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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
写真展4日前に リベンジした X’masツリー星団
2023年12月30日
|
天体写真(星雲・星団)
前回記事のさんかく座
M33
銀河の追加露光を終えたのが8日の22時40分過ぎ。
続いて撮ったのがこの夜のメインタイトルで 4時間近い露光時間をかけているのですが、
訳あって今回はお見せしません。
今回お見せするのはその次に撮った
いっかくじゅう座
の
X’masツリー星団
になります。
この星団は先月22日早朝にも撮影しているのですが、途中で全天 雲に覆われて不満足な結果に。
今回は朝まで雲無し、撮影を開始した3時前には月も出たものの下弦を過ぎた細い月。
そんな好条件の夜に狙うは 前回の追加露光では無く、リベンジ撮影でした。
前回撮影時のブログ記事は
⇒
こちら
(注)記事タイトルにある”写真展”とは、13日から開催された「
上越天体写真友の会(J-APA)
」主催の
第2回天体写真展
のことで、今回リベンジ撮影のX’masツリー星団も急いで処理をして展示しています。
リベンジ
X’masツリー星団
(いっかくじゅう座)
( 元画像の 60%に縮小 ノートリミング )
( 上 が 北 になっています )
撮影DATA
: 2023/ 12/09 02:58’~ Vixen
R200SS(コレクターPH)
(合成fl=760㎜)
露出 360秒 × 20枚 (
Gain150
) LPS-D1フィルター
ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M
ステラショット2
(導入・撮影・オートガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
ダーク・フラット処理はまじめに行っています
前回より撮影枚数が2枚少ないだけで、撮影機材はまったく同じ。
果たしてリベンジなったのか前回画像と比較してみます。
狐の毛皮星雲
付近
↓
コーン(円錐)星雲
付近
↓
前回の方が星像が小さく鋭いように見えますが、これは薄雲越しで星が暗く写ったせいで、
狐の毛皮星雲付近
の写りを見れば その差は明らかです。
ところで、どう見たら『
狐の毛皮
』に見えるのでしょう?
私が思うに毛皮の頭の部分はここじゃないかと・・ ↓
ちょっと目の位置がちがいますが、向きはこんなでは
この夜の「只今撮影中ショット」になります。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さな
□
が今回の撮影範囲です )
2023年12月9日 3時02分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×7枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
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2023年も明日で終わりですが、皆様には1年間ブログ訪問
していただき大変ありがとうございました。
今年は6月に「上越天体写真友の会(J-APA)」がスタート。
来年も仲間と一緒に、無理せず天体写真とつきあってまいります。
それでは皆様、良いお年をお迎えください。
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いつもポチッとありがとうございます。
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さんかく座M33銀河 (リベンジか、追加露光か? その3)
2023年12月27日
|
天体写真(系外銀河)
今回は、たぶん今年最後の撮影になるだろう8日夜に撮った2タイトル目になります。
この夜の1タイトル目と、翌早朝に撮った5タイトル目は久々の彗星の撮影で、
速報性を優先してそれぞれ今月10日と12日のブログ記事に掲載しました
この夜は雲もなく、月も早朝3時ころまでは上ってこないという 久々の好条件でした。
薄明終了前から撮影開始した
ポン・ブルックス彗星
(
12P
)が
隣家の屋根にかかって撮影をあきらめたのが19時前。
急いで夕食を済ませて次に撮ったのが、南中直後の
さんかく座
の
M33
銀河でした。
この銀河は9月24日夜にも撮っているのですが、
前回はGain204で、今回は撮影鏡筒もカメラは同じもので Gain150と低くして
より幅広い諧調に期待して追加露光を行いました。
M33 銀河
(さんかく座)
( 元画像の 60%に縮小 ほぼノートリミング )
( 上 が 北 になっています )
撮影DATA
: 2023/ 12/ 8 20:19’~ Vixen
R200SS(コレクターPH)
(合成fl=760㎜)
露出 360秒 × 24枚 (
Gain150
) LPS-D1フィルター
ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M
ステラショット2
(導入・撮影・オートガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
ダーク・フラット処理はまじめに行っています
オートガイドも許容範囲で撮影画像をすべて使うことができ、良好な画像が得られたので
前回9月に撮影した画像も含めて処理した結果はこちら ↓
Gainは違っているのですが、2夜で総露光時間は4時間21分で、
銀河の色調は前回撮影したものに近くなりました。
前回撮影時のブログ記事は ⇒
こちら
それぞれの画像を比較してみると ↓
( 縮小なしの各画像の一部をトリミングしたもの )
左上付近の赤い星雲は
M33
銀河内の
NGC604
です
総露光時間4時間越えで低ノイズの画像となり その分強めの処理が可能となり、
諧調幅が広がった事により高輝度部・暗部の描写も向上したように思いますが ・・
M33銀河撮影中の「只今撮影中ショット」になります。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さな
□
が今回の撮影範囲です )
2023年12月 8日 21時21分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×7枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
木星のいる側の空が明るくなっているのは、うすい靄(モヤ)でもあったのでしょうか?
