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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
『かたてま野菜』植え付けから40日
2024年06月29日
|
我が家の四季
今夜は下弦の月で やっと月明りを気にせずに撮れる新月期に入ったのですが、
北陸地方も遅ればせながら梅雨入りしていて夜には西から雲がやってくる予報。
星空に冬休み・夏休みがある日本海側の住人としては、
「天体写真ブログ」と銘打っているのが恥ずかしい季節になりました。
という訳で 無理やり記事にした感のある
我が家の『
かたてま野菜
』の近況報告で 久しぶりのブログ更新にさせていただきます。
”
かたてま
”の名前通りに、毎年ほぼ同じような夏野菜の苗を買ってきて裏庭に植えているのですが、
今年はいつもとちょっと変わったことがいくつか。
一つ目
は定番のキューリの苗にになんと「
宇宙キューリ
」なるものが加わりました。
*「宇宙キューリ」というのは日本人女性初の宇宙飛行士 向井千秋さんが宇宙での実験に使ったキューリの苗の子孫だそうです
どんな実験を行ったかは ⇒
こちら
をご覧ください
実験を行ったキューリから数えて26代目だそうで、そんなありがたい苗をいただいたのは
私が所属する「上越天体写真友の会(
J-APA
)」のお仲間であるAKIYAMAさんから。
(
自分で種を取って育ててきたそうですが 苗に出会ったきっかけや、何代目から育てたのかは 聞いてなかった
)
これまでキューリで失敗したことは無かったのですが、これまでは”連作”が可能な接ぎ苗を買っていました。
当然いただいたのは接ぎ苗ではなく、もし枯らしてしまったら ・・
多少のプレッシャーはあったのですが、
枯れてもキューリが採れるように接ぎ苗も買ってきて1本植えました。(おいおい)
固定カメラでの撮影ではないので見ずらいのですが、キューリたちの成長の記録です。
( 左側の1本が買ってきた接ぎ苗のイボなしキューリ、右の2本が「宇宙キューリ」 )
植えてしばらくすると、買ってきたイボなしキューリの背丈を追い越してしまいました。
若取りをしたあとの初収穫のキューリです。↓
今朝は8本も採れた内の6本が宇宙キューリでした。
(防鳥ネット内は混みあっていても、採れたのがどちらのキューリかは イボの有無でわかります)
ここで「かたてま野菜」の種類ごとに記事を書けば、何本もブログ記事が書ける、 との誘惑にかられたのですが ・・
二つ目
は同じくAKIYAMAさんからいただい
ナス
の苗4本の話。
こちらは宇宙には関係なく、地場野菜のナガナスだそうですが、
なぜか『かたてま野菜』ではこれまで
ナス
はうまく育たず、昨年は植えるのをやめました。
接ぎ苗を植えてしばらくは元気なのですが、次第に成長に差が出て結局みんなしおれてしまいます。
引っこ抜いて調べたところ、根がうまく張らないのが原因のようなのですが
それ以上深く追及もせず、育つものを植えよう というのが”かたてま” 流。
今回はただでもらったので植えたのですが、接ぎ苗でもダメなんだから・・という予感が。
こちらは”パラパラ漫画”でお見せするいただいたナスの成長の記録です。 ↓
イヤな横案が当たって、植え付けて日が経つにつれて苗の成長に差がついていきます
晴れた日の翌朝には各苗平等に水やりを行ってきたのですが、これまでと同じような結果。
なんとか右の2本だけでも収穫につながると良いのですが・・
三つ目
は食べたスイカの種が育ったことから3年ほど続いている
スイカ
の話。
3年ほど前に、東京の孫たちが食べたスイカの種が育ち、その後こちらで育てたところ
なんともかわいらしい”ミニミニスイカ”に成長して東京に里帰り。
3年前のブログ記事
⇒
ミニミニスイカの里帰り
これに味を占めて翌年には小玉スイカの苗を買って植えたところ、一本の苗から10個のおいしいスイカを収穫。
しかし昨年は少し気のゆるみがあったのか、カラスにやられて悲惨な結果に。
そこで今年は奮起して中玉スイカに挑戦しました。
奮発して一流メーカーの苗をホームセンターで買ってきたのですが
植えてじきに苗に異変が。
接ぎ苗の元苗
(たぶんカボチャ)
が育ってしまった結果ですが、
買ってきた時点で元苗がすでに成長してスイカ苗を侵食していたものと思います。
当初は苗の製造元を恨んだのですが、本来元苗が成長してきたら早めに処置すべきなのに
悪いのは苗の管理を怠ったホームセンターかもしれません。
(私の苗の良しあしを見る目も不足)
ここ2,3年で『片手間野菜』の主役になりつつあるスイカですので、見切りをつけて別の店から代わりを買ってきました。
今ではツルを伸ばして足の踏み場に困るほど。
6月17日には最初の雌花
(めばな)
が咲いて人工授粉。
その後も次々と雌花が咲いて今日の時点で人口受粉は11回。
ただ時折雨にも見舞われたせいか最初の5回の受粉は実らずに、有望そうなのが6回目の受粉。 ↓
この先はわかりませんが、いつもの年なら天気の良いゴールデンウィークに植え付けるのを遅くまで楽しもうと遅らせて、
更に買い替えによるトラブルで雨の時期までずれ込んだのがまずかった?
