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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
JPEGで2時間撮影 子持ち銀河(またやってしまったポカ!)
2024年06月07日
|
天体写真(系外銀河)
5月9日夜の3タイトル目は、迷った末に まもなく南中する
M51子持ち銀河
に決定。
この超メジャーな銀河は昨年
ASI533MC
でも二夜ほど撮影しているのですが、
ステラショット3
のアップデータ適用後に撮るのは初めて。
撮影画像のカラーバランスの崩れが解消した現時点で
オフセットも設定して3時間露光を目標に撮りなおすことにしました。
6分露光25枚セットして23:40’ころに撮影開始。
通常は10枚程度づつ撮影画像を確認しながらおこなうのですが、
翌日は孫娘の小学校で生徒たちの野菜植え付けのボランティア活動があったので
一枚目の撮影結果を確認した後、仮眠を取りました。(このとき気が付けば・・)
2時間ほど仮眠して趣味部屋に戻ったところ、
まもなく18枚目の撮影が終わるところでオートガイドもほぼ良好。
ふと目をやった「画質」が”
JPEG
”になっていました
!!
この場面は、一週間ほど前、M16の「創造の柱」をダメ押し撮影した時と同じ。
よもや、こんなポカは二度としないだろうと思っていた矢先に・・
嘆
(なげ)
いている時間はないので、「画質」を”
FITS
(ベイヤー) + JPEG
”に変更して撮影再開。
しかし時すでに遅し、撮影開始時に70°もあった高度は50°近くまで下がり
予定していた早朝の
M20三裂星雲
の南中時刻が近づいたので8枚だけ撮影して終わりにしました。
結局3時間露光の予定が1時間にも満たない総露光時間で処理した画像です。↓
M51 子持ち 銀河
(NGC5194)
(りょうけん座)
( 元画像の50%縮小で ほとんどノートリミング )
(
北は上の方向 になっています )
撮影DATA
: 2024/ 5/10 01:30’~ Vixen
VC200L(レデユーサーHD)
(合成fl=1386㎜)
露出 6分 ×7枚 (総露光時間42分)
Gain150 Offset 8 ホワイトバランス(R50%・B50%)
LPS-D1フィルター
ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M
ステラショット3
(導入・オートガイド・撮影)
ステライメージ9
(画像処理)
ダーク・フラット処理は新しく作成し直したものを使っています
JPEGで撮っていたことに気づいたのが撮影開始の約2時間後。
あわててRAWモードに変えたのですが、撮影時の高度はすでに50度~44度と低くなってしまいました。
自分の不注意とはいえ 貴重な撮影時間の2/3をJPEGで撮影していた訳で、
この
JPEG
撮影画像をなんとか使えないか悪あがきしてみました。
JPEG
モード 6分×18枚 総露光時間 108分 撮影時高度 70度~52度
JPEG
だったことに気づき 変更
RAW
モード 6分×7枚 総露光時間 42分 撮影時高度 52度~43.5度
暗部に重要な画像情報を持つ天体写真においては8ビットの階調しかない
JPEG
画像と、14ビットの
RAW
画像の差は圧倒的。
( 両画像ともコンポジット後TIF(16bit)変換、レベル調整まで終えた画像で比較しています )
2度の失敗の対策として、今後は本番撮影の前に『指差し呼称』で
”
RAWモード よし!!
