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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
ふくろう星雲M97と旧石器銀河M108(おおぐま座)
2020年05月30日
|
天体写真(系外銀河)
3月・4月はこれまでになく撮影可能な夜が多かったのですが、5月の新月期はほぼ全滅。
それでも先月までの画像ストックでブログ掲載には余裕がありました。
そんな今回は4月27日夜に撮ったおおぐま座の凸凹コンビ(?)です。
見かけの明るさは同じですが、地球からの距離は 2.5万倍も開きがあります。
ふくろう星雲 M97
と
M108
銀河 (おおぐま座)
M 97(NGC3587)
(左下):距離 1800光年 視等級 9.9 視直径 3.3'×3.3’ 惑星状星雲
M108(NGC3556)
(右上):距離 4500万光年 視等級 9.9 視直径 7.9'×1.7’ 渦巻銀河
ほぼノートリミング ( 画像は 当ブログ最大サイズで掲載しています )
( 上方向が北 になります )
撮影DATA
: 2020/ 4/ 27 20:33’~ Vixen
VC200L(f=1,800mm)
露出
2
分 ×
8
枚 +
10
分 ×
16
枚 ISO
6400
LPS-D1
EOS 6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
ステライメージ7 FlatAide
今回はLPS-D1フィルタで新たに作成したスカイフラット(曇天夜空)で処理しています
この おおぐま座のコンビを撮るのは4年ぶりで、前回はAPS-Cカメラでモザイク撮影しています。
2016年 撮影時の記事は →
こちら
前回はM97を「ドラゴンボール星雲」、M108銀河を「石の矢じり銀河」と勝手に名付けたのですが、
4年間の進歩のせいか(?) 撮影画像の雰囲気が変わったので、
M108の方だけを 新たに「
旧石器銀河
」というニックネームを付ける事にしました。
尚 M108銀河の近くに流星のような光跡が写っていますが、撮影画像をチェックしたところ
写っていた10分露光の1枚を見やすいよう処理したもの
これが
イリジウム衛星
だとすると、鏡のようなアンテナが反射して光る
イリジウムフレア
ということに。
それにしても24枚も画像を加算平均しているのに 残ってしまうフレアの輝きの凄まじさ。
恒例のおりおんショット(撮影中の空)です。
( 画像クリックで星座名を表示します )
( 三脚で固定撮影した30秒露光の画像7枚を重ね合わせています )
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5月はオケラで終わると思っていたのですが、
昨夜 上弦前の月があったのですが、徹夜で撮影できました。
我が家の花は、アヤメがそろそろ終わりそう
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細長いという事は、薄いという事(りゅう座 NGC5907銀河)
2020年05月26日
|
天体写真(系外銀河)
先月4月25日の夜、日が替わって深夜から朝までの もっとも空が暗くなる時間帯で撮った
北天の りゅう座にあるとっても細長い系外銀河です。
NGC 5907 銀河
(りゅう座)
NGC5907
(中央):距離 約5400万光年 視等級 10.4 視直径12.7'×1.4’ 渦巻銀河
ほぼノートリミング ( 画像は 当ブログ最大サイズで掲載しています )
( 上方向が北 になります )
撮影DATA
: 2020/ 4/ 26am 0:33’~ Vixen
VC200L(f=1,800mm)
露出
2
分 ×
8
枚 +
10
分 ×
16
枚 ISO
6400
LPS-D1
EOS 6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
ステライメージ7 FlatAide
銀河部分の拡大トリミング画像になります。 ↓
( 元画像の50% に縮小した画像を幅1024ピクセルでトリミング )
渦巻銀河を真横から見たエッジオン銀河で、
ナイフエッジ銀河
・
スプリンター銀河
の別名があるようです。
渦巻銀河を真横から見ると細長く見えるのですが、中心核(バルジ)の膨らみがあるのが普通で
ここまで扁平なのは結構珍しいのでは。
この見事に細長い銀河の珍しさから5年前にも撮っていました。
前回はレデューサー付きでAPS-Cカメラでの撮影でした。
( 元画像の60% に縮小した画像からトリミング )
DATA
: 2015 / 5/ 14am
VC200L+RedHD(f=1386mm)
15分 × 11枚 ISO1600
LPS-P2
Cooled 60D
(冷却オン)
2015年 撮影時の記事は →
こちら
恒例のおりおんショット(撮影中の空)です。
( 画像クリックで星座名を表示します )
いつも三脚でのローアングル撮影のため エイヤーッでカメラを向けているのですが、危うく写野を外すところでした。
次回は4月に撮影した画像ストックで、最後の夜になります。
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わが家の 『かたてま野菜』 ほとんど順調といっていいのですが、
キュウリの苗、前日にはなんとも無かったのに・・
苗2本とも うどん粉病の症状が出て、ただいま薬剤で治療中。
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奇妙な形、よく見ればかっこいいかも NGC3718銀河(おおぐま座)
