雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

雲にも負けず、北アメリカ&ペリカン星雲

2021年07月27日 | 天体写真(星雲・星団)
満月を過ぎたのですが、まだ月の出が遅くなる下弦までには日があります。
月がまだ上弦だった17日夜、(このとき撮影した上弦の月は 前回記事を参照)
月は23時半ころ沈んでくれたのですが、かわりに 雲が出始めて
予定していた南天のM17オメガ星雲の撮影を断念。

結局 雲が薄くなった0時半ころから撮り始めたのは、
見かけが大きくて写真写りの良い はくちょう座の赤い散光星雲。

しかし撮影を開始して30分経ったころから再び雲が襲来。 ↓
1時16分ごろの空

なんとか朝までねばって、雲がうすめの撮影画像で処理したものです。 ↓

北アメリカ星雲 & ペリカン星雲  (はくちょう座)  
北アメリカ星雲(左):距離 2,000光年 視等級 - 等級  視直径 120×100’ 輝線星雲 
ペリカン星雲(右):距離 2,000光年 視等級 - 等級  視直径 85×75’ 輝線星雲 
( ノートリミング画像 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( 上方向が 北 になります )
撮影DATA : 2021/ 7/18 00:35’~  Vixen R200SS+コレクターPH(合成fl=760mm)
露出 分 × 16枚 + 分 × 枚 
ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・ガイド・撮影)ステライメージ9(画像処理)

二つの個性的な形の星雲に見えますが、実際はつながった大きな赤い星雲で
その前にある暗黒のガスのシルエットがこの形を創り出しています。

雲が薄めのときに撮った恒例の『ただいま撮影中』ショットです。 ↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
02時09分ころ~ TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影
点線で結んだのは「夏の大三角形」

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今日は台風の影響か久しぶりに雨が降り、
夕方の水やりから解放されました。
暑くて雲の多い夏は天体写真から縁遠くなる季節です。

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フルサイズで、ジャストフィットの「上弦の月」

2021年07月19日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
17日夜、37日ぶりに撮影できました。
と言っても 雲の無い素晴らしい夜が訪れたという訳ではなく、薄雲必須での徹夜でした。

ずっと撮れないまま 満月期に入ってしまう”あせり”からでしたが、問題は月を撮るのかどうか?
この夜のメインタイトルは短焦点反射鏡筒(R200SS)による夏の星雲だったのですが、
先に月を撮るなら長焦点のVC200L鏡筒が必須で、その後 鏡筒を載せ替えなければなりません。
暗い中で重い鏡筒を載せ替えるのはリスクを伴い、
そうでなくても短い夜の貴重な撮影時間をロスすることにも。

撮影プランを考えている中で、
今回の上弦の月がフルサイズカメラならモザイク撮影なしで1フレームに収まる事がわかりました。
実はこれまではAPS-Cサイズの無改造カメラで月面を分割撮影していたのですが、
改造済みのフルサイズカメラEOS 6Dなら
分割撮影なしで月の全体像が撮れることがわかりました。
これで月の撮影にかかる時間を短縮できますが、新たな問題も発生します。
(その辺の細かい話は編集後記の後に書くつもりでしたが、別の機会にということで・・)

フルサイズカメラでモザイク撮影なしで撮影した上弦の月です。

 上弦の月(月齢 7.4)
( 画像クリック箇所に応じて、北部・中部・南部 に分けて 元画像の50%サイズまで拡大表示できます )
( 見た目と同じく 上が北になっています )
撮影DATA : 2021/ 7/ 17 20:57’~21:00 Vixen VC200LcanonEF2.0x (合成fl=3,600㎜)
露出 1/20秒 × 30枚  ISO 400 EOS 6D(HKIR改造) タカハシ EM-200 Temma2M 
ステライメージ9(ベイヤー・RGB変換) ステラショット2(導入・撮影) 
AviStack(コンポジット処理・ウェーブレット処理)

露光時間を変えて計130枚も撮ったのに、モザイク撮影なしのため30分で完了できました。
その代わり画像処理には2日もかかって・・
うす雲の通過で月の明るさが変わるほどだったのですが、処理後は予想外に見れる半月になりました。

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本日2回目のコロナワクチンの接種を終えました。
地域別の集団接種だったのですが 1回目は約1時間、
今回は待ち時間を含めて30分未満でした。

キューりは取れ始めてから1ケ月すぎたのですが、今日は7本も
ご近所に”泣き落とし”でもらってもらうのですが、それでも冷蔵庫にあふれています

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M8 干潟星雲中心部

2021年07月05日 | 天体写真(星雲・星団)
もう新月期に入っているのですがこの先もずっと雨か曇り。
先月最後に撮った画像になります。


M8 干潟星雲  (いて座)  
(中央):距離 5,200光年 視等級 6.0等級  視直径 90×40’ 散光星雲 
( ノートリミング画像 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( 上方向が 北 になります )
撮影DATA : 2021/ 6 /11 01:17’~  Vixen VC200L(fl=1,800mm)
露出 分 × 枚 + 分 × 枚 
ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・ガイド・撮影)ステライメージ9(画像処理)

南天 低い星雲ですが、とても明るく見かけも大きいので写真には簡単に写ってくれます。

恒例の『ただいま撮影中』ショットです。 ↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
01時53分ころ~ TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影
自宅から南の方角は光害がひどく、肉眼では天の川はなんとか見えるかどうかといったところ

最初に掲載した星雲の画像では中心部が明るく飽和してしまっているのですが、
ハッブル宇宙望遠鏡HST)が撮った星雲中心部の画像があります。 ↓

そこで今回撮影した短時間露光(3分)の画像だけで処理してみました。 ↓
水色の点線枠がHST画像の範囲と思われます。

雪国越後につき冬はほとんど星が見えないのですが、夏も雲が多く撮影機会はめったにありません。
そんな訳で貴重な南天の天の川をタテ構図でも撮ってみました。
( 画像クリックで星座名を表示します )
01時59分ころ~  30秒×6枚 ISO1600 三脚固定撮影
低いほど光害の影響がひどいことがよくわかります

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これで画像ストックが無くなったのですが、
この先も撮れる気配がありません。

なかなか雄花・雌花が一緒に開いてくれないズッキーニですが、こんなにうまくいくことも

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