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上越天体写真友の会
の反省会(忘年会?)も終わり、
今年はもう8日夜が撮り納めだったに違いない、と決めて
年賀状を早めにプリントし始めたのですが、
宛名面の印刷途中で突然プリンターが停止して、
『
修理が必要なエラーが発生しました
』との表示が。
その後、電源を何度も入れなおしても回復せず。
今から修理に出したら戻ってくるのは絶対来年1月以降。
問題は一週間以内に年賀状をプリントしないと、今年は”年賀欠礼”状態に。
そこで、困ったときのヨド〇シカメラで調べたところ
注文すれば3日後には届くことがわかり 注文しました。
注文してから、壊れたプリンターをいつ買ったか調べたら12年前だった。
近くの電気店にインクがおいてない訳だ。
年末寒波の雪の中 注文して3日後に届いたプリンター
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短時間露光だけのオリオン大星雲(南部)
2023年12月24日
|
天体写真(星雲・星団)
前回記事の4日夜の2タイトル目になるきりん座の
IC342
銀河の撮影を終えたのは、
日が替わった5日の午前1時過ぎ。
次の3タイトル目に何を撮るかですが、早朝の薄明が始まるのが5時12分ですので
十分な時間があるのですが、問題は3時ころから雲が出てくるという予報。
そこでいつ曇っても無駄にならないようにと、冬の定番
オリオン大星雲
の
多段階露光のための
短時間露光
だけを撮ることにしました。
それも
ASI533MC
で南部・北部に分けたモザイク撮影で。
ステラショット用に作成した
533MC
用導入Map (鏡筒は
R200SS+PH
(fl=760mm)
多段階露光としては3段階とし、Gain150で短時間露光を30秒・90秒に。
長時間露光としては
(この時点では、いつになるかわからないけど・・)
6分露光を予定しました。
まずは高度の低い星雲南部から撮影を開始。
30秒・90秒の露光を各20枚づつ順調に撮影を完了。
2時半ごろには北部を導入して、撮影は
ステラショット2
まかせにして
寒い趣味部屋を退避してコタツでぬくぬく。
しばらくして戻ってみると、いつのまにか雲が出たようでステラショットが撮影を中断していました。
雲は北部の撮影を開始してからじきに かかったようで、
その後も粘ったのですが結局あきらめて3時前に撤収しました。
雲がかかる前の星雲南部の30秒・90秒露光の画像だけで処理してみました。 ↓
短時間露光で撮った
オリオン大星雲(南部)
(オリオン座)
( 元画像の 60%に縮小 ほぼノートリミング )
( 上 が 北 になっています )
撮影DATA
: 2023/ 12/ 5 01:23’~ Vixen
R200SS(コレクターPH)
(合成fl=760㎜)
露出 30秒・90秒 × 各20枚 (
Gain150
) LPS-D1フィルター
ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M
ステラショット2
(導入・撮影・オートガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
ダーク・フラット処理はまじめに行っています
30秒露光、90秒露光だけで処理した画像はこちら ↓
短時間露光としては長すぎたようで、30秒露光だけでも星雲周辺の青いガス雲を浮かびあがらせることもできるほどでした。
30秒露光画像ではこの星雲を光らせている
トラペジウム
星団が見えています。
雲がかかってまもなく撤収するころに撮った「只今撮影中ショット」になります。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さな
□
が今回の撮影範囲です )
2023年12月5日 2時49分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
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結局この夜は星雲南部の短時間露光しか使えませんでした。
長時間露光を含めて、モザイク撮影が完成するのはいつのことやら
と思っていたのですが ・・ なんと4日後に撮影することができました。
これまでで一番のオリオン大星雲となりましたので、後程。
ここ数日で一気に冬景色に
積雪は40㎝程度ですが 湿った雪でスノーダンプで運ぶのが大変でした。
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きりん座 IC342 (リベンジか、追加露光か? その2)
2023年12月20日
|
天体写真(系外銀河)
あれっ(
その2
)とあるけど、(その1)と思われる
アンドロメダ銀河
の前回記事タイトルでは、
( )内が ”
リベンジではなく追加露光
” だったので、 少し変わってるんですけど?
