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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
カモメ星雲、ヨンニッパの仇をサンニッパで撮れたか?
2014年12月30日
|
天体写真(星雲・星団)
前回は28日amに撮った
ラヴジョイ彗星
でしたが、彗星撮影後もまだ星が見えていたので
シリウスの北東にある
カモメ星雲
の撮影をおこないました。
和名は
わし星雲
とのことですが、わたしは英名の
カモメ(シーガル)星雲
の方が合ってると思います。
撮り納めの夜にこの星雲を選んだのは、前回ヨンニッパでしくじったため。
2013/03/09
NFD400mm(手製絞りF4) 5分×25 Cooled60D(冷却ON)
2時間以上も露光をかけたのに・・拡大するとわかるのですがピントはずれでした。
今回はスロープが凍って危険なため軽量のサンニッパレンズでしたがリベンジしてみました。
撮影中のおりおんショットです。
( 画像クリックで星が流れていない画像を表示します。)
TAMRON Zoom(f=17mmF2.8) 30秒×4枚 ISO1600 kissDX(FIL改造)
サンニッパで撮ったおおいぬ座といっかくじゅう座の境界にある
カモメ星雲
(IC2177)
です。
今回ダークが合わなかったのか、コンポジット後に横縞模様が残り、
canon D.P.Pで強引なノイズ処理をしたため眠たい画像になりました。
撮影DATA
:
2014/12/ 28am
01:09’~ canon NFD(f=
300
mm 手製絞りF
4
相当)
露出5分×18コンポジット ISO
1600
Cooled 60D (気温-2.1~-2.5℃ 冷却 オフ) LPS-P2FIL
EM-200USD赤道儀 ORION SSAG ガイドスコープGS-60S PHD2 Guiding ステライメージ7
ピントはバッチリだったのですが、リベンジになったでしょうか?
それにしてもこの星雲大きいけれど、頭の部分を除くとずいぶんのっぺりした散光星雲ですね。
雪中での撮影風景が珍しい人のために、もう一枚サービスでおりおんショット。
TAMRON Zoom(f=17mmF2.8) 30秒×4枚 ISO1600 kissDX(FIL改造)
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実はこのあと、もう1タイトル撮ってます。
今年中にとなると明日(31日)には更新しなければ。
今日は照明器具の掃除の予定だし、年の瀬はせわしないなぁ。
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今年の撮り納めに ラヴジョイ彗星(ラッキー!)
2014年12月28日
|
天体写真(月・惑星・彗星)
今年あと撮れるとしたら気圧配置から27日夜くらいしかないと思っていたのですが、
夜になってもGPV予報が当たって雲に覆われたまま。
今年は19日が撮り納めだったなぁ。 とあきらめたのですが・・
夜11時過ぎに念のため空を確認したところ、雲が少し切れて星が見えていました。
そこでとりあえず
ラヴジョイ彗星
だけでもと思い、玄関前でTOASTProに載せて撮影。
2014/12/27 23:01~ TAMRON Zoom(f=35mmF2.8) 30sec×7枚 Cooled60D(冷却オフ)
彗星はほぼ南中している時間帯なのですが、オリオン座よりかなり低い位置に。
その後、更に雲が少なくなった事から思い切って裏口のスロープに設営を行いました。
スロープが凍り付くと非常に危険なため、冬囲いのワラのむしろをコンクリート面に敷きました。
今回は重量のあるヨンニッパは危険回避から止め、サンニッパを使用。
サンニッパレンズで撮り直した
ラヴジョイ彗星
(
C/2014 Q2
)
です。
( ほぼトリミングなし )
撮影DATA
:
2014/12/ 28am
00:20’~ canon NFD(f=
300
mm 手製絞りF
4
相当)
露出2分×16枚コンポジット ISO
1600
Cooled 60D (気温-1.1~-1.7℃ 冷却 オフ) LPS-P2FIL