”
を実施します。
撮影時の空の状態がわかる恒例の「只今撮影中ショット」になります。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さな
□
が今回の撮影範囲です )
2024年 5月 9日 23時50分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
「庭撮り」としては透明度の良い空だっただけに、またやってしまった”
ポカ
”が悔やまれます。
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6月5日から11日まで「上越天体写真友の会 J-APA」の天体写真展が開催されています。
会が発足した昨年から通算で第3回になるのですが、会場はこれまでと同じ。
開催初日には地元新聞やケーブルTVの取材もありました
後日 当ブログでも展示作品の紹介ができればと考えております。
( わたしもなんとか3枚出品しています )
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M83 南の回転花火銀河(うみへび座)
2024年06月03日
|
天体写真(系外銀河)
今回は5月9日夜に撮った2タイトル目の南天低い
うみへび座
の
M83銀河
になります。
この夜は南天低い対象を撮ろうと決めて、機材の設置場所を2mほど移動させて撮影しています。
M83 南の回転花火 銀河
(NGC5236)
(うみへび座)
( 元画像の50%縮小で ほとんどノートリミング )
(
北は上の方向 になっています )
撮影DATA
: 2024/ 5/ 9 22:38’~ Vixen
VC200L(レデユーサーHD)
(合成fl=1386㎜)
露出 6分 ×10枚 (総露光時間60分)
Gain150 Offset 8 ホワイトバランス(R50%・B50%)
LPS-D1フィルター
ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M
ステラショット3
(導入・オートガイド・撮影)
ステライメージ9
(画像処理)
ダーク・フラット処理は新しく作成し直したものを使っています
M83銀河が南中して20分後くらいから撮影開始しているのですが、
南天の対象の中でも高度が低く
(南中時でも23度)
、1時間の露光で20度を切ったのでそこで中止。
きりッとしない画像ですが、今後の追加露光に期待して無理な画像処理は行いませんでした。
(参考)M83は『
南
の
回転花火
銀河』のニックネームを持ちますが、それでは『
北
の
回転花火
銀河
』は?
それは・・
おおぐま座
の
M101
銀河になります ↓
この画像は昨年5月 M101に超新星SN 2023ixf出現時に作成したGifアニメです
撮影時の空の状態がわかる恒例の「只今撮影中ショット」になります。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さな
□
が今回の撮影範囲です )
2024年 5月 9日 22時40分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
天の川銀河が南中するのは4時間後なので、この領域ではっきり肉眼で見えるのはおとめ座のスピカくらいでした。
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遅く植えたせいか『かたてま野菜』の成長も遅れ気味。
特にスイカ苗は接ぎ木がすっかり成長しちゃって
このまま梅雨入りすると今年のスイカはあきらめるしか。
そこで一昨日スイカ苗を買ってきて植え直しました。
接ぎ木の小玉スイカの苗ですが、元気のよいのを前の半額くらいで買ってきました
接ぎ木のほうが育った”元”スイカ苗の方はというと・・
これもご縁という事でプランターに植え替えました
何が育つか? ネット情報ではカボチャらしいのですが、食味は保証しないとか。
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追加露光でもまだ足りない”触角”銀河
2024年05月29日
|
天体写真(系外銀河)
実は5月3日夜(
正確には
4日早朝)に撮った4タイトル目は
今回の記事タイトルにある”
触角
”
銀河
(
別名
アンテナ銀河)ではなく、
前夜にも撮っていた
M16わし星雲
「
創造の柱
」の追加露光でした。
この南天の星雲を初めて南中前に撮影してこれまでにない良い画像が得られたことに味を占めて、
更に追加露光を行うことにより 「
創造の柱
」の決定版を狙ったのです。
前日の撮影記録から、撮影可能時間は明白であり2時過ぎから順調に撮影開始。
さすがに2夜連続の徹夜疲れと予定通り撮影開始できた安堵感から、
6分露光で20枚セットして仮眠を取ることにしました。
これまでも仮眠を取っても不思議と1時間程度で目が覚めて、撮影状況の確認を行うのですが
この夜も目が覚めてチェックで趣味部屋へ。
ガイド流れはあるものの、すでに11枚ほど撮影を完了していたのですが ・・・
なんと、すべて「
Jpeg
」で撮影していたことに気づきました。