よくぞ ご指摘してくださいました。
12月に晴れてくれた貴重な2夜を、新たな対象ではなく撮影済みの同じ対象を
追加露光することで総露光時間を増やし、
第2回天体写真展
への展示写真を得ようと試みたのですが ・・
実際は前回撮影画像が月明かりや薄雲でベストでないものがあり、
その場合は前回画像を捨てて新しく撮ったものだけで処理した方が良い場合があります。
その場合は結果として
リベンジ撮影
となるのですが、
中には今回のように 追加露光のつもりで撮ったものの、判断に悩む場合もあります。
今回は そんな追加露光のつもりで撮った12月4日夜の2タイトル目になります。
IC 342 銀河
(きりん座)
( 元画像の 60%に縮小 ほぼノートリミング )
( 上 が 北 になっています )
撮影DATA
: 2023/ 12/ 4 23:07’~ Vixen
R200SS(コレクターPH)
(合成fl=760㎜)
露出 360秒 × 20枚 (
Gain150
) LPS-D1フィルター
ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M
ステラショット2
(導入・撮影・オートガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
ダーク・フラット処理はまじめに行っています
これは11月21日に撮った画像の追加露光のつもりだったのですが、
どうも今回の方の写りがイマイチで
合わせて処理した画像でも 思ったほどの画質改善の効果が感じられませんでした。
前回撮影時の画像は ⇒
こちら
( 前回は6分露光26枚、今回が20枚ということから各画像のちがいはありますが ・・)
2夜分の画像を合わせた総露光時間5時間に近い処理画像です。 ↓
もしかすると、総露光時間が増えても見栄えがあまり変わらないのは、
天の川銀河面に近いため 分厚い塵やガスにさえぎられて ”
有名になれなかった
”
この銀河の特性なのかも知れません。
この夜の「只今撮影中ショット」になります。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さな
□
が今回の撮影範囲です )
2023年12月4日 23時57分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×7枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
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今月13日より開催されていた第2回天体写真展
(主催 上越天体写真友の会)
は
ちょうど1週間の開催期間を経て19日に終了しました。
第1回目とは違った新しい試みとして、開催期間中の土・日には
会メンバーから説明員の配置と、撮影機材の展示もおこないました。
私の当番だった日曜日には降雪で足元の悪い中、遠くは新潟市から「新潟天文研究会」、
県外からは「黒部市天文同好会」の方もお見えになりました。
開催期間中の入館者は延べ200名越え
(開館受付の人の話では)
だったとのこと。
最終日の夜には友の会有志で反省会も開催し、
無理せず来年も頑張ろうと親睦を深め合いました。
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上越天体写真友の会『第2回天体写真展』開催中
2023年12月15日
|
上越天体写真友の会
13日から
上越天体写真友の会[J-APA]
主催の『
第2回天体写真展
』が開催されています。
(注)
J-APA
・・・
J
oetsu-
A
stro
P
hotography
A
ssociation
開催日当日は各会員が8時半から10時の間に作品の搬入と展示を行うことになっていたので、
わたしが9時前に展示会場に入ったところ、もうすでに展示作業は完了するところでした。
みなさん かなり早くから来て展示会場づくりをやっていたみたいで、申し訳ないと同時にはずかしさも
まずい! もうわたしの展示スペースはないのでは? と一瞬思ったのですが・・
なんと、正面の特等席がまるまる空いているではありませんか。
6月の第1回展示会では壁面だけを使ったため 少し窮屈な感じでだったのですが、
今回は中央に展示用パネルを増設したことでスペースに余裕ができすぎて、
そこでみなさんが遠慮して正面を避けて展示したという訳でした。
結局 一番最後となったわたしの作品が出そろったことで最終的に展示位置を整理して完了。
その後は前回同様、会員同士での作品の鑑賞と意見交換など交流を深めました。
ところで、わたしの展示作品がどうなったか
(?)
ですが ・・ ↓
一番遅く来たのに、しっかり特等席をゲットしていました。(皆さんスミマセン)
( わたしの展示作品は後程ブログ記事にて詳しく紹介予定です )
今回の展示にあたっても、写真パネル表面のアクリル板をどうするか悩みました。
写真パネルの展示に当たっては、ここ数年はパネル表面の写り込みを嫌って
プリント用紙も写り込みのないcanonの”微粒面光沢”ラスターを使っているのですが、
いざ写真パネルに組み込む段になると高級感が出る
(?)
透明アクリル板を
最上面にするという常道を選ぼうか悩んでしまいます。
なんどか試してみて、今回もエイッ・ヤーでアクリル板を写真の背後に隠して展示しました。
開催日当日は地元ケーブルテレビ局や地元新聞の取材があったのですが、この事が思わぬ反応を・・・
(続きは、このあとの”編集後記”をお読みください。)
今回のポスターと会場内の案内図です。 ↓
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開催日に展示が終わったあと、取材に来た地元新聞(上越タイムス)の記者が
記事に掲載するので、私の写真の前で小芝居のポーズを取ってほしいとの依頼が。
その理由を聞くと、私の写真が一番写り込みが少ないから・・。
確かに他の展示写真はカメラマンの姿まで写り込みそう。
その時に撮った新聞朝刊に載った写真と記事です
今週 土・日は会場に撮影した機材を持ち込んで見てもらう予定です。
予報では雪も降って荒れ模様になりそう。
私は日曜午前の当番ですが、遠征もしたことないのに50キロ近い機材を搬入できるか不安です。
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雲上(くもがみ)/
C11鏡筒のラスボスは”結露”、月明りの中で対策検証(その1)
さすけ/
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自宅で撮った紫金山・アトラス彗星(10月14日)
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いよいよ屋外設置で検証(第一夜)『C11鏡筒がやって来た』
マルさん/
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星が見えなくてもやれる事。『やって来たC11鏡筒』
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続2・無理なのは赤道儀ではなく 私の体力だった。『やって来たC11鏡筒』
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