EM-200USD赤道儀 ORION SSAG ガイドスコープGS-60S PHD2 Guiding ステライメージ7
設営に時間がかかり南中から1時間半近く経っていたため、高度も20°まで下がってしまいました。
撮影時のおりおんショットです。
TAMRON Zoom(f=17mmF2.8) 30sec×5枚 kissDX(改造)
広角レンズでも彗星を確認する事ができました。
この年末始は10年に一度の大雪とか。年内に彗星が撮れたのはラッキーでした。
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ほんとはもっと早く処理してお見せしたかったのですが、
昼間晴れるのは今日だけということで、一番苦手な障子張りをやらされてました。
処理が気になって、いつにもましてシワシワ障子になりました。
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「天体アルバム2014」 10・11・12月 撮影分
2014年12月26日
|
天体アルバム2014
まだ12月は数日残っているのですが、ブログタイトル通りの季節となり
追加の作品が望めないため、切り上げて2014年の最後のアルバム登録としました。
現在の機材・撮影技術で自己満足できる作品にラベルを付け、アルバムにしています。
(
天体アルバム2014
登録にあたり、画像処理を再度行っています。 )
(最終更新日 2014年12月26日)
10 月
年間の晴天日数は少ないのですが、それでも10月は空の透明度も良く
天候にも恵まれるため天体写真には稼ぎ時の月となります。
2014/10/08
天候にも恵まれ皆既の始まりからずっと2階のベランダで撮影ができました。
2014/10/17
9月に購入したVC200Lのガイド方法の検証を兼ねながら撮ったもの。
2014/10/19
南天低い対象で露光時間が稼げないため、いまいち物足りません。
2014/10/24
何度も撮っている対象ですが、薄雲で輝星が滲んで雰囲気が変わっています。
2014/10/25~26am
久しぶりにR200SSで撮ってみました。 中やや右側の暗黒星雲は「象の鼻」と呼ばれています。
この「すばる」も何度も撮っていますが、薄雲があると星雲全体がモヤに覆われてしまいます。
2014/10/26
肉眼でも見えるほど大きな黒点が発生中という事で、大昔に買った90S鏡筒で撮ってみました。
2014/10/29
南天低いのですが、明るく見かけも大きい事から写真写りのいい銀河です。
11 月
11月に入ると天候が不安定となり晴天日数は半減します。
2014/11/20~21am
北アメリカ星雲の南部メキシコ半島付近のクローズアップです。
ウルトラマンの故郷と呼ばれている星雲ですが、拡大したため2時間でも露光不足です。
VC200L+レデューサーでばら星雲中心部をクローズアップで撮影してみました。
2014/11/22~23am
実は前回まったく同じ構図で、うっかりバーティノフマスクを付けたまま3時間も撮ってしまいました。
12 月
もう天体写真の方は冬眠状態に入ります。
2014/12/19
雪国の冬に撮れただけでも貴重なのです。
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もしかする明日か明後日に星が見えるかも知れません。
もし奇跡的にラヴジョイ彗星でも撮れたらアルバムに追加します。
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どう見てもイカ星雲 (カリフォルニア星雲)
2014年12月23日
|
天体写真(星雲・星団)
19日夜に撮った2タイトル目の対象はペルセウス座にある大きな赤い散光星雲。
細い方の幅でも月の見かけより大きな
カリフォルニア星雲
。
撮影中のおりおんショットです。
肉眼では見えないのですが改造済のカメラで撮っているため、わずか30秒露光でもかすかに写ってくれます。
TAMRONZoom(f=17mmF2.8) 30秒×4枚コンポジット ISO1600 KissDX(改造)
カリフォルニア星雲
(ペルセウス座)
( 周辺のかげりが目立つため少しトリミング )
( 中央やや左上の青く見えるシミのようなものは、下の明るい星のゴーストと思われます。)