2020年05月22日
|
天体写真(系外銀河)
あれだけあった画像ストックも、5月に入って一夜も撮れないため残りわずかとなりました。
先月4月25日、時間が早かったので
エスキモー星雲
で1時間足らずの時間稼ぎをしたあとに撮った
おおぐま座の系外銀河で、わたしにとっては難物の対象です。
NGC 3718 銀河
付近 (おおぐま座)
NGC3718
(中央):距離 約5200万光年 視等級 10.5 視直径8.7' 渦巻銀河
NGC3729
(中央やや左):距離 約6500万光年 視等級 11.4 視直径3.1' 棒渦巻銀河
ほぼノートリミング ( 画像は 当ブログ最大サイズで掲載しています )
( 上方向が北 になります )
撮影DATA
: 2020/ 4/ 25 20:52’~ Vixen
VC200L(f=1,800mm)
露出
2
分 ×
8
枚 +
10
分 ×
14
枚 ISO
6400
LPS-D1
EOS 6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
ステライメージ7 FlatAide
中央の銀河部分の拡大トリミング画像になります。 ↓
( 元画像の50% に縮小した画像を幅1024ピクセルでトリミング )
主役の下側(南)に数個の銀河の群れが見えますが、約4億光年も彼方の
HCG
(ヒクソンコンパクト銀河群)
56
です。
VC200L(レデューサーなし)の長焦点とフルサイズカメラで撮ったのは今回が初めて。
前回はレデューサー付きでAPS-Cカメラでの撮影でした。
前回2018年3月にに撮った画像はこちらになります。↓
( 同じく元画像の50% に縮小した画像を幅1024ピクセルでトリミング )
DATA
: 2018 / 3/ 11am
VC200L+RedHD(f=1386mm)
20分 × 4枚+5分 × 3枚I SO3200
LPS-D2
Cooled 60D
(冷却オフ)
2018年 撮影時の記事は →
こちら
透明度は今回同様 悪かったようですが、前回は0時過ぎからの撮影で空が暗かった分
実質な総露光時間が少ないのに今回よりましな画像に見えます。
私の画像では奇妙というより 規則的な形にも見えますが、
淡い部分まで写った素晴らしい画像を見ると複雑な構造が見えてきます。
恒例のおりおんショット(撮影中の空)です。
( 画像クリックで星座名を表示します )
時間が早く空がまだ明るいため 透明度はかなり悪い空でした。
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やはり南側の新築家屋の灯火は対処が必要です。
今日は半日かけていろいろ対策を検討実施。
一応対策はできたのですが、その有効性については本番を待つしか。
一晩中ではないのですが、早い時間には強烈な灯火が
どう対策したかは、後日の記事で報告します。
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暗くなるまでの時間つぶしに、豆粒エスキモー星雲(ふたご座)
2020年05月19日
|
天体写真(星雲・星団)
5月の新月期に入っているのですが、今月はまだ一夜も撮影できていません。
それでも先月に撮った画像ストックがまだ二夜分残っています。
今回は4月25日夜、薄明が終わってまもない時間に撮ったふたご座の惑星状星雲を。
実は当初の予定に無かったのですが、
1タイトル目に予定していた撮影対象が南中するまで少しだけ時間があったため
おふざけでそのままフルサイズカメラで撮ったものです。
どう ” おふざけか ” というと・・
エスキモー星雲
(NGC 2392) (ふたご座)
(画像中央):距離 1360光年 視等級 9.7 視直径47”×43” 惑星状星雲
ほぼノートリミング ( 画像は 当ブログ最大サイズで掲載しています )
( 上方向が北 になります )
撮影DATA
: 2020/ 4/ 25 20:08’~ Vixen
VC200L(f=1,800mm)
露出
1
分 ×
11
枚 ISO
3200
LPS-D1
EOS 6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
ステライメージ7 FlatAide
当ブログ最大サイズで掲載してもフルサイズのノートリミングでは
いくら拡大しても
エスキモー
の”
エ
”の字も見えてきません。
そんな訳で縮小なしのトリミング画像です。↓
どう見たらエスキモーに見えてくるかですが、
ネットで検索して納得できる画像を探してみてください。
調べてみたらこの星雲を撮るのは今回で2回目で、前回の撮影は2016年の暮れでした。↓
( 縮小なし画像を幅1024ピクセルでトリミング )
DATA
: 2016 / 12/ 26am
VC200L(f=1800mm)
10分 × 8枚 ISO1600
LPS-P2
Cooled 60D
(冷却オフ)
空がかなりひどかったとブログに書いてありました。
前回 撮影時の記事は →
こちら
総露光時間わずか10分余りにつき、撮影中風景は省略しました。
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南側空き地に家が建った件については
ブログでも紹介済みですが、
工事が完了し今月引っ越してこられました。
2階建てでは無かったことから大喜びしたのですが、
窓がこちら向きで照明の光が強烈なことがわかりました。
お隣さんの玄関灯の比ではありません。
『
灯火遮蔽パネルC
』の増設でなんとかなるのかなぁ?
