雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

トライアングル銀河M333 [妄想天体写真館]

2015年08月29日 | 天体写真よろず話
誤った科学知識が広まるおそれがある という事から、
自発的に閉館した妄想天体写真館、約一年半ぶりに臨時オープンいたしました。
( 昨年の妄想作品は記事の最後に紹介しています。)

理由は簡単。
星の見えない天候がもう2週間も続き、更にこの先一週間は万一晴れても
満月期の月明かりで作品が望めないため。

そんな訳で苦し紛れで、無理やり妄想してみました。

トライアングル銀河M333 と 彗星 (めのさっかく座)
クリックすると妄想の素材となった画像が表示されます。
分類上は渦巻銀河なのですが、
外縁部で星が一斉に誕生するスターバーストが発生して三角形に見えています。
この理由については、これまでに三度ほど別の系外銀河と接近遭遇したとの説が有力です。

( 良い子は信じちゃだめだよ )

当初妄想したのはトライアングル銀河だけだったのですが、イメージ作りのヒントで検索した画像が・・
Wikipedia より
これだったもので、
今年1月に撮ったラブジョイ彗星にも特別参加してもらいました。
素材となった彗星画像です

昨年妄想した天体です。
( 各画像クリックで当該記事にリンクします。)


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GACKT謙信の記事も思ったほどのアクセスも無く、
5日もブログ更新をさぼってしまいました。
新たな画像ストックも望めず、もう一週間ほどは苦しい日々が続きます。
妄想。妄想。

雲上くもがみ
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ファンの人も、ファンでない人も (GACKT謙信2015)

2015年08月24日 | 我が家の四季
上杉謙信公の居城、春日山城址のふもとに住まいし者としては
日頃「天体写真」をテーマとしたブログであったとしても、
また GACKTさんのファンであろうが なかろうが、
地元最大の祭謙信公祭を記事にしない訳には行かない・・
というのはきれいごとで、
2年前にブログ掲載したところ、GACKTファンの皆さんが口コミで閲覧してくれて、
日頃の「天体写真」ブログでは信じられないくらいのブログ訪問がありました。
これに味をしめて、今年3回目の記事掲載になります。
2013年の記事⇒「第88回謙信公祭」
2014年の記事⇒「第89回謙信公祭」

今年は第90回の節目を迎え、22・23日に開催されました。
3年連続で7回目の謙信公役で登場していただくGACKTさんが、もう見納めになる
との話しがあったので、場所取りも含め全力投入で臨んだのですが・・。

前置きが長くなりましたので、さっそく GACKT謙信の写真を中心にご覧いただきます。
(「天体写真」ファンのみなさんは、最後にGACKT謙信と月のコラボ写真を載せておきましたのでご覧ください。)

出陣行列 にて
出陣行列が始まるのは午後3時からですが、GACKTさんが登場するのは4時過ぎてから


毎年の事ですが、登場してから、目の前を駆け抜けるまでわずか1分間のシャッターチャンス
この1分間のために、私は1時間以上道路脇で座って待っていたのです。
GACKT謙信が駆け抜けた後、すぐに川中島合戦の舞台となる「春日山城史跡広場」の場所取りに戻りました。
ここで、合戦が演じられる18時まで待ち、更にはGACKT謙信が登場する19時20分頃まで集中力を維持するのです。

出陣式・川中島合戦 にて

GACKT謙信登場までのスナップです。


上杉謙信の宿敵、甲斐の武田信玄軍の登場
ついに川中島合戦の火蓋が切られる


ながらくお待たせしました。GACKT謙信 登場!

クライマックスは謙信、信玄の一騎打ち
GACKTさんの手綱さばきはほんとに見事です。

GACKTさん登場シーンは広場の暗闇の中を馬で疾走するという、
撮影する側にとってはこれ以上無い困難なものです。
どうしてもブレてしまうのですが、それが逆に劇画調の雰囲気を醸し出すこともあります。