撮影DATA
:
2014/12/ 19
22:18’~ canon NFD(f=
400
mm F
3.2
相当)
露出3分×20枚コンポジット ISO
1600
Cooled 60D (気温-0.6~-0.7℃ 冷却 オフ) LPS-P2FIL
EM-200USD赤道儀 ORION SSAG ガイドスコープGS-60S PHD2 Guiding ステライメージ7 FlatAide
カリフォルニア半島と言われても北アメリカ大陸ほど形は明瞭に浮かんでこないので、
”
ゆでイカ星雲
”とでも名付けた方がいいと思いますが・・
19日夜は予報がいい方に外れて急遽撮影する事ができたのですが、
それも日が替わるころまで。
まだ晴れる様なら、スバルかオリオン大星雲でもと思ったのですが、急に雲が出てしまいました。
この夜は気温こそ-1℃程度だったのですが、湿度は100%近くで骨身にしみる寒さでした。
湿度計は99%までしか表示できないようです。撤収時には灯火遮蔽パネルが凍り付き、キラキラ輝いていました。
一気にどん曇りになってくれて良かったです。
中途半端な雲で、しぶとくねばっていたら風邪ひいちゃうとこでした。
================================================
実は撮影を中止するまでにオリオン星雲を2,3枚撮ったのですが、
大星雲の名誉を守るため非公開とさせていただきます。
年内にもう一回くらい撮れないかなぁ。
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冬眠よりつらい?湿気寒い夜の撮影 (バブル星雲周辺)
2014年12月21日
|
天体写真(星雲・星団)
もう今年は撮影できないとあきらめていたのですが・・
19日夜、GPV予報より雲が薄くなんとか撮影する事ができました。
いつもの自宅裏口の撮影場所は積雪が40cmほどあったのですが、
昼間久しぶりに太陽が顔を見せたので一応除雪しておきました。
比較的短時間で設営可能なヨンニッパレンズを8時頃に設営。
風はないのですが、
寒い!
この夜はうす雲があったせいで、放射冷却といっても
-1℃
くらいにしか下がらなかったのですが
湿度が
99%!
(デジタル温湿度計って100%表示できるの?)
「
蒸し暑い
」というのがあるなら、「
湿気寒い
」というのもあってもいいかも。
例によって、その時撮れるものを撮る。ということで最初に狙ったのは
カシオペア座
の
バブル星雲付近
左上に見える散開星団はM52
撮影DATA
:
2014/12/ 19
20:44’~ canon NFD(f=
400
mm F
3.2
相当)
露出3分×20枚コンポジット ISO
1600
Cooled 60D (気温-0.2~-0.5℃ 冷却 オフ) LPS-P2FIL
EM-200USD赤道儀 ORION SSAG ガイドスコープGS-60S PHD2 Guiding ステライメージ7 FlatAide
F3.2用の露除けフードを付けての撮影ですが、5分露光では画面真っ白。
今回も3分露光が精一杯の星空でした。
薄雲に加えて、このヨンニッパレンズ特有の甘い星像となっています。
バブル星雲とM52をトリミングした等倍画像とおりおんショットです。
画像処理して分かったのですが、今回は防犯灯隠し竿、灯火遮蔽パネルと光害対策をしたにもかかわらず、
フラット処理後も前回同様、画像の下部と左右に強い陰りが残りました。
(レベル調整だけ行った画像。 完成画像はFlatAideで目立たなくなっています。)
という事は防犯灯のカブリというより、ミラーボックス及び露除けフードによるケラレのようです。
おまけに、この後の撮影ではレンズ中央部にうっすらとくもりが確認できました。
やはり、このヨンニッパにはこれまでのF4露除けフードが適しているようです。
================================================
結局、日が替わった頃にはどん曇りとなりました。
この時期 星が見えるとつい撮ってしまうのですが、
寒過ぎて集中力の持続が難しいです。
冬でも遠征してる人は大変だろうなぁ。
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