雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

初撮りは、Non Cooledで

2013年01月06日 | 天体写真(星雲・星団)
1月早々、思いもかけず移動性高気圧の通過で初撮影の機会が
訪れた。
幸いだったのは初雪が早かった割には積雪が少なく、
自宅横のスロープも機材の設営が可能だった事。
今回は雲予報および月の出る時間から、夜半前が勝負という事で
ブログ更新を取りやめ、撮影準備を開始。
夜になって気温は零下となったが、昼間天気が良かったことから
設営するスロープの斜面も乾いていた。(でないと、凍結でア転倒~!
前回撮影は「ふたご座流星群」の12月13日だったので、
久しぶり。(こんな時はなにかしらトラブルが発生する。)

さて、何をどう撮ろうかと考えたが、徹夜では無いので主力の
反射鏡筒R200SSはやめ、望遠レンズで散光星雲をねらう事にした。
カメラは、迷ったが不具合から帰って来てまだ検証の機会の無い
Cooled 60Dを使う事にした。
ただし、すでに外気温が氷点下で正常なものでもトラブルが発生
する環境で、病み上がりの60Dを更に冷却するほどわたしは
無慈悲では無い。(ほんとはその度胸がないだけ・・)

今夜の本命は『魔女の横顔星雲』。
わたしはまだ撮影したことは無いが、かなりの難物のようだ。
ただ、南中までにはまだ時間があるため、まもなく天頂付近に上る
カリフォルニア星雲」を300mm望遠で撮ることにした。
久しぶりの撮影だとミスがどうしても出てしまう。
(ミス1)・・珍しく南中前の赤道儀方向設定で、赤緯目盛りの±を誤り、
       導入に時間を費やす。(目盛り環による導入のため)
(ミス2)・・オートガイド制御信号伝達系統のルーズからガイドが流れる。
     (誤りというより、わたしの中古赤道儀のコネクタ部の持病)
(ミス3)・・やっと撮影開始かと思ったら、ちょうど真上の電線に
       かかってしまった。
なんだ、かんだ と結局使い物になるフレームは、たった4枚だけだった。

[ カリフォルニア星雲 ](ペルセウス座)(35%縮小画像) (左、及び下の黒い部分は各フレーム間のずれの部分です。)

撮影DATA:
CanonNFD300mmF2.8(手製絞り F4) 2013/01/05 21h22m~ 5Min x 4
LPS-P2フィルタ EM-200USD GS60Sガイドスコープ+PHD Guiding ISO 1600
COOLED 60D(外気温-1℃ 冷却OFF) ステライメージほか
*もっと枚数が撮れれば、淡い部分をあぶりだすのだが・・・・

「カリフォルニア星雲」に予定以上の時間を費やした結果、本命は
既に南中を過ぎていた。
こちらも、赤道儀のコネクタ部の持病から、ガイドグラフが乱高下!
何度かキャリブレーションを繰り返す中やっと安定したのでリモコンをセットし、
部屋で暖をとって戻ってみると、高気圧は立ち去りドン曇の空になっていた。
翌日、画像処理をして見たところ
なんだ?右下のハートマークは!(ほんとはカリフォルニア星雲でも発生していたが背景が暗かったため、FlatAideで処理)

こんなものは、不具合発生前には無かったはず?
そもそも、まだ2ヶ月も使ってない新品のカメラでなんでこうなるの?

もしかしたら、カメラ内に装着しているLPS-P2 FILの汚れか?
(FILも1回目の不具合で追加購入した新品だが・・)
フラット処理も必要と考え、曇り空で急遽 簡易フラットを撮影。
その際に検証のため、FILをはずしたものも撮影したが、
はずしたものにもハートマークは写っていた。(ということはCCD面に原因あり!)

1月9日 更新その後の検証で、ハートマークは使用レンズの汚れから発生していた
事が判明しました。
詳しくは1/9の記事
を参照願います。

気を取り直し、簡易フラットで画像処理をやりなおしたが、
強調処理をすると ”ハートマーク ” が浮き上がってくる。
[ 魔女の横顔星雲 ](エリダヌス座)(35%縮小画像)(右、及び下の黒い部分は各フレーム間のずれの部分です。)

撮影DATA:
CanonNFD300mmF2.8(手製絞り F4) 2013/01/05 22h20m~ 5Min x 8
LPS-P2フィルタ EM-200USD GS60Sガイドスコープ+PHD Guiding ISO 1600
COOLED 60D(外気温-3℃ 冷却OFF) ステライメージほか
*風があり、防犯等隠し竿が振れたため、上下にカブリが発生しています。
(縦の直線が何本か入っていますが、静止衛星かと思います。)
 (注)「防犯等隠し竿」については 『手作りグッズの紹介(光害対策)』 参照

以前、わたしの一番のお気に入り「FAR OUT」写真集でこの星雲を
見た時、周辺に遠くの銀河がいくつも写っていました。
今回の300mmの望遠レンズでもそれらの銀河が確認できます。




PGC番号のほか銀河の分類も入れておきましたが、渦巻き銀河が多いですね?

いずれにしろ、今回はまったくの露光時間不足!
次回はNFD400mmで再挑戦してみたいです。
(次に晴れるのはいつのことやら?)

ハートマーク、購入元と相談してみようかな?・・・・・・

==========================================
ブログランキング参加しています。
にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ記事がお気に召しましたらクリックを
にほんブログ村

==========================================



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ランキング参加してます

にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ
にほんブログ村

応援(クリック)してね


天体写真 ブログランキングへ