雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

<銀河系外 番外-8 しし座 NGC2903銀河 >自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2023年02月25日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
今回は再び 書籍『大宇宙SCALE』には未掲載の 系外銀河に戻ります。

今回紹介する銀河は しし座のNGC2903銀河 になります。

( 書籍『大宇宙SCALE』に未掲載の対象は 主にWikipediaに記載の距離を参考にしています )
Ⅲ 銀河系外
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番外-8 NGC2903 銀河 3060万 光年 
NGC2903:種別 棒渦巻銀河 明るさ 9.7 等級 見かけの大きさ 12.6分角 星座 しし座
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今回はWikipedia見かけの大きさが記載されてなかったため、ステラナビゲータの天体情報を記載

春の系外銀河の先駆けとしては おおぐま座のM81・M82銀河コンビが人気ですが、
それよりも早く南中するのが しし座のNGC2903になります。
特に”庭撮り”の環境のため 南中後にしか撮れない私の場合は
厚い雪雲から解放されて迎える春の系外銀河シーズンのトップバッターでもあります。

2021年2月に撮影した画像から切り出したNGC2903銀河のクローズアップです。 ↓
上下に伸びる2本の淡い腕が特徴的な棒渦巻銀河です。
個人的には明るさも見かけの大きさもそれなりにあるのに、デジ一眼ではちょっとメリハリにかけるような ・・
( 距離が3千万光年を越えた遠方の銀河のせいかも )

上の画像のトリミング前の画像です。
( こちらは元画像を30%に縮小してあります )
( 上が北になります 左上の銀河は NGC2916 12.0等級)
撮影DATA : 2021/ 2/13 23:34’~ Vixen VC200LレデユーサーHD( 合成 fl= 1386mm F6.9)
露出 10分 × 14枚 + 分 × 枚 ISO 6400 LPS-D1 EOS6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・自動ガイド) ステライメージ9(画像処理)



上の画像 撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 四角枠が上の画像の撮影範囲です )
2021年 2月14日 0時54分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影



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先日 久しぶりに風邪をひいて近くの内科医院に行ってきました。
鼻水と咳で、熱は36.5度と私としては微熱。
ところが受付で風邪の症状を伝えたとたん
直ちに車に戻ってそこから電話をかけるように言われました。
その後 電話で症状を伝えて結局 診察無しで風邪薬を出してもらう事に。
その後 診察料も、近くの調剤薬局で薬をもらうのもすべて車の中でという事に。
政府は5月8日にはコロナをインフルエンザと同じ5類にするそうですが
小さな医院はどう対応することになるのでしょうか?


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<銀河系外-13 アンドロメダ座 NGC891 銀河 >自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2023年02月21日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
しばらく系外銀河 番外編が続いていましたが、
今回は久しぶりに 写真集『大宇宙SCALE』に掲載されている アンドロメダ座の渦巻き銀河です。

Ⅲ 銀河系外
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Ⅲ-13 NGC 891 2730万 光年 
NGC891:種別 渦巻銀河 明るさ10.8等級 見かけの大きさ 13.5 × 2.5分角 星座 アンドロメダ座
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真横から見た姿のこの銀河の直径は12万光年と 私たちの天の川銀河より一回り大きいのですが、
距離が約3,000万光年と遠いため明るさは10等級以下と暗くなっています。
天体写真の対象としては、細いながらも中央を横切る複雑な暗黒帯や
周辺に散らばる遥か彼方の銀河が一緒に写ってくれる領域にあるのが魅力の銀河です。

2021年11月に撮った画像から切り出した NGC891銀河 のクローズアップ画像です。 ↓
( 縮小なしの元画像からトリミングしていますので画像がぼやけています )

上のトリミング前の元画像と撮影データになります。(30%に縮小した画像) ↓
( 中央下部に明るい星が写っていますが、肉眼ではまず見えない5.7等級です )

あえてNGC891を右上に追いやった構図にしたのは、遥かかなたの銀河を一緒に入れるためです。
写っている中で明るめの銀河だけNGC・PGC No.を記載しました

上の画像撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 四角枠が上の画像の撮影範囲です )
2021年11月29日 22時47分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×7枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影


