ASI 224MC
(カラー)のピクセル数・ピクセルサイズがほぼ同じため
新しいカメラと ついでに新しくダウンロードしたキャプチャーソフトも試すことに。
手順にそって説明すると
1.
事前に月の移動方向を調査
ステラナビゲーター
の赤道座標モードで表示し、その夜の月の移動方向を調べます
月面の動画モザイクの最大の障害は星の動きより遅いため赤道儀でも録画中に月が移動して、
更にその移動方向が赤道方向と一致しないこと。
ステラナビゲーター
で移動方向を調べ、写野枠で赤道座標との傾きを表示し画面コピーします。
2.
静止画像の撮影
これまでも月の動画撮影時は全体画像用で静止画も複数枚撮影してコンポジットしていました。
今回ちがうのは、月の移動方向を意識してカメラの向きを決めている事。
VC200L+EF 2x(合成f=3,600mm) kissX2
撮影した画像と月の移動方向を一致させるため、必要により画像回転で補正します。
( 上の画像は補正後のもの )
(注) 以前、
ステラナビ
の月の表示画像でモザイク検討を行ったのですが 拡大撮影には精度不足でした
3.
モザイクパターンを合成してプラン作成
先日 苦労して作ったモザイクパターンの一つ
ステライメージ
を使ってモザイクパターンと補正後の静止画像を「比較明」合成します。
合成の際にパターン位置を自由に動かして撮影個所のモザイクプランを作成します。
完成したモザイクプラン
4.
モザイクプランにそって動画撮影
CMOSカメラを更改したのに合わせて、動画を記録するキャプチャーソフトも新しくしました。
「星ナビ6月号」に紹介されていた
FireCapture
です。 右端は赤道儀制御のためだけのステラナビの一部。
なんとかインストールはできたのですが、使い方まで勉強する時間はありませんでした。
なんとか動画撮影しモザイク合成まで行った完成画像です。
(あえてトリミングなし画像)
2分程度の動画4カットをRegiStaxで処理し、マイクロソフト I.C.Eで結合しました
4枚モザイクでもう一組撮りました。
動画処理した画像にしてはひどいものですが、月の高度も低く、
この夜の月面の揺れ具合ではこんなものでしょう。
モザイク撮影はまだズレがありますが、以前に比べればかなりの進歩です。
この方法の問題点としては
静止画撮影してからモザイクプランを作成するため、動画撮影に入るまで時間が必要な事。
月の高度が低い細い月では間に合わないかもしれません。
一応 この夜の月の全体画像もお見せします。
月齢 5.9
( 元画像の25%に縮小してあります )
VC200L+EF2x(合成f=3,600mm) 1/30秒×各16枚(北部・中部・南部)3モザイク ISO800 kissX2
実はこの後 新しく購入した機材をすべて使って木星の動画撮影を行ったのですが、
FireCapture
の使用方法を間違ったみたいで
わずか1、2秒の動画しか撮れませんでした。
7月末の火星大接近に備えて購入した機材です。↓
ASI 224MC には防犯カメラ用と思われるレンズが付いていました
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母の葬儀に4歳になる孫の いっちー くんが来てくれましたが、
わたしと遊ぶ時間もなく帰っていきました。
がっかりしていたところ、熱が出てこれなかった あみ ちゃんが
翌日やってきてくれました。
1歳半でおしゃべりも増えて、” じいじ ” と呼ばれちゃいました
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『 火星大接近 』 、 次は無理だと思うので・・(その2)
2018年05月11日
|
天体写真(月・惑星・彗星)
この記事は
『 火星大接近 』 、 次(2035)は無理だと思うので・・(その1)
の続きになります。
わたしのこれまでの惑星の拡大撮影ですが、方法別に分類すると以下の3つになります。
いずれも動画撮影したものを画像処理しています。
A .
接眼鏡 + ビデオカメラ
(コリメート方式)
(
長 所
)
●
裏面照射CMOSの高感度なビデオカメラのため強拡大まで可能
●
カメラの光学25倍ズームで無段階に拡大が可能
(
短 所
)
● 接眼鏡による拡大で画像が劣化する
過去の検証記事
→
惑星写真、あと一歩が ・・(EOS CMRによる木星)
●
画像処理するためには動画変換処理が必要
●
PCからの遠隔操作ができない
●
接眼部の負荷が大きい ↓
これだけ長くなれば接眼部のたわみも心配
B .
デジ一眼 +
EOS Camera Movie Recode (×5クロップ)
* VC200L + EF2x(合成f=3600mm)だと もう少し大きな惑星像になります
(
長 所
)
●
カメラ用エクステンダーの使用で拡大像の劣化が少ない
●
PCから遠隔で切り出し撮影・保存が可能 (EOS C.M.R フリーソフト)
(
短 所
)
● 拡大率が足らない (合成f=3600mm F18)
●
バーローレンズや
ADC
が接続できない
●
改造デジ一眼だとカラーバランスがくずれる
この構成で月面を撮ることもありました
C .