撮影開始時のピント確認時に
RAW
モードから「
Jpeg
」に切り替えたままで撮影していました。
慌てて
RAW
モードに切り替えましたが、ちょうど南中時刻で敷地内にある電柱をこれから通過するタイミング。
結局 電柱や電線群の通過を待たずに薄明で空が明るくなりました。
この失敗はショックでしたが、9日夜にも再び繰り返すことになります。(その話は時間を追って)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
例によって前置きが長くなりましたが、これから先は新月期に晴れた5月9日夜に撮った画像で
1タイトル目が からす座の二つの銀河が衝突する姿である”
触角
”
銀河
(
別名
sンテンs銀河)になります。
この銀河は4月14日夜にも撮影していますが、
まだ
ステラショット3
の不具合
(
ZWO社CMOSカメラのカラーバランス崩れ
)
が解消される前だったため、
南天の対象で つまづいたついでに
アップデータで問題解消後の
ステラショット3
で撮りなおすことにしました。
触角(アンテナ) 銀河
(NGC4038・4039)
(からす座)
( 元画像の50%縮小で 赤経方向わずかトリミング )
( 下が4038 上が4039
北は上の方向 になっています )
撮影DATA
: 2024/ 5/ 9 21:04’~ Vixen
VC200L(レデユーサーHD)
(合成fl=1386㎜)
露出 6分 ×14枚 (総露光時間84分)
Gain150 Offset 8 ホワイトバランス(R50%・B50%)
LPS-D1フィルター
ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M
ステラショット3
(導入・オートガイド・撮影)
ステライメージ9
(画像処理)
ダーク・フラット処理は新しく作成し直したものを使っています
この夜は雲予報では22時ころまで薄雲があったようで、4月の画像より”角”
(潮汐力で引き伸ばされた細い部分)
の存在がわかりにくくなっています。
追加露光のつもりではなかったのですが、カラーバランスもオフセット値も異なる4月の画像も加えて処理した画像です。↓
これで総露光時間は3時間半になったのですが、「庭撮り」で南天が明るい空では総露光時間がまだ足りないようです。
4月の撮影DATAは
こちら →
アンテナより、”触角”銀河の方がピタッとくる世代です
撮影時の空の状態がわかる恒例の「只今撮影中ショット」になります。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さな
□
が今回の撮影範囲です )
2024年 5月 9日 21時09分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
今回は邪魔な電柱を避けるため設置場所を変えているのですが、南中後の10本以上の電線群通過は避けることはできません。
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このところ雨模様の天気が続いています。
おかげで「片手間野菜」の毎朝の水やりはしなくていいのですが、
スイカの苗がちょっと困った事になっています。
( 画像クリックで拡大できます )
接ぎ苗で500円以上も奮発したのですが、植えてじきに弱ってきて
一時はあきらめたのですが、ここにきて再び元気になってきたのはよいのですが・・
これって、
スイカ
の葉じゃないよね。
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10億光年より遠い「かんむり座銀河団」に初挑戦
2024年05月26日
|
天体写真(系外銀河)
5月3日夜(
正確には日が変わって
4日)に撮った3タイトル目は、
初めての撮影になる距離10億光年以上という
かんむり座銀河団
にしました。
これまでに撮った銀河団では
ヘルクレス座銀河団
(Abell 2151)が距離5億光年だったので
更に遠いもので まだ撮影していない銀河団ということで挑戦する事にしました。
かんむり座 銀河団 Abell 2065
(かんむり座)
( 元画像の50%縮小で 赤経方向わずかトリミング )
(
上 が 北 になっています )
撮影DATA
: 2024/ 5/ 4 00:05’~ Vixen
VC200L(レデユーサーHD)
(合成fl=1386㎜)
露出 6分 ×15枚 (総露光時間90分)
Gain150 Offset 8 ホワイトバランス(R50%・B50%)
LPS-D1フィルター
ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M
ステラショット3
(導入・オートガイド・撮影)
ステライメージ9
(画像処理)
ダーク・フラット処理は新しく作成し直したものを使っています
写っている10億光年越えの銀河は大半が18等級で明るいものでも16等級
おまけにガイドが東西方向にぶれたため、銀河と星
(天の川銀河内)
の区別がつきません。
銀河団の密集している中央部を縮小なしで切り出してみた画像です。↓