限られた時間内ですが、GACKTさんの見物客へのサービスでこんな写真が撮れました。

合戦シーンの撮影は今回が2回目なのですが、昨年の教訓をいかしてかなり進歩がありました。

最後にGACKT謙信にはなぜか「月」が似合うという事で、
私が撮った月の写真とコラボしてみました。
背景は今年4月4日に撮った皆既月食の写真

背景は今年5月21日に撮った三日月の写真

来年のGACKT謙信の話ですが、上越市としてはここで区切りをつけたいようですが、
GACKTさんの方は呼ばれれば今後も出演する意向のようです。
ちなみに、わたしのブログ記事は今回で一区切りにする積もりです。(朝から晩まで疲れるし・・)

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撮影はf70-200mmF2.8ズームレンズに1.4Xのエクステンダーを
付けて、長焦点の手持ち撮影で行っています。
去年の教訓の ”手ぶれ”と ”自動焦点モード”を検討して成果がありました。
失敗に学ぶ点は、「天体写真撮影」と同じです。

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旧コマコレクター3 と 新コレクターPH比較 (at R200SS)

2015年08月22日 | 機材
8月の新月期も残念な天候で終わろうとしています。
赤道儀も最新の機種に更改し、主力鏡筒のR200SS + 新型コマコレクターPH
生まれ変わった画像をお見せできれば良かったのですが・・

そこで今回はR200SSユーザーの皆さんならとっても気になる、
R200SS鏡筒価格の半分近い高価な新しいコレクターPHの検証報告の続報を。

こちらの記事も参考に ⇒ これじゃほんとのコレクター(3個目のコレクターPH)

最初の検証ではコレクターPHがとても光軸にデリケートなようで、
Tリングを替えただけでも星像が変わってしまうというものでした。
現在も完璧ではなく、星像のズレが少し残っているのですが一応許容範囲ということで。

星像の検証に入る前に各コレクターの周辺減光のちがいについて。
コレクターPHは最近取得したフラット画像から、
以前のコレクターは昨年2月の記事 純正コマコレクター3 と バーダーMPCC比較(at R200SS) のもので、
取得時期も取得条件も異なりますが、コレクターPHの周辺減光が大きいのは意外に思えます。

次に肝心の星像比較なのですが、今回は純正のコマコレクター3と比較してみました。
ただ過去の画像データを探してみたところ、同じ撮影対象ではカメラが異なっていました。
撮影対象はヘルクレス座の球状星団M13で、それぞれの処理後の画像です。

コマコレクター3
( 画像クリックで元画像の35%表示 ) 下が北の方角
DATA :2010/09/04 R200SS+コマコレクター3(f=800mmF4.0) 5分×6 ISO800 kissDX(SEO-SP2)

コレクターPH
( 画像クリックで元画像の35%表示 ) 下が北の方角
DATA :2015/07/26 R200SS+コレクターPH(f=760mmF3.8) 8分・2分×各4 ISO800 Cooled60D

今年の画像は月明かりの中で撮ったため、フラットが合わず左側に陰りが出ています。
2010年の画像は当時の処理画像で、5年間で進歩したのか、老化により退化したのか?

両者の星像比較は処理前の一枚画像で行っています。
尚、カメラの画素数により星像の大きさが変わるためサイズ変更で揃えてあります。


両コレクターのF値の違いで同じ画素数でも、コレクターPHの方がわずか広い範囲が写っています。

コマコレクター3の画像が熱ノイズで汚くなっていますが、ダーク処理で大幅に改善できます。
コレクターPHの方は冷却デジカメのためダーク処理前でもノイズは少な目です。

撮影条件は違うのですが、こうやって比べてみると
やはりコレクターPHの星像の方が良さそうなのですが、
購入価格も考えると・・。    判断するのはあなたです。

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明日はいよいよ地元の祭り「謙信公祭」。
一日中、にわか GACKTファンで頑張らなくちゃ。
きっと、北陸新幹線の開通で去年よりもっとすごい人ごみが・・

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星の数よりヒュンヒュン百合が

2015年08月20日 | 我が家の四季
月が段々太って行くのに晴れません。
TVの予報で昨夜はもしかしたらと思っていたのですが・・
見事な曇り空だったのでフラット画像を撮ってやりました。
8月の空は期待していないのですが、これだけ晴れないと気持ちまで曇ってしまいます。