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昨日は新月だったのですが、空模様の方は それがどうしたという相変わらずの天気。
今朝は三寒四温の”三寒”の方でまた夜中に除雪車がやってきました。



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<銀河系外 番外-7 おおぐま座 M109銀河 >自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2023年02月17日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
今回も書籍『大宇宙SCALE』には未掲載の 系外銀河になります。

今回紹介する銀河は おおぐま座のM109銀河 になるのですが、
見かけも小さ目で特段明るくもないこの銀河を番外として取り上げたのは
北斗七星のひとつ 2等星の γ UMa(フェクダ)とツーショットで撮れるから。

( 書籍『大宇宙SCALE』に未掲載の対象は 主にWikipediaに記載の距離を参考にしています )

Ⅲ 銀河系外
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番外-7 M109 銀河 2700万 光年 
M109(NGC3992):種別 棒渦巻銀河 明るさ 10.8 等級 見かけの大きさ 6.9 × 3.5分角 星座 おおぐま座
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当初は 明るい2等星のハレーションで2ショットは無理だろうと考えていましたが、
ダメ元で2等星フェクダを対角の隅に配置したところ なんとか許容範囲内の画像が得られることがわかりました。


2017年と2019年の撮影画像から処理をした2等星フェクダM109のツーショット写真です。
( 横構図で撮っていますので 上が北になります )
2017年と2019年の画像は光学系もカメラも異なるため、リサイズで拡大率を合わせてから加算平均しています

上の画像からM109銀河部分を切り出してみました。 ↓
見かけは小さいですが、均整のとれた美しい棒渦巻銀河だと思います。

ちなみにこのM109銀河は当初のメシエカタログには記載されておらず、
メシエが草稿で説明していた銀河が実際にどれを指すのか2つの説があります。
NGC3992説とNGC3953説で、メシエカタログに追加した際にNGC3992としたため公式にはこちらになっています


最初の画像の2019年4月に撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 四角枠が上の画像の撮影範囲です )
2019年 4月 4日23時30分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×7枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

ちなみにメシエが ”γUMaの近くの銀河” としていたM109の有力候補 2つの位置です ↓
ステラナビゲータ11 より


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家の周りの道路の雪はほとんど消えたのですが 昨日はまた白くなりました。
それでも今朝は青空が、「三寒四温」で春が近づいている気配を感じます。
( 星空の方もまもなく冬眠が明けるでしょう )

先週は団地内の排雪作業が行われ、今年も雪捨て場となった近所の公園に大きな雪山が出現しました


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<銀河系外 番外-6 M101 回転花火銀河 >自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2023年02月13日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
今回も書籍『大宇宙SCALE』には未掲載の 系外銀河になるのですが、
これは私が多くの系外銀河をくまなく撮っているということではありません。

今回の記事タイトルにあるように 書籍では ”系外銀河” ではなく ”銀河系外” となっています。
わたしが撮ったのはせいぜい数億光年の銀河群までですが、
書籍ではハッブル宇宙望遠鏡でしか撮れないような数十億光年の銀河群や
更にその先、重力レンズ効果によりゆがんだ銀河の姿やアインシュタインリング
そして最も遠方の137億光年の宇宙まで掲載されています。
そのためメジャーな系外銀河については その一部しか掲載されていないという訳です。

例によって前置きが長くなりましたが、
今回紹介する番外の銀河は おおぐま座のM101銀河 別名「回転花火銀河」になります。
( 書籍『大宇宙SCALE』に未掲載の対象は 主にWikipediaに記載の距離を参考にしています )

Ⅲ 銀河系外
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番外-6 M101 回転花火銀河 2700万 光年 
M101(NGC5457):種別 渦巻銀河 明るさ 7.9 等級 見かけの大きさ 13.9 × 13.7分角 星座 おおぐま座
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この銀河の別名にもある通り 渦巻きを真上から見た見事なフェースオン銀河です。
その見かけの大きさは前回紹介した M63 ひまわり銀河 の約6倍もあります。