写っているのは 星より銀河の数の方が多いようですが、より鮮明な画像を得るにはガイド精度の向上・更なる追加露光時間・透明度の良い空が必要です。
撮影時の空の状態がわかる恒例の「只今撮影中ショット」になります。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さな
□
が今回の撮影範囲です )
2024年 5月 4日 00時03分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
さみしい領域ですが、余計にオレンジがかった うしかい座の
アルクトゥールス
(0等級)の輝きが目立ちます。
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先日6年半ぶりにVC200L鏡筒の光軸調整を行いました。
VC200Lはこれで3回目になるのですが、今回はわたしの鏡筒ではなく、
「上越天体写真友の会」メンバーのお仲間に頼まれての作業。
今回も「副鏡セルの調整」で2日ほど費やしたのですが、
早朝の夢の中のお告げで うまくいかない原因がわかり、あっという間に問題解決。
その対策については6年前の記事に
追記
しておきましたので
VC200L
をお持ちの方はご覧ください。
6年前の記事はこちら →
続・6日がかりでVC200L光軸調整 (星像での検証も)
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NGC4565”針”銀河(かみのけ座) [ステラショット3 再始動]
2024年05月22日
|
天体写真(系外銀河)
今回からは
ステラシット3
の
アップデータ3.0f
インストール後の2夜目の撮影画像になります。
すでにブログ掲載済みの一夜目(5/ 2夜)に続いて、その翌日も晴れてくれました。
この夜(5/ 3夜)の一タイトル目は前夜と同じ おおぐま座の系外銀河
NGC2841
で、
繊細な銀河の構造を出すための追加露光の意味合いがありました。
撮影画像については前日の撮影分と合わせて画像処理を行ったものを
掲載済みですので省略させていただきます。
2夜分合わせた画像のブログ記事は
こちら →
おおぐま座の銀河NGC2841 (再始動! ステラショット3 )
この夜2タイトル目に選んだのは、M(メシエ)No.はついていないものの わたしのお気に入りの かみのけ座の
NGC4565
。
銀河側面から見た細長い姿から”針”(ニードル)銀河の別名があります。
毎年欠かさず撮っている銀河ですが、
今回は
ステラショット3
がZWO社CMOSカメラのカラーバランス問題に対処できたことから
心機一転 撮りなおすことにしました。
NGC 4565 針 (ニードル) 銀河
(かみのけ座)
( 元画像の50%縮小で ほとんどトリミングなし )
(
上 が 北 になっています )
撮影DATA
: 2024/ 5/ 3 21:57’~ Vixen
VC200L(レデユーサーHD)
(合成fl=1386㎜)
露出 6分 ×12枚 (総露光時間72分)
Gain150 Offset 8 ホワイトバランス(R50%・B50%)
LPS-D1フィルター
ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M
ステラショット3
(導入・オートガイド・撮影)
ステライメージ9
(画像処理)
ダーク・フラット処理は新しく作成し直したものを使っています
ガイドが安定せず 20枚撮影した内の6割しか使えませんでした。
今後(
来年以降?
)の追加露光に期待して、今回は強めの処理を控えました。
これだけではさみしいので、昨年デジ一眼
EOS6D
で一回り広い範囲を撮った画像になります。 ↓
撮影時のブログ記事および撮影DATAは
こちら →
月が沈んで、ニードル銀河 NGC4565
撮影時の空の状態がわかる恒例の「只今撮影中ショット」になります。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さな
□
が今回の撮影範囲です )
2024年 5月 3日 22時08分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600
ソフトフィルター使用
kiss DX(SEO-SP2)
三脚固定撮影
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我が家の”勝手連”の花たちは今アヤメが最盛期で、芍薬(シャクヤク)の華も開きだしました。
大好きな白い芍薬の華、今年は少し小ぶりですが白は二輪咲いてくれました。
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めったに星の見えない雪国で、30年ぶりに天体写真に挑戦しています。
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「上越清里 星のふるさと館」
新潟県内最大の口径65cmの望遠鏡、プラネタリウム設置。
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