ガイド用CMOSカメラ
(モノクロ)
+
Toup Sky
(添付ソフト)
(
長 所
)
●
カメラ用エクステンダーの使用で拡大像の劣化が少ない
●
60D(x5クロップ)よりピクセルサイズが小さいため描画画素数が多い
(
短 所
)
● 白黒画像である事
(月面撮影ならOKだが)
●
拡大率が少し足らない (合成f=3600mm F18)
●
撮影動画が鏡像になる
(左右反転が必要)
もともとガイド用に使っているカメラなので、お得感はあるのですが ・・
いずれの方法も 改善できない
短所
を持っているのですが、
C.
の
ガイド用モノクロカメラ
でカラー画像を得る方法について検討してみました。
方法としてはLRGBフィルターとフィルターホィールを購入して、
各フィルターごとに撮影したものを合成すればカラー画像が得られますが ・・
●
その購入費用
(¥31,000)
は
ZWO ASI 224MC
(¥32,000)
とほぼ同じ
●
惑星の自転、シィーングの変化を考慮すると分割撮影では無く
カラーカメラ
が有利
そこで熟慮検討した結果、星ナビ6月豪でも推奨
(?)
されていた
ZWO
ASI
224MC
カメラを購入する事に決定しました。
天体写真用のカメラで3万円余というのは安いと思うのですが、
他にもポチッとしたものが。
注文したものがそろうとこんな風になります。
星ナビ6月号の掲載写真も一部拝借して作成したイメージ画像です
この機材で火星大接近の夜に撮影すると こんなイメージサイズになるはずです ↓
各惑星のイメージは
ステラナビゲーター10
より拝借しました
赤枠が
224MC
の写野角になります。
これでもカメラの写野に比べて惑星像が小さいですが、録画用フリーソフトで部分切り出しができそうです。
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あと3ヶ月で百歳になる高齢の母を家で看取ることになりました。
しばらくブログ更新は休ませていただきます。
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『 火星大接近 』 、 次(2035)は無理だと思うので・・(その1)
2018年05月08日
|
天体写真(月・惑星・彗星)
今日は下弦の月なのでそろそろ星空の撮影を再開したいのですが、この先も天候がすぐれません。
撮れないとなると いろいろと思いだけを巡らせ、気がついたら新しい機材をポチッていた、
というのは良くある話。
今回その危ないきっかけを作ったのは、星ナビ6月号の記事 「
CMOSカメラで惑星を撮る
」 でした。
星ナビがこの特集を組んだのは今年7月に火星が大接近するから。
(だと思います)
火星は公転周期が地球の倍以上で、2年2か月毎に地球に接近します。
ただしかなりの楕円軌道のため、接近時の距離は
約
6000万kmから1億kmと大きな開きがあります。
今年 最接近する7月31日には
5760万km
と、まさに大接近になります。
この機会を逃すと、次に6000万kmを切る大接近は17年後の2035年までありません。
その時わたしは80代半ば、まだ生きていたとしても もう撮影は無理でしょう。
(前々回の最接近)
2014
年 4月14日 9200万
km
この当時の撮影機材です。 ↓
カメラアダプター内にはNLV9mmの接眼鏡を組み込んでいます
(前回の最接近)
2016
年 5月31日 7530万
km
* 最接近から10日後に撮影しました。↓
ガイド用カメラ(モノクロ)で動画を撮影して処理しています
この時の撮影機材です。 ↓
他の撮影方法としてはこんなものも試しました。↓
デジ一眼を接続すると合成焦点距離3000mmとなり、
更に EOS Camera Movie Record
(フリーソフト)
の x5クロップで動画を切り出します
わたしにとって まさにラストチャンスとなる
火星大接近
をどう撮るか。
更に今はまだ目いっぱい開いている
土星
の輪も次第に細くなり、2025年には消失。
ふたたび輪が全開となるのは2032年ごろで 私はすでに80代。
2014
年 5月10日
R200SS+NLV9mm+SONY HDR-CX170
左はビデオ画像の1フレーム、右はRegiStax5で動画処理したもの
正直に言うと惑星の撮影はこの10年間で15夜程度で、火星に至っては最接近時の3夜ほどしかありません。
私にとってラストチャンスでもある2か月後の
火星大接近
にどう挑むか、まじめに考えてみました。
( この続きは
次回
の記事 で )
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そろそろ「かたてま野菜」の植え付けの時期ですが
このところ寒くて足踏みしています。
先日作成した
「 防犯灯隠し箱 」
は光漏れが大きかったので改良しました (電柱にフィットさせました)
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めったに星の見えない雪国で、30年ぶりに天体写真に挑戦しています。
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