ところで、売っていたときはスイカ苗だった元苗の現在の姿はというと・・
自由を謳歌(おうか)しております。
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「家庭菜園」も「天体写真」も時間と手間をかけないと、ものになりませんね。
まあ ”ほどほど” というのも あり だとは思いますが。
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J-APA 第3回天体写真展 わたしの出品作品(40日も撮れてないので・・)
2024年06月19日
|
上越天体写真友の会
新潟県はまだ梅雨入りはしていないのですが 夜はすっきりしない天気が続いて、気が付けば満月期。
もう40日も撮影できていません。
まだ6月というのに昼は真夏日になることもあって夏バテ気味です。
新しくお見せするものがないので、先日わたしの所属する『上越天体写真友の会(J-APA)』の
「
第三回天体写真展
」が開催されましたので、その展示内容と
私の出展した作品の報告をさせてもらいます。
今回も会場は「上越市福祉交流プラザ」1階の展示コーナーをお借りしました。
展示会初日の6月5日は朝8時半に作品を持ち寄って飾りつけを行いました
今回で通算3回目になりますが一人3点を目標に、できるだけ昨年12月の展示会以降に撮ったものを
ということで、わたしをはじめ出展作品には皆さん苦労されたのでは ・・
というのは、前回から6カ月あっても、その大半は星空の期待できない雪国の空。
それでも前回ほど多くはありませんが、オブザーバー参加を含む10名で29作品集まりました。
展示会場で撮った出展された全作品になります。 ↓
できれば撮影DATAも入手してお見せしようかと思ったのですが、会場で撮った肝心の画像の写り込みが激しくてやめました。
( よく見ると画像のあちこちに撮影中のわたしの姿が )
会場で撮った写真の中には私の作品もあるのですが、
ご覧のように写り込みが無いように展示しています。 ↓
撮影DATA
撮影DATA
撮影DATA
写り込みが無いように光沢が控えめなプリント用紙を使い、額縁のアクリル板を表面ではなく内側に入れています
今回は手抜きでしたが、次回の展示会では会員の皆さんから
展示作品の画像も提供していただいて、またブログ上で展示会ができればいいな、なんて考えています。
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今夜は満月3日前の月なら撮れそうなのですが、とりあえず記事も書けたし
やっぱり機材の設営はやめとこうかな。
「かたてま野菜」の方は買いなおしたスイカが成長して、昨日人口受粉第2号実施。
ツルが伸びてワラが間に合いません
買ってきたときは”スイカ”だったのに・・↓
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気落ちした後の三裂星雲は期待外れの写り
2024年06月12日
|
上越天体写真友の会
ちょっとブログ更新が空いてしまいましたが、まだ先月撮った画像が残っていました。
前回記事の
子持ち銀河
を2時間もJPEGで撮るという二度目の失態に、
自己嫌悪と脱力感の入り混じった中で撮った南天 いて座の
三裂星雲
です。
M20 三裂星雲
(NGC6514)
(いて座)
( 元画像の50%縮小で ほとんどノートリミング )
(
北は上の方向 になっています )
撮影DATA
: 2024/ 5/10 02:43’~ Vixen
VC200L(レデユーサーHD)
(合成fl=1386㎜)
露出 6分 ×8枚 (総露光時間48分)
Gain150 Offset 8 ホワイトバランス(R50%・B50%)
LPS-D1フィルター
ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M
ステラショット3
(導入・オートガイド・撮影)
ステライメージ9
(画像処理)
ダーク・フラット処理は新しく作成し直したものを使っています
南中の15分前から撮影開始したのですが、庭の桜の木に邪魔されて結局南中を過ぎてからやっと使える画像になりました
本来この星雲は見かけは小さいものの色鮮やかな明るい散光星雲なのですが、
今回は色がくすんで、星像もきりッとしません。
薄明が始まって30分過ぎまでねばったことのほかに、電線群通過によるガイドの乱れで星が肥大化したことも原因かと。
わたしの『庭撮り』の環境では もともと南天の対象は不得手なのですが、
それでも透明度に恵まれればもう少しましな星雲の姿を得ることができます。
縮小なしで今回と同じ範囲を切り出して比較すると・・
撮影鏡筒とレデユーサーは今回とおなじで、ピクセルサイズの大きいフルサイズデジ一眼で撮っています。