そんな中いま我が家の周りで元気なのが、植えた覚えもないのに100本は咲いているヒュンヒュン百合
我が物顔で堂々と
家の表だけでも 3,40本は林立しています
ヒュンヒュン百合”というのは私がつけたあだ名で、学名は外来種の「高砂百合」という名前だったと思います。
数年で衰退し、別の場所に移動していくというのですが今年も元気そのもの。
裏にもびっしり。我が家の花も遠慮気味
仏壇の花にするにしても、こんなには要りません。
星の見えない夜にもこのありさま

星の写真が撮れないからといって、ボケーッとしてるのもなんなので
誠報社 NZガイドマウント (中古)をポチってしまいました。
これで以前よりガイド鏡の張り出しが小さくなったので、
鏡筒バンドのウエイトを軽くでき、更に赤道儀本体の5kgウエイトを1個減らす事ができました。

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当分星の方は期待できる天気ではないのですが、
この日曜日、一苦労しなきゃならないことが。
わが地元の「第90回謙信公祭」が開かれます。
昨年が最後のはずのGACKTさんが今年こそ最後ということで・・
また人ごみとのたたかいが。

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撮ってみました2×2モザイク(はくちょう座ガンマ星近郊)

2015年08月17日 | 天体写真(星雲・星団)
15日夜のGPV予報は雲の入り混じるものだったのですが、
夕方の空の様子から晴れる予感がして明るい内から設営しました。
結果はどんどん雲が出て来て 撤収しようか迷ったのですが、
ダラダラと待っていたら1時近くになって雲が切れて星が見えだしました。
もう薄明まで2時間半しかなかったので、何を撮るか迷ったのですが
いつかはやらねば、と考えていた2×2モザイクを試して見る事に。
ステラナビゲータ9で重複15%でモザイクエリア表示
選んだ撮影対象は、南中を過ぎてまだ高度の高いはくちょう座γ星付近
問題は露光時間は10分として、各モザイクカットの撮影枚数をどうするか?
薄明までの時間を計算した結果、自動導入を使えば4枚でかつかつ。
本来なら淡い星雲のあるこの領域なら2時間露光で行きたいところですが、その半分以下で。

自動導入がうまくいった事もあり、計画通り撮影する事ができました。
以下、撮影した順番で4枚を画像処理した各モザイクカットです。
( SE )0:59’~
( 画像クリックで元画像の25%サイズで表示 ) ノートリミング

( NE )1:42’~

( NW )2:24’~

( SW )3:06’~
最後の撮影が完了したのが、3時47分。薄明が始まって20分が経っていました。
ただ画像のコントラストが低いのは薄明よりも、高度が西に低く(約30度)なってしまったためと思われます。

マイクロソフトのmage.omposite.ditorを使ってモザイク結合した画像です。

はくちょう座γ星 近郊 (はくちょう座)
( 画像クリックで元画像の17%サイズで表示 ) 周囲トリミング
( 上が北の方向 )
撮影DATA: 2015/ 8/ 16am 0:59’~ Vixen R200SS+コマコレクタPH(合成f=760mm F3.8) 露出10分×4枚×4モザイク ISO 800
Cooled 60D (気温24℃ 冷却 +1.5℃)  ガイド鏡GS-60S タカハシ EM-200 Temma2M PHD2 ステライメージ7 マイクロソフトI.C.E

普段でも画像は35%程度に縮小して掲載しているのですが、今回は約4枚分の大きさのため更に縮小しています。
こんなに縮小したらモザイクした意味がないのですが、元画像をそのままプリントすればかなり大きく伸ばせそう。
ただプリンターのインク代を考えると、二の足を踏んでしまいます。
もう二晩程度同じエリアを撮って、総露光時間を増やせたら考えることとします。
今回は50%縮小くらいで、モニター上で広大な宇宙空間を楽しんでいます。

最初のモザイク撮影中のおりおんショットです。
撮影時間は1時13分頃。 DATA : TAMRON Zoom(f17mmF2.8) 30Secx5枚 ISO1600 KissDX(SEO-SP2) ToastPro

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次のモザイクカット導入にかかった時間は約2分とわずか。
導入のズレも許容範囲で、うまくつないでくれました。
ただ一晩かけて1タイトルしか撮らなかった訳で、
次に晴れるまで画像のネタが・・

雲上くもがみ
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