写真で撮るには 大きいわりに今一 腕がきりッとしないので、結構やっかいな銀河です。
( それに個人的な感想ですが、なんかバランスがくずれているような・・
それでも毎年のように撮っているのは、メジャーな春の系外銀河の中で一番遅れて南中するからでしょう。

2018年の4月に撮ったM101 回転花火銀河 の画像です。 ↓
( 横構図で撮っていますので 上が北になります )
レデューサーを付けて撮ってもこの大きさで写ってくれます。( 渦巻きのバランスは今一でしょ? )

2014から毎年かかさず撮ってきましたが、昨年は星の見える夜が例年以上に少なくて撮れずじまい。
一番新しい2021年4月に撮った画像にその前年に撮ったものを加えて処理したものです。 ↓
( 元画像を30%に縮小した画像 )
( 縦構図で撮っているため、北は右側になります )
この銀河周辺にはいくつもの伴銀河が写るのですが、その中でも兄貴分の NGC 5474も入れるため縦構図で撮るようになりました。
構図としてはこの方がバランスが良いと思いませんか?
最初の画像は受光部の小さいAPS-Cカメラで撮ったものですが、この画像はフルサイズカメラで撮っているためより広範囲を写すことができます

上の画像の2021年4月に撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 四角枠が上の画像の撮影範囲です )
2021年 4月10日 1時34分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影


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「上越清里 星のふるさと館」は3月末まで冬季休館中なのですが、
今年もふるさと館スタッフのAKIYAMAさんから、設備点検の際の写真をメールでいただきました。

2月8日の写真だそうですが 積雪は屋上160㎝ 駐車場170㎝で
前回の点検時の2mより減っていたそうです (星のふるさと館の標高は約500m)


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<銀河系外 番外-5 M63 ひまわり銀河 >自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2023年02月09日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
今回も距離の近い順に 書籍『大宇宙SCALE』には未掲載の りょうけん座のM63銀河をピックアップしてみました。
この銀河の別名は、渦を巻いた銀河の腕に細い暗黒帯がからんだ姿から、ひまわり銀河と呼ばれています。
( 書籍『大宇宙SCALE』に未掲載の対象は 主にWikipediaに記載の距離を参考にしています )

Ⅲ 銀河系外
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番外-5 M63 ひまわり銀河 2670万 光年 
M63(NGC5055):種別 渦巻銀河 明るさ 8.6 等級 見かけの大きさ 7.7 × 4.5分角 星座 りょうけん座
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この銀河の直径は10万光年で 私たちの天の川銀河とほぼ同じ大きさなのですが、
写真で撮るには 明るいわりに見かけの大きさは10分に満たないため、長焦点の鏡筒が必要な銀河です。
それでもその個性的な姿から何度も撮影してきました。

M63 ひまわり銀河 のクローズアップ(トリミング)画像です。 ↓
元画像から 縮小なしで切り出しているため画像がかなり荒れていますが この銀河の特徴はわかると思います。
( 写っている周辺の星々は私たちの天の川銀河内の恒星です )

上の画像のトリミングなしの全体画像です。 ( 元画像を30%に縮小した画像 ) ↓
撮影データにある通り、この画像は2019年と2021年に撮った2年分の撮影画像から作成したものです

見かけは小さめでも、何度も撮ってみたくなる魅力を持った銀河です。

おまけで2017年に撮った画像も。(処理次第で色合いも雰囲気も変わる例として)
最初の画像はフルサイズカメラで撮ったものですが、こちらはより画素が細かいAPS-Cカメラで撮っています

最初に掲載した画像で2021年3月の画像を撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 四角枠が上の画像の撮影範囲です )
2021年 3月 9日 3時46分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×5枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

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満月を過ぎ月の出が遅くなってくると、ズィーティーエフ彗星が気になりだします。
ただこの先の週間予報は雪は降らないものの みぞれ か 雨。
やはり冬に来たこの彗星、ご縁がなかったのかな。

町内の消火栓の除雪当番が回ってきましたが 団地内の排雪作業が進み今年は楽勝です


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