比べてみれば、今回の画像はとてもCMOSカメラ
ASI 533MC
の能力を発揮しているとは思えません。
撮影時の空の状態がわかる恒例の「只今撮影中ショット」になります。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さな
□
が今回の撮影範囲です )
2024年 5月10日 02時57分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×8枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
薄明が始まる少し前に撮っているのですが、静止画とは言え8枚コンポジットしても市街の明りで天の川はこの写り。
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植え付けてから26日が経った『かたてま野菜』は成長期に入ってきました。
植えたときに紹介した我が家にやってきた26代目「宇宙キューリ」の現在の姿です。
右側の2本が「宇宙キューリ」・・・日本初の女性宇宙飛行士 向井千秋さんが 宇宙で実験に使ったキューリの子孫
別に買ってきた苗
(一番左)
より成長が遅く心配したのですが、ここに来てぐんぐん伸びて背丈で逆転。
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JPEGで2時間撮影 子持ち銀河(またやってしまったポカ!)
2024年06月07日
|
天体写真(系外銀河)
5月9日夜の3タイトル目は、迷った末に まもなく南中する
M51子持ち銀河
に決定。
この超メジャーな銀河は昨年
ASI533MC
でも二夜ほど撮影しているのですが、
ステラショット3
のアップデータ適用後に撮るのは初めて。
撮影画像のカラーバランスの崩れが解消した現時点で
オフセットも設定して3時間露光を目標に撮りなおすことにしました。
6分露光25枚セットして23:40’ころに撮影開始。
通常は10枚程度づつ撮影画像を確認しながらおこなうのですが、
翌日は孫娘の小学校で生徒たちの野菜植え付けのボランティア活動があったので
一枚目の撮影結果を確認した後、仮眠を取りました。(このとき気が付けば・・)
2時間ほど仮眠して趣味部屋に戻ったところ、
まもなく18枚目の撮影が終わるところでオートガイドもほぼ良好。
ふと目をやった「画質」が”
JPEG
”になっていました
!!
この場面は、一週間ほど前、M16の「創造の柱」をダメ押し撮影した時と同じ。
よもや、こんなポカは二度としないだろうと思っていた矢先に・・
嘆
(なげ)
いている時間はないので、「画質」を”
FITS
(ベイヤー) + JPEG
”に変更して撮影再開。
しかし時すでに遅し、撮影開始時に70°もあった高度は50°近くまで下がり
予定していた早朝の
M20三裂星雲
の南中時刻が近づいたので8枚だけ撮影して終わりにしました。
結局3時間露光の予定が1時間にも満たない総露光時間で処理した画像です。↓
M51 子持ち 銀河
(NGC5194)
(りょうけん座)
( 元画像の50%縮小で ほとんどノートリミング )
(
北は上の方向 になっています )
撮影DATA
: 2024/ 5/10 01:30’~ Vixen
VC200L(レデユーサーHD)
(合成fl=1386㎜)
露出 6分 ×7枚 (総露光時間42分)
Gain150 Offset 8 ホワイトバランス(R50%・B50%)
LPS-D1フィルター
ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M
ステラショット3
(導入・オートガイド・撮影)
ステライメージ9
(画像処理)
ダーク・フラット処理は新しく作成し直したものを使っています
JPEGで撮っていたことに気づいたのが撮影開始の約2時間後。
あわててRAWモードに変えたのですが、撮影時の高度はすでに50度~44度と低くなってしまいました。
自分の不注意とはいえ 貴重な撮影時間の2/3をJPEGで撮影していた訳で、
この
JPEG
撮影画像をなんとか使えないか悪あがきしてみました。
JPEG
モード 6分×18枚 総露光時間 108分 撮影時高度 70度~52度
JPEG
だったことに気づき 変更
RAW
モード 6分×7枚 総露光時間 42分 撮影時高度 52度~43.5度
暗部に重要な画像情報を持つ天体写真においては8ビットの階調しかない
JPEG
画像と、14ビットの
RAW
画像の差は圧倒的。
( 両画像ともコンポジット後TIF(16bit)変換、レベル調整まで終えた画像で比較しています )
2度の失敗の対策として、今後は本番撮影の前に『指差し呼称』で
”
RAWモード よし!!