庭の花が今年もきれいに咲いています。(これはシャクナゲの仲間)
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おおぐま座の回転花火銀河(ステラショット2が届いたその夜の撮影)
2020年05月16日
|
天体写真(系外銀河)
先月
ステラショット2
が届いたその夜に撮った春の系外銀河2タイトル目です。
昼間インストールしたばかりの
ステラショット2
のオートガイドのグラフが暴れて
約1時間分の露光時間が無駄になりました。
回転花火 銀河 M101
(NGC 5457) (おおぐま座)
M101
(上部 中):距離 約2700万光年 視等級 7.9 視直径13.9' ×13.7' 渦巻銀河
ほとんどノートリミング ( 画像は 当ブログ最大サイズで掲載しています )
下端 左側に写っているのは 伴銀河のNGC 5474です
( 縦構図で撮っているので 上方向が北 になります )
撮影DATA
: 2020/ 4/ 17am 00:03’~ Vixen
VC200L(f=1,800mm)
露出
3
分 ×
5
枚 +
15
分 ×
10
枚 ISO
6400
LPS-D1
EOS 6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
ステライメージ7 FlatAide
回転花火銀河の拡大トリミング画像になります。 ↓
( 元画像の50% に縮小した画像を幅1024ピクセルでトリミング )
この銀河は毎年何回も撮っています。
明るくて見かけが大きいこともあるのですが、
春の系外銀河の中でもずっと遅れて南中するため、
ほとんどの春の銀河が西に傾いたころの貴重な撮影対象なのです。
そんな訳で去年の5月にに撮った画像はこちらになります。↓
( 同じく元画像の50% に縮小した画像を幅1024ピクセルでトリミング )
DATA
: 2019 / 5/ 8am
VC200L+RedHD(f=1386mm)
10分・2分 × 各4枚 ISO6400
LPS-D2
EOS 6D
(HKIR改造)
時間つなぎに撮ったため 短時間露光になったとブログに書いてありました。
昨年 撮影時の記事は →
こちら
オートガイドが暴れた原因ですが、あとでガイドの設定値を調べたところ・・
左側
はこれまで使っていた旧バージョンの設定値
ガイドグラフから推定した
ガイドあばれ
の原因は以下の通り。
➀
ディザリングの移動量が3ピクセルと大きかったため、安定するまで長時間必要
(以前は1ピクセル)
(注)
(注).わたしのガイド鏡の1ピクセルは VC200Lの約4ピクセルに相当
➁
ディザリング後の待ち時間が20秒と短すぎた
(以前は90秒)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これ以降、キャリブレーションの設定値も含め 実績のある以前の設定値に合わせました。
恒例のおりおんショット(撮影中の空)です。
( 画像クリックで星座名を表示します )
1枚だけの固定撮影ですが、早朝に上ってきた細い月と3惑星を撮りました。↓
TAMRON Zoom(f17mm F2.8) 13秒露光 ISO1600 kissDX(SEO-SP2) 固定撮影
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月も下弦を過ぎ、5月の新月期に入りましたが、
天気の週間予報がイマイチ。
「かたてま野菜」今のところ順調に育っています。
( 下の写真は植えた時のもの )
これも今年初挑戦の 黄色の”
パプリカ
” 。
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