”
を実施します。
撮影時の空の状態がわかる恒例の「只今撮影中ショット」になります。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さな
□
が今回の撮影範囲です )
2024年 5月 9日 23時50分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
「庭撮り」としては透明度の良い空だっただけに、またやってしまった”
ポカ
”が悔やまれます。
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6月5日から11日まで「上越天体写真友の会 J-APA」の天体写真展が開催されています。
会が発足した昨年から通算で第3回になるのですが、会場はこれまでと同じ。
開催初日には地元新聞やケーブルTVの取材もありました
後日 当ブログでも展示作品の紹介ができればと考えております。
( わたしもなんとか3枚出品しています )
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M83 南の回転花火銀河(うみへび座)
2024年06月03日
|
天体写真(系外銀河)
今回は5月9日夜に撮った2タイトル目の南天低い
うみへび座
の
M83銀河
になります。
この夜は南天低い対象を撮ろうと決めて、機材の設置場所を2mほど移動させて撮影しています。
M83 南の回転花火 銀河
(NGC5236)
(うみへび座)
( 元画像の50%縮小で ほとんどノートリミング )
(
北は上の方向 になっています )
撮影DATA
: 2024/ 5/ 9 22:38’~ Vixen
VC200L(レデユーサーHD)
(合成fl=1386㎜)
露出 6分 ×10枚 (総露光時間60分)
Gain150 Offset 8 ホワイトバランス(R50%・B50%)
LPS-D1フィルター
ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M
ステラショット3
(導入・オートガイド・撮影)
ステライメージ9
(画像処理)
ダーク・フラット処理は新しく作成し直したものを使っています
M83銀河が南中して20分後くらいから撮影開始しているのですが、
南天の対象の中でも高度が低く
(南中時でも23度)
、1時間の露光で20度を切ったのでそこで中止。
きりッとしない画像ですが、今後の追加露光に期待して無理な画像処理は行いませんでした。
(参考)M83は『
南
の
回転花火
銀河』のニックネームを持ちますが、それでは『
北
の
回転花火
銀河
』は?
それは・・
おおぐま座
の
M101
銀河になります ↓
この画像は昨年5月 M101に超新星SN 2023ixf出現時に作成したGifアニメです
撮影時の空の状態がわかる恒例の「只今撮影中ショット」になります。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さな
□
が今回の撮影範囲です )
2024年 5月 9日 22時40分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
天の川銀河が南中するのは4時間後なので、この領域ではっきり肉眼で見えるのはおとめ座のスピカくらいでした。
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遅く植えたせいか『かたてま野菜』の成長も遅れ気味。
特にスイカ苗は接ぎ木がすっかり成長しちゃって
このまま梅雨入りすると今年のスイカはあきらめるしか。
そこで一昨日スイカ苗を買ってきて植え直しました。
接ぎ木の小玉スイカの苗ですが、元気のよいのを前の半額くらいで買ってきました
接ぎ木のほうが育った”元”スイカ苗の方はというと・・
これもご縁という事でプランターに植え替えました
何が育つか? ネット情報ではカボチャらしいのですが、食味は保証しないとか。
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C11鏡筒のラスボスは”結露”、月明りの中で対策検